ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

魔除け。


先日の話ですが。
節分なので…今年も書きました。


「かにかや」



立春大吉」と



「鎮防火燭」も。


立春大吉と鎮防火燭はよくありますが「かにかや」は珍しくて、ここ伊那谷の一部にのみ伝わる風習とのこと。
簡単に言うと魔除けのおまじないでして。
蟹のハサミと榧(かや)の葉っぱはどちらも触ると痛いものなので、これを書いておくと鬼が怖がって逃げていくんだとか。
他にも、かにとかやは似てるけどどこか違うな〜なんなんだろうな〜と鬼が悩んでいるうちに夜が明けてしまうという、なんともおマヌケな説もあるようで。(鬼からの反論受け付けます)
元は中川村の知人から教わったのですが、その方のお宅は築百年を超える古民家で、柱に何枚もの「かにかや」が貼ってあったのです。古いものはもう紙が茶色くなっていて、その家の歴史を物語っているような…。
その雰囲気に惹かれて、我が家でも毎年書くようになったのでした。

↑それにしても一枚目の「かにかや」の写真。
いつも同じ半紙を使うんだけど紙の切り方がいい加減なのでなんとも不揃い…ぶしょったいことこの上ない…!!性格が出ますね。

こんなのでも我が家を守ってくださるでしょうか。



「大丈夫。不届き者はアタシが許さないわ!」
ひねもす警備隊こっこ姉さんの心強いお言葉。



「アタシちゃんも〜」
なぜか高みの見物をしているサチ。



「は〜…朝日があったかいわぁ」
窓の外そっちのけの月ちゃんであった…。


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