ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

クマさん目撃情報。

月曜日の中央アルプス。この日は気持ちの良い青空でした。

だいぶ雪が少なくなってきましたね(^^)

上の写真は南駒。…あ!そうそう南駒といえば。先日地元の方から聞いたのですが擂鉢窪の辺りでもクマさんがウロウロしているそうですね。あのくらいの標高にはいないかなと勝手に思っておりました…。(でも北アルプスではよく稜線で目撃されているんだっけか。蝶・常念とか昨年登った爺周辺とか。おそらく他でも…)

先日は久々に「町内でクマの目撃情報が…」という放送が流れていました。子熊だったそうだけどちゃんと山に帰れたかなぁ。

オットも近所の山付きの道を車で走っている時に黒い塊を見たと言っていたっけ。猿かな?と思ったそうだけど後々考えたらクマだったかも…?とのこと。ヒイィ(;´Д`)

夏でも里でもドキドキの季節ですね…できるだけお会いしませんように。山では(もちろん里でもだけど)悪させずに過ごしますのでどうぞ見逃してくださいませm(__)m

 

まさかの土器?

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予報通り雨の火曜日。

今日は晴れたらまた4人登山の予定だったのですが、梅雨ですしこればっかりは仕方ないですよね(昨日は梅雨の晴れ間だったけどもね…)。山はまたの機会に、ということで延期しました。

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二日間とも家で過ごしつつ、庭や畑の手入れ、店の仕込みなどが捗った定休日でした(結果的によく働いてしまったわ)。

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昨日はオットがせっせと畑仕事をしてくれていまして。ご近所さんからマメトラを借りて耕したり、

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ニンニクを収穫したり\(^^)/使うのが楽しみ~。

そんな昨日だったのですが…夕方、ふと気付いたらオットの姿がありません。どこに行ったんだ?ああ、ご近所さんちにマメトラを返しにいったんだな。

…それにしても帰りが遅い。玄関先で世間話をするにしても、もう数十分経っています。もしかして途中で田んぼにでも落ちたか!?心配になりオットのスマホに電話してみました。すると…

 

「今さ、〇〇さん(ご近所さん)ちにいるんだけど、土器がいっぱいあってさ!!」

…は?土器??

 

帰宅後オットにどういうことなのか話を聞いたところ、マメトラを返しがてら世間話をしていた時になぜか火焔型土器の話になり、その瞬間「えっ土器好きなの!?」とご近所さんの目がキラーンと輝いたのだそうです。

そして「これ俺が見つけたんだぜ!?ちょっと見てくれ!」と土器や鏃を出してきてくれたそうで… え?自分で見つけた?

なんとなんと、この辺りにも縄文時代の集落があったらしく土器や鏃が出土しているのだとか。ご近所さんは昔から興味があったそうで自宅敷地内や町内某所で発掘した遺物をたくさんお持ちなのだそうです。

「これなんかちゃんと指定されてるんだぜ」と桐の箱に入れられた鏃もあったとか(県とか町指定の貴重な資料ということなのかな?)

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お土産にいただいたという黒曜石。

帰りが遅かったのはそういうことだったんだね~、それなら仕方ない。今度は私も見せてもらおうっと\(^^)/楽しみ。

ずっと諏訪方面に意識を持って行かれていたけど、自宅周辺を調べてみるのも面白そうです。

 

 

庭の怪奇。

ここ一ヶ月ほど、我が家の庭でとある怪奇現象が起こっています。

玄関前、松の木がある周辺に… なぜか蕎麦の芽が出てくるのです。

種が飛んできたり鳥が運んできたりといった理由で「植えたはずのないものが生えてくる」のはよくあること。

でも… なぜ蕎麦??確かにうちは蕎麦屋だけども。

不思議に思っていたらオットが「この間仕入れた蕎麦を運んだときにこぼしたのかなぁ」と言っていたので、ああそういうことか!とその時は納得したのでした。

庭に出ていたいくつかの蕎麦の芽はささっと抜いて、一件落着。

 

…のはずだったのですが。

「コンチワ\(^^)/」

えっ…?また出てきてる!?

「イエーーーイ\(^^)/\(^^)/\(^^)/」

しかもたくさん…!!??(ここ以外にも無数にありました)

どういうことだ?もしかして畑に蒔いた古い蕎麦粒(雑草退治用)がここまで飛んだ…?いや、可能性なくはないけど、あんまりないんじゃないか…?

 

このあと、芽を抜いてはまた生え、抜いては生え…を数日繰り返していました。どういうことなんだろう…と私の脳内は疑問でいっぱいです。

 

…でも、ある時ふと気付きました。

 

あれ?これ、もしかして蕎麦じゃないんじゃない??

 

実は少し前から「裏の畑で見ている蕎麦の芽とは微妙~~~に違うような気がする」とうっすら思ってはいたのです。じゃあ何?と言われてもわからなかったのであまり考えないようにしてはいたのですが。

それがつい先日、双葉の次の本葉が出ているものがあったのです。あまり気にせずいつものようにささっと抜いてしまったのですが、そのあとにふと「あれ…?今の葉っぱ、何かに似ていたような…」

 

あ、ムクゲだ!!!

庭の入り口の辺りにあるムクゲの木。

浜松に住んでいた頃に苗木を買ってそれ以来ずっと育てているので、10年くらいになるのかな?実はこのムクゲ、2年くらい前から突然増え始めまして… 気付いたら庭のあちこちに20㎝くらいまで伸びた苗木が出現しているのです。

そうか、これまで少し育った姿しか見ていなかったから、芽を見てもムクゲだと気付かなかったのか…(;´Д`)

でもこんなふうに芽がぴょこぴょこ出てくるのは初めてのことなんですけどね。…ま、まさか木が弱ってきていて、慌てて子孫を増やそうとしているとか…?それは勘弁です、まだまだ元気でいてくれよ(T_T)

※昨年夏のムクゲ

長々と書いてこんなオチ。すみません。(丸っこい双葉を見たら蕎麦の芽だと思い込む病なのかな、私は)

しかも最終的に「ムクゲじゃありませんでした!」ってなったりしてね… まぁ場所的にも多分そうだとは思うんだけども。

私はムクゲの花は大好きなので(アオイ科びいき)増える分には嬉しいな。これからは引っこ抜かずにポットか何かへ移した方がいいかな… でも数が多すぎるからそれも大変かな。ちょっと考えてみよう。

 

庭も青々。

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紫陽花のアナベル

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今年もつぼみがたくさんついています。…ってそれはいいんだけど、ちゃんと剪定しないからひとつひとつが小さくて(T_T)

今年こそなんとかせねばと思いつついつもそのまんま…。

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その他山野草たちも青々と。シランもわりと長く咲いてくれるから嬉しい。

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おお、なにやら光が。

今の季節の清々しい庭がとても好きです。

 

モクモクと。

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夕方の少し前、店内から陣馬形山方面を見るとモクモクどっしりとした雲が。

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この風景、なんだか8月の午後みたいだな。

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なんだか肌寒くて風も冷たいような今日この頃。…と思いきや日中少し外仕事をしていると日差しがきつくてクラっとすることも(危ない)。

天候も不安定ですしこんな時はとにかく無理をしないことですよね。自分を甘やかしつつ過ごそう\(^^)/

そんなわけで今週の営業が今日からスタートです。よろしくお願いします。

 

諏訪上社巡り 2022年4月25日【4】北斗神社

同日に巡った場所はこちらから↓


大国主命社を後にして、前宮駐車場に戻るまでの道中でもう一ヵ所立ち寄った場所がありました。

それがこちらの北斗神社。

 

寿命の神様、天御中主命(アメノミナカヌシ※北極星)を祀る神社。祭主は祢宜太夫…あ、五官の祝のひとつでしたっけ。

大祝諏訪(おおほうりすわ)氏は現人神であり、実際に神事を取り仕切っていたのは神長官をはじめとする五官祝(ごかんのほうり)である。五官祝には、祢宜太夫守屋(ねぎだゆうもりや)氏、権祝矢島(ごんのほうりやじま)氏、擬祝伊藤(ぎぼうりいとう)氏、副祝長坂(そえのほうりながさか)氏がいた。※守矢史料館パンフレットより

そういえば…すわっチャオのオンライン講座「御柱と諏訪信仰」でアシスタントをされていた女性が権祝矢島家のご子孫だとお話されていたっけ。この日も歩いている途中でとても立派な門のあるお宅があるなぁと思ったら「権祝邸」と書かれていました。おお、ここが…とちょっと感動してしまったのでした。

さて、北斗神社の話に戻ります。一番上のお社まで200段の石段が続いているのだそうです。頑張って上っていこう\(^^)/

上り始めてすぐ、左右に絵が掛けられていました。

あら、なんだか可愛いほのぼのとした絵。町並みや山々の名前も書かれています。

反対側には上社周辺のイラストマップ。これほしいなぁ(゜.゜)ポストカードとかになっていたらいいのに。

前回書いた大国主命社の辺り。おお、フネ古墳から蛇行剣?変形獣文鏡?なんだか気になるものが出土されているんですね…

息を切らしつつ石段を黙々と上っていきます。手すりが付けられたのはわりと最近の話だそう。登りはまだ大丈夫だけど、下りは手すりが無ければちょっとこわいだろうなぁ…うっかり足を滑らせたら一番下まで転がっていきそう(;´Д`)

ところで石段自体も古そうな箇所と比較的新しそうな箇所がありました。調べてみたら以前は石段が途中で途切れていたのだとか…。

寿命の神様として古くから地元の方に親しまれていたこちらの神社ですが、戦時中は特に参拝者が増えたのだそうです。そこで人々が上りやすいように石段造りに着手したそうなのですが敗戦のためそれも中断…長い間そのままの状態になっていたのだとか。そんな歴史があったのですね…。

現在は上までずっと石段があり、手すりも付けてくださっているので安心して上ることができます。

※ちなみに天御中主命が寿命の神様とされているのは、古事記で最初に誕生した神様だから(最長寿)なのだそうです。

200段の石段を上り終え、ようやく北斗神社に到着いたしました。お邪魔します。

ふと見上げると…おや、あんなところに神様のお札が。どう見ても天照大御神だなぁ…なぜこんなところに。

お社の横には小さな石の祠が。ちゃんと御柱まで。ちなみに後ろの斜面は崩落の危険性があるのかコンクリートで固められています。

お参りをすませて振り返ってみると…わぁ、なかなかの高度感!!

良い景色~~~\(^^)/とても気持ちの良い場所です。

せっかくなので周りを少し散策してみると(といってもとても狭い境内なのですが…)、こんな灯篭が。横には祭主 物部安貞、正面には…奉献…奏?泰?一社…読めない(・・;)

帰宅後に少し調べてみたら、正面の文字は『奉献 泰一社』だそうで、泰一とは太一で北極星のことなのだとか。そっか、北斗神社は北極星を祀っているんだものね…。

更に調べていくと、どうやら北極星天照大御神とされているようで…あっ、だから天照大御神のお札が貼ってあったのか!?

でも、太一って確か中国の思想だったような気がするけど…(私のこういう知識は大体諸星大二郎由来。そもそも歴史好きというよりはただの諸星ヲタクなだけなのです)

なぜ太一が天照大御神なんだろう?と検索してみたらこちらのサイトさんに行き当たりました↓

伊勢神宮の文化史 第6回 遷宮に向かって 〜太一のシンボルマーク〜

「太一」は伊勢神宮のシンボルマークだったんですね。伊雑宮のお田植え神事の団扇にも書かれているなんて(好きな神社さんなので気になってしまいました)。

古代中国には「太一神」があり、天と地のすべての最高神とされていました。(中略)おそらく奈良時代にこの中国の思想が入ってきた時、これはわが国の天照大神と同じだと感じ、「太一」を神宮の印としたのでしょう。

そうなんだ…ひとつ勉強になりましたm(__)m

物部安貞というお名前については…祭主ということは祢宜太夫守屋家。つまり本当のお名前は守屋安貞だったのかしら。また物部と守屋(・・;)

※ちなみに最後の祢宜太夫は守屋要人という方で、その一代前が守屋安貞だそう。

祢宜太夫、神長官、大祝の辺りのいざこざは本で読んだはず…なのに複雑すぎて一度読んだだけではとても覚えきれない…。

それに物部と諏訪の関係も多くの方が調べていらっしゃるようなのですがなんといっても複雑すぎて「こうだ!!」とバシッとしたものがないのですよね…。私も素人ながら引き続きいろんな本を読んでみようm(__)m

そもそも諏訪の信仰は諏訪の方々のものだから、よその地域に住んでいる私たちが知ってどうだということもないのですが。でもそれを言ってしまったら身も蓋もないですね(;'∀')なかなか真相に近付けなくても勉強をするのは楽しいものですから。

色々難しいことは抜きにしても、こちらの北斗神社はとても眺めの良い場所でした。また寿命の神様に会いに行こう(^^)

 

諏訪上社巡り 2022年4月25日【3】大国主命社

同日に巡った場所はこちらから↓

間が空いてしまいましたが、上社周辺を散策した日のお話です。

前宮と本宮ももちろんお参りしましたが、あまりに有名なので当ブログではひとまず省略させていただいて…(なんだかそれも失礼な話ですが)、

本宮から波除鳥居をくぐり境外に出ると、左手に鳥居と階段が見えてきました。ここはなんだろう?と思っていたら近くに『大国主命社』の看板。ああ、オットが「ここに行ってみたい」と言っていた場所だ。

なんだかとても良い雰囲気。ゆるく登っていくと、その先には

なんとも大きな木が(゜.゜)諏訪市天然記念物の榧(カヤ)だそうです。

そしてすぐ近くにあるのが大国主命社。地元ではカヤノキサマと呼ばれているのだそうです。土足禁止と書かれているので、靴を脱いでお参りをば。

オットに続いて私も階段を上がっていくと「ちょっと、試練があってさぁ…」とオット。なに?試練??

「格子よりずっと奥にお賽銭箱があるんだよ」…あ、ほんとだ!!ここからお賽銭を投げ入れるのはなかなか難しそう(;'∀')

まあ、こういうのは気持ちだから…とダメ元でお賽銭を投げ入れると… チャリーン あ、ちゃんと入った!見事オットも私も成功でした。よかった\(^^)/

お参りをしたあと、階段を下りたところにある石碑が目に留まりました。

あれっこんなところに秋葉様!(秋葉神社はなじみ深い)

あららっ月山・湯殿山羽黒山大権現も!(数年前羽黒山や月山にお邪魔したことが)。

また山形も遊びに行きたいなぁ。

すぐ近くにある小さなお社は蚕玉社とのこと。

ふと見上げると、屋根の向こうからの光と青空と新緑がきれい。

さて、このあとはどうしようか。道はまだまだ上へと続いています。なんだか雰囲気が良さそうなのでもう少し登ってみることにしました。

道中、左側が少し広くなっていていくつかの小さな石の祠が。新村一統…?ほんのちょっとだけ調べてみたのですが、新村家という一族の氏神様を祀った祠なのだとか。以前は別の場所にあったそうですが、上社の境内が拡張されたときにこちらへ移されたのではないか、とのこと。

お隣には天神さま。

そして…こちらも歴史のありそうな苔むした祠ですが、屋根だけ。

ここからふと顔を上げてみると… 上は墓地になっているのかな?たくさんの水仙が陽に照らされているのが見えてとてもきれいでした。

道はまだ続いています。意外と良い運動になるなぁ、ゼェゼェ。

階段の先、またしても小さな祠に辿り着きました。とても狭い場所だったので正面から撮ると鳥居が入りきらないのですが…

横から見てみるとこんなふうに鳥居がだいぶ傾いています。由緒書きなどはありませんでした。でも静かでなんだかとても清々しい場所だなぁ…

振り返ってみるとなかなかに絶景ですよ\(^^)/

こちらの祠のすぐ上には『上社の杜 歴史の散歩道』ウォーキングコースの案内板。この日何度か見かけた案内だけど、ここもコースの一部なんですね。

更に進むとフネ古墳という場所に行けるそうだけど… 今回はここまでにしておこう。また次回のお楽しみに。

そんなわけで階段をずっと下まで降り、本宮の近くまで戻ってきたのでした。なんだか良いところだったなぁ、またお邪魔したいと思います。