ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

傘山(1,542m)御嶽山コース 2020年10月20日

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8回目の傘山。今回は4人でワイワイ賑やかに♪

 

 【今回のルート】

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飯島町内 傘山・御嶽山登山口からの山頂ピストン

【合計距離】6.13km

【累積標高差】700m

 

【いきさつ】

前回、百鬼ゆめひなさんと一緒に山登りをしたのは8月のこと。

その時本当は町民の森コースで傘山に登る予定でした。

でも林道が工事中で登山口まで辿り着けず…結局同じくらいの行程の高鳥谷山に行くことになったのでした。

▽その時の記事

hinemosk.hatenablog.com

次は傘山に行こうね、ゆめひなさん体力ありそうだから御嶽コースでも絶対大丈夫だね、ということでの今回でした。

火曜日だったので中川村のたろう屋さんもお誘いして4人で賑やかに\(^^)/

 

【本編】

朝9時過ぎに御嶽コース登山口駐車場で待ち合わせ。

私たちが傘山に登るときは、平日ということもありほとんど誰とも会わず静かな山行になります。それもいいんだけど、昨年今年と熊の目撃情報が相次いでいるのでちょっと心配だな…でも今回は4人だから寂しくないぞ、なんて思いながら現地に着くと駐車場にはたくさんの車が。

なんだろう?と思いお話を聞くとそこにいらした方々は地元の里山の会の皆さんで、これから山の整備に向かわれるとのこと。わー、それはお疲れ様です!

「●●の辺りから新しい登山道を作れればなぁと思っているんですよ」と話されていました。大変な作業かとは思いますがそれが実現されれば山の楽しみがまた増えますね。私たちがいつものほほんと歩けているのも整備をしてくださっている皆さんのおかげ…いつもありがとうございます。

 

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9:40 またまた前置きが長くなってしまいました(;'∀')

無事にゆめひなさん・たろうさんと合流して早速登り始めます。

ゆめひなさん、前回に続き今回もカッコいいお姿です。まるで巡礼の方のよう。

 

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御嶽コースは登り始めてすぐのところにお不動さんがいらっしゃいます。

そうそう、前回も高鳥谷山でゆめひなさんと不動明王の話をしたっけ。

吉田山にも行かねばね。

 

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9:52 御嶽神社に到着。

山登り経験がほとんどないゆめひなさん、最近山にあまり行けていないというたろうさんと一緒ということで「無理せずゆっくり歩きましょう!」が今回のテーマ。

でも早速いいペースで歩いているな…('ω')

 

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10:03 せっかくなので岩間山城址にも寄ってみました。

 

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ここで小学生たちがチャンバラをやるんだよね~、結構本気でやるらしいよ、なんて話をしながら町を見下ろします。そういえば今年は中止かな?あれ?去年とかもやってた?もしかしてもうやらなくなっちゃったのかな?

4人分のおぼろげな記憶をかき集める…(*_*)

 

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さあどんどん進んでいきましょう~。あ、緑の中に秋色発見。

 

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最初の急登の上に鎮座する入口屋の碑。

オット「口入屋じゃないですよ」

たろうさん「ハハハッ」

たろうさんも落語好き、というか私たちのようなにわかではない本気の人です。

 

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急登あり、緩やかな道ありで変化の多い御嶽コース。

↑この道標のある尾根に出ると、

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東側の視界が開けます。絶景♪

ゆめひなさん「これは・・・伊那谷?」

たろうさん「そうだよ!木曽谷じゃないよ」

そう、まさに地元を見下ろしながらの山登りです(‘∀‘)

 

この尾根の途中にはブナの大木があるのですが、ざっくりその辺りの左側に…

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やや不明瞭ではあるものの登山道らしきものが伸びているのです。

里山の会の方々が「道を作りたい」とおっしゃっていたのがここなのかな?

オットが「前からテープはあったから気になってたんだよねぇ」と言っていたけど確かにこれは気になりますよね。元々は道があって、最近は使われていなかったとかそういうことなのかな。

 

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傘山は本当にいい山だから、たくさんの人に歩いてほしいですねぇ。

ただのいち登山者である私がそう思うくらいだから、里山の会の皆さんはもっとそう思っているんだろうな。

そんなことを考えながらふと顔を上げるとムラサキシキブらしき木が。こんにちは。

 

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そして足元にはトリカブトの美しい青。秋ですねぇ。

 

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10:50 展望台に到着。

 

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駒ヶ根伊那市側が開けていて気持ちのいいところです。

全体の行程から見るとここで大体半分くらいかな?

 

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同じ山に数回登っているとさすがにポイントとなる場所は覚えるもので、この先に■■があって次は●●がありますよーというのをお二人に説明しながら進みます。

そう書くとなんだか山慣れしてるように聞こえるかもしれませんが実際は「これで急登終わりです~…あっ、まだもうちょっとあった!」とかやっている私たちでした…(;'∀')

 

さてさて展望台を過ぎたら岩々ゾーンがほんのちょっとあって、そのあと下りますよー(これは本当)。

やや急で細い登山道を慎重に下っていきます。下るということは復路でまた登り返さないといけない…ツライ…けどガンバロウ。

 

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ほんのり色づいた木々に癒されながら先へ。

 

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最後の急登が始まる手前、小鳥の森(と勝手に呼んでいる)を通過。

オット「ここだけ雰囲気がちょっと違うんですよ。いつも鳥がさえずっていて…あれ?今日は聴こえないな」

 

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…いや!耳をすますと聴こえるぞ、チィチィ。きれいなさえずり。

なんの鳥だろう(いまだに鳥オンチ)。

 

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この森を過ぎたあたりからしばらく急登が続きます。

ゆめひなさんもたろうさんも「まだまだいけます!」という感じで元気そう…え、もしかして私だけ置いていかれるんじゃ(;'∀')

 

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落ち葉の積もった秋らしい登山道。黄色が多いけど時々きれいな赤も。

ゆめひなさんのカッコイイ足元(なんと地下足袋!)を追いながら歩いていきます。

 

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わっせわっせ。登る登る。ここがキツイ!

 

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急登を過ぎるとオオヤマツミノミコトの碑。

大いなる山の神様。お邪魔しております。

 

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ロープが張られた急登を更に登っていきます。

岩場などの難所があるわけではないのですが、ただただ急。

 

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ここが最後の急登ですよ~!と声をかけながら登る。

登り切ってほっと一息…あ、緑の中の赤がきれい。

 

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・・・って、まだ登るじゃん!!(゚Д゚;)

スミマセン嘘こきました(わざとではない)。

でも今度こそこれが最後の登りです!

 

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ほらほら、いつものブナの木が見えてきた。ゼェゼェ。

なぜということもないのだけどこの木は私たちのお気に入りなのです。

 

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この佇まいがとても素敵で。

いつもそっと手を添えてパワーをいただいています。

今日もお元気そうで何より。

 

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この辺りから山頂までの数分間は本当に緩やかで気持ちのいい道。

そうそう火には気を付けないとね…なんて思いながらこんな写真を撮ってのんびりしていると、

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あ、いかん置いていかれてしまう。

 

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さあ!この上が山頂ですよ~

山頂へのビクトリーロード(大げさ?)は初めてのお二人に先行していただいて…\(^^)/

私が最後にトロトロ登っていると上から「おおお~!すごい眺め!!」というたろうさんの声が。これは期待できるかな~と登り切ると、

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11:51 伊那谷&南アルプスどどーん。

 

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やっぱりここからの眺めは最高だなぁ。

冠雪した山々も美しい。

 

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皆さんお疲れ様でした!

絶景が眺められて、お二人にも喜んでもらえて本当によかった~~~。

ちなみに山頂までコースタイム3時間ですが、休憩含め2時間ちょっとで登ってきていました(;´Д`)もっとゆっくり歩くべきだったかな…とオットは反省気味でしたが、たろうさんもゆめひなさんもそんなに息が上がることなく歩かれていたので結果的にはちょうどよかったのかしら。

 

さて東側の絶景は楽しめましたが、肝心の中央アルプスはというと…

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どんより… 雲の中…こ、こんなはずでは( ノД`)

実は登っている最中に西側の空が真っ白になっていたのでもしやとは思っていたけども…

 

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まあ、ね!山頂の紅葉がとても綺麗だったし

 

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みんなで楽しく登ってこられたから良しとしましょう!

さあさあお腹も空いたからお昼ごはんをば。

 

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今回我が家はものすごく手抜きで…

当日の朝、道中のコンビニで買ってきたもつ煮をぐつぐつ。

 

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おつまみベーコンをじゅうじゅう。

対してゆめひなさんとたろうさんからは…

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なんと…

 

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経木に包まれた絶品おむすびをいただいてしまいました(感涙)。

おいしいい~~~~~~。

※この経木は伊那谷アカマツから作られているそうです。

ssl.yamatowa.co.jp

 

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しっとり美味なポテサラまでいただきました♪

 

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そしてお楽しみの山珈琲。

今回たろうさんおすすめの豆を持参していただき、我が家からはフレンチプレスを持参。これなら4人分でも楽々淹れられます。

 

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みんなのカップに注いで…

私らのカップ大きすぎたねぇ(;'∀')すみません…たくさんよばれちゃって…

とてもいい香りの珈琲。疲れが取れます。

今回はすっかりお昼ごはんをごちそうになってしまいました。

次は我が家も色々準備してこなければ!!

 

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食事や景色を楽しみつつ、おしゃべりもしつつ…

 

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南アルプス方面。一番手前の稜線の上に建物が。

あそこが陣馬形山だね~その左に鉄塔が見えるから指先の辺りが山頂かな。

今年はコロナの影響で山自体が封鎖されたりキャンプ場が使用不可になったり大雨で林道が崩れたりと色々大変…。

でもいい山ですよね。たまには陣馬形ハイクもいいなぁ。

 

さてさて、すっかり満足したところでそろそろ下りましょうか。

山頂もだいぶ冷えてきたし。

 

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下山開始!の前に一枚だけカシャッとな。

お二人のベテランっぽい足元。素敵すぎる。

 

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山頂の少し下からオオヤマツミノミコト碑までは急な下りが続くので慎重に…。

でもお二人ともひょいひょいと下っていくのです。すごい!

なんだかんだ私が一番危なっかしいかも?

「気を付けて下りましょうね~」とか偉そうに言ってる本人がズザァ!とかやっていたらほんと笑い者ですよ…今回はこれまで以上に気を付けて下りました(;'∀')

 

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そんなわけなので下りはほとんど写真も撮らず…

 

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時々目線を上げて緑に癒されながらゆるゆると歩いていきました。

 

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そして順調に御嶽神社まで戻ってきました。

ここまで来れば駐車場まではほんの数分。

 

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立派な松の間をてくてくと。

 

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秋が深まりつつある今日この頃。

日ごとに気温が下がり、日が短くなり、あっという間に冬がやってくるんだろうなぁ…。

 

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そんな貴重な秋の日に、ご一緒できて本当によかった!

14:56 無事に下山いたしました\(^^)/

 

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楽しかったです、ありがとうございました、またぜひご一緒しましょう!

そんなふうに挨拶を交わす私たちを見守っていた塩見岳

夫婦二人でとぼとぼ歩く静かな山もいいけど、仲間と歩く山はやっぱり楽しいですね♪我が家は平日休みなので、お休みが合う友人は本当に貴重。

次はどこの山にお誘いしようかな?考えるのもワクワクです。

 

ゆめひなさん、たろうさん、お付き合いいただきありがとうございました。

そして拙い山レポを読んでくださる皆様もありがとうございました^^

 

▲おまけ▲

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下山後、車に乗り込もうとしたらふらりとやってきた赤とんぼ。

車にとまりたい→ツルツル滑って下に落ちる→やっぱりとまりたい→ツルツル滑る を無限に繰り返していました…もっととまりやすそうなところにしなよ(;'∀')