「ここを今日の山頂とする!」を発動してきました。
久々のお友達と、初秋の山へ。
今回の ルート
千畳敷→極楽平→濁沢大峰手前までのピストン
総距離約4.4km 累積標高差約430m
いきさつ
コロナ禍の2020年でありますが…浜松時代、よく一緒に山登りをしていた友人Mさんと「久々に一緒に山へ行こう!」という話になりまして。
今年は標高の高い山から遠ざかっているなぁ…ということで、せっかくだからロープウェイ利用で中央アルプスを歩くことに。
伊那前岳から北御所下山とか、檜尾とか、三ノ沢とか…過去に歩いた中からおすすめの日帰りルートを考えてみましたが、Mさんから「今年は全然体力作りしてないからあんまり自信がないなぁ」という話があった上に私たちも運動不足なので、今回はピークを目指さずゆるゆると稜線散歩を楽しむのがいいかもねという結論に至りまして。
それなら人の少ない極楽平から空木方面の稜線を少し歩こう、と\(^^)/
本編
この日のバスの始発は7:15。
午前中のうちにゆとりを持って歩くならなるべく早いバスとロープウェイに乗れた方がいいな。
この時期のロープウェイは何度か利用したことがあるけれど、紅葉が始まる前の平日ならわりとすんなり乗れた記憶があるのでのんびり6:30頃に菅の台の駐車場へ。
すると・・・
まさかの長蛇の列!!(゚Д゚;)
チケット購入の列とその先にはバスを待つ人たちの列。
平日でもこんなことあるの?というくらいの混雑ぶりでした。
(※後から聞いた話ですが。近くの売店の方が「今年の混み方は異常だわ」とおっしゃっていたそうです。コロナの影響でアウトドアに目覚めた人が多いのか?それともGo To効果??)
始発のバスが出たあと10分間隔くらいで臨時も出してくれたので、そんなに長時間待つほどではなかったけれど…それでも予定より1時間くらいは遅れちゃったかな。
縦走の予定がある場合は焦るところですが今回はのんびり登山なので、まあいっか。
ロープウェイを降りて千畳敷に到着すると、この眺め\(^^)/
このところお天気がすぐれない日が続いていたけど晴天に恵まれました。
普段二人で行く時はさっさと歩きはじめちゃうのですが(私がせっかちなのもあって)、Mさんが「標高の高いところに来るのが久々だから体を高度に慣らしつつゆっくり朝ごはんを食べたい」と話していて、ハッとした私でした。
体調大事。準備大事。
ということで私も家から持参したパンをむしゃむしゃ食べながらゆっくりと支度をば。
さて、支度ができたらのんびり出発しましょう。
神社でお参りし、左に折れて極楽平へ。
乗越浄土方面に比べるとかなり空いてはいるけれど、それでもぽつりぽつり数人の人影は見えたなぁ。
見上げればこの青空!最高~。
登りの途中、足を止めてついつい辺りの景色を眺めてしまう。
足元もちゃんと見なければね。
この時期はさすがにお花は少ないけれどヤマハハコが元気。
あちこちにイワツメクサも。小さくて可愛い。
千畳敷が遠くなってきました。
そして正面には伊那前岳方面の稜線が。また向こうも歩いてみたいなぁ。
伊那前岳の先も眺めがすごくいいんですよ。
その時の記事→ ひねもすのたり。
そうこうしているうちに極楽平に到着です。
他に数組の人がいましたが皆さん三ノ沢方面へ行かれました。
ザックにヘルメットをつけていた人は宝剣越えルートなんだろうな。
正面にどどんと見える三ノ沢。
また7~8月に山頂直下のお花畑を見に行こう。
それにしても改めて見るとアップダウンがすごいですよね。
元気な時に行けばわりとすんなり歩けちゃうけど初めて行った時はつらかった…特に最後の登り返しが…。
さあ私たちは檜尾・空木方面の稜線散歩を楽しもう!
と歩き始めた私の足元にコマウスユキソウの名残が。
指をさしながらMさんに「これ…」と言いかけたら「わっすごいキノコ!」という言葉が返ってきて「ほんとだ!」と二度見した私でした。こんなに大きいのに全然気付かなかったわ(;'∀')
左手に南アルプスと駒ヶ根の町が。絶景を眺めながら歩いていきます。
かろうじて富士山(頭ちょびっと)のお姿も!
少し進むと、先には素晴らしい稜線が見えてきましたよ。
やっぱりここからの眺めは最高!
初めて来たMさんも喜んでいて本当によかった\(^^)/
稜線が見えるところまで来たら、ここからはしばしの下り。
ずんずんずんずん…
…結構下ったなぁ。
ということは当たり前だけどあとで登り返さねばなりません(;'∀')ガンバロー。
それでも稜線散歩は気持ちがいいものです。
鮮やかなハイマツがまだちょっとだけ夏山気分。
正面、目を凝らすと檜尾の避難小屋が見えました。
相変らずのポツン具合。
↑昨年撮影。そういえばほぼ一年前ですな。
ふと立ち止まったところでミヤマキンバイに出会いました。
ぱっと明るい色でとても目立ちますよね。
すっかり盛りが過ぎていますがトウヤクリンドウもたくさん見られましたよ。
いいタイミングなので立ち止まりついでに小休止をば。
ザックからおやつを取り出してポリポリ。
我が家の場合はよくオットの好みで購入したナッツ類をいくつか混ぜて作ったトレイルミックスを持ってきます。
いつも余るくらい大量に作るので(山に持ってくるのはほんの一部)、残りは家でのオットのおつまみになっています…。
正面にはどどんと三ノ沢が。
さっきまでは同じくらいの高さかな、と思っていたけど気付いたらあちらの方が高くなりましたな。
このあと再び歩き始め、濁沢大峰という小ピークまで行こうかとも話していたんだけど…
この先そんなに景色が大きく変わることもないし、特に目的地があったわけでもないので、登山道から少し上にそれた場所でお昼ごはんを食べることにしました。(↑写ってないけどこの写真の左上)
ここを今日の山頂とする!!(by 山と食欲と私)
今回も簡単ごはん。山で何度食べただろう?ってぐらい定番の棒ラーメンと、お供のソーセージ、ネギの青い部分(店の残りもの)、コーンなどなど。
全部一緒に茹でちゃってあっという間に完成。
適当にゴマやフライドオニオン(オットがハマり中)などをパラパラと振りかけて。
簡単だけどウマイ~。満足です♪
絶景を眺めながらごはんを食べ、おしゃべりをし、楽しいひとときを過ごしました。
さてそろそろ行こうかと登山道に戻りかけると・・・
「…あれ?虹?」
見えますか?(肉眼だともうちょっとはっきり見えたんだけどな)写真中央、うっすらだけどまるで虹のように綺麗な色合いの…
なんだっけ…なんとかアーク…?
忘れちゃったけどなんだか綺麗。
帰宅してからうろ覚えで「水平線アーク」と検索したら「環水平アーク」と出ました(;'∀')そういえばオットが「環なんちゃら」って言ってたっけ。←充分うろ覚えだけども。3月から9月のお昼前後が観測しやすいとか。また山で見られるといいな~。
さあ登り返しが大変だけどのんびりと千畳敷まで戻りましょう。
そうそう、この稜線を歩いている間アサギマダラがひらひらと舞っていました。
アサギマダラといえば私の一番好きな蝶。
でも絶えず飛び回っているので私の腕とカメラでは写真が撮れず…。
と思ったのですが、
下界の写真を撮った時になにやら黒い点が。これはもしや…
あ、一応写り込んでる(;´∀`)
今シーズンもかろうじてアサギマダラの写真が撮れました(笑)
それと、バサササッと結構な勢いで飛んでいくホシガラスの姿も見られたけどそちらはさすがに撮れず。でもかっこよかったなぁ。
少し離れたところでちょこちょこ動く小さな鳥も見れたけどイワヒバリだったのかな。
そんな生き物たちとの出会いもありつつ、てくてくと歩いていきます。
後ろを振り返ったり、下界を見下ろしたり。
絶景に何度も何度も振り返りながら…
極楽平まで戻ってまいりました。↑の写真は木曽側を写したもの。
今回御嶽山はずっと見られなかったけど、お天気に恵まれて本当に良かった。いい日でした。
この時ちょうど極楽平に上がってこられた方がいて少し立ち話をしたのですが「駅が結構混んでましたよ~ロープウェイも順番待ちだって」という気になる情報が(;'∀')
私たちも何度かロープウェイは利用していますが、下りで待ちが出るような時に来たことは一度もなかったなぁ。
今日は本当に混んでるんだなぁ…でも土日に比べたらさすがにマシなのかな。
そんなことを考えながら下っていると右側にチングルマの穂がたくさん。登りでは全然気付きませんでした(;'∀')スミマセン
このほわほわ具合、秋のはじまりですねぇ。
上の方までずーっとチングルマの大群生。お花が咲いていたらものすごく綺麗なんだろうなぁ。
ウメバチソウもちょこっとだけ見つけました。
アキノキリンソウも。
今の時季さすがにお花は少ないけれど、少ないからこそ見かけると嬉しいものですよね。
そして無事に千畳敷まで戻ってまいりました。
でも建物前に人は数人だけ…そんなに混んでなさそうだな?と思ったものの、よく見てみるとその数人は列になって並んでいて、その列は建物内のロープウェイ乗り場からずっと続いていたのでした(゚Д゚;)
ええぇーとびっくりしたけどロープウェイも臨時でぐるぐる動いてくれていたのでそんなに長時間は待たずに下ってこれました。(それでも3本分くらいは待ったのかな?)
ロープウェイではたまたま常連のお客様にお会いするという嬉しい出来事も(^^)
そんなこんなでゆるゆるとしつつも天候に恵まれとても楽しい山歩きでした。
久々に友人Mさんとも一緒に歩けたし、山もおしゃべりも楽しめて良かった\(^^)/
*おまけ*
晩ごはんもMさんと一緒に近くの明治亭さんへ。
ソースかつ丼、美味しくいただきました♪