ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

諸星大二郎展へ。

諸星作品のファン歴18年のわたくし。

先日、岡谷のイルフ童画館で開催中の『デビュー50周年記念 諸星大二郎展 異界への扉』に行ってまいりました。

この企画展の存在を知ったのは昨年秋。ちょうど北海道での展示がスタートした頃。北海道じゃあどう頑張っても行けないな…とガックリしたものの、よく確認してみると【1/24~3/13 イルフ童画館】の文字。

イルフってどこだっけ?多分だけど…長野県内だったような気がする…と震える手で検索すると…

 

お か や ! ! !(゜.゜)

 

↑あの時の衝撃は忘れられません。

さすが諸星作品の聖地、諏訪のご近所。よくぞ来てくださいました。

というわけでこの企画展を見ることを2021年最大の目標に掲げていた私は開催2日目の1/25に早速お伺いしたのでありました。

 

イルフ童画館と企画展の詳細はこちらから

企画展|武井武雄の世界 イルフ童画館 岡谷市

 

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市営駐車場に車を停めてエレベーターを降りるとすでにポスターが。

これだけで感動していた私。現地に足を踏み入れたら鼻血出して倒れるんじゃないか?(と本気で心配したわ)

 

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そして駐車場の目の前にあるのがイルフ童画館

 

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う、うわああぁーーーー

 

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で、出たァーーーーーーー

 

フワフワしながら中へ入ります。

体温測定をし(35.4℃だった…)、入館料をお支払いし、いざ展示室へ。

まだ二日目だし激混みだったらどうしよう!!??とものすごく心配だったのですが、オットからは「えっ諸星大二郎ってそんなにファンがたくさんいるの?」と衝撃の言葉が。い、いるわいッ!!ただちょっと局地的かもしれないけど・・・。

実際は、平日だしこのようなご時世ということもあってかとても空いていました。

同じフロアに私たちの他1~2名の方がぽつりぽつりいらしたような感じ。時間もまだ早かったからかな。

展示室ではたくさんの原画や資料などがびっしりと並べられ、目を皿のようにするとはこういうことかと思ったくらい至近距離でまじまじと長時間かけて眺めてしまいました。浦沢直樹の漫勉でも拝見したけど「こ、これが…これが…!!」と語彙力を失ってしまうほどの破壊力。

諸星先生って本当にちゃんとこの世にいらっしゃる実在の人物なんだよな…という妙な気持ちになるのですよ。勝手に自分の中で神様というか幻のような存在になってしまっていたので。はえー。

個人的には「闇の中の仮面の顔」に登場するトコイ…トコイ…の仮面が実際に存在し、しかもその実物が展示されていたのが衝撃でした。

バベルの図書館の絵や、レオ・レオーニの「平行植物」の絵も展示されていて嬉しかったなぁ。

考古学、民俗学、日本・西洋・中国の神話、SF、日常と非日常、アート。盛りだくさんの内容で頭が爆発しそうになった私を待ち受けていたものは・・・

 

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ヒルコ様の顔はめ写真パネル出たーーーーーーー!!!

Twitterの公式アカウントで見て以来とても楽しみにしていたものです( ;∀;)

 

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私ももちろん撮らせていただきました。

(と言いつつオットのをupするという)

 

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そしてこちらも忘れてはいけませんよ。キャラクターの人気投票!!!

ちゃんとキャラ早見表も置いてくださっていましたが、なんだかシュールですよねぇ…孔子暗黒伝の「視肉」とか袋の中の「そいつ」も書いてある。

無事に投票を済ませた私を見送ってくれるのが…

 

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ムルムルたち\(^^)/

並んでムルムルダンスかね…また増えるぞ。

 

かなり長い時間をかけ展示を見終わり、一階へ。

そしてまたここで長考するという…。

(オットはおそらくすでに待ちくたびれている)

手ぬぐいで迷いTシャツで迷い、クリアファイルで迷う。

財力さえあったら全部買ってるよね、絶対。

 

そうそう、売り場の端のTシャツコーナーをウロウロしていた時、レジの向こうの絵本コーナーの更に向こうの壁になにやら妙なものが。あ、あれは…?

 

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ぜず様だーーーーーーーーー

 

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お会計を済ませ「お、奥の部屋も入っていいんですか」とお姉さんに訊ね「どうぞどうぞ」と言っていただきお邪魔します!

ぐろうりやのぜずさまと、わしもつれていってくだせごっこをしてきました…楽しかった…。

 

はあ…いろんな意味で気力を使い果たし真っ白になった私。

本当ならこのまま童画館を出るところですが、実は入り口にあるカフェでとんでもないものを発見してしまったのです。

 

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暗黒星雲チーズケーキ!!!!

どなたですかこんなもの考えたのは!!(もう食べるしかない)

 

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カフェ ラムラムさん。

面白い名前だなと思ったけど、岡谷出身の武井武雄さんによって書かれた童話に「ラムラム王」というのがあるのでそこから来ているのかぁ。

ところで「イルフ」という言葉も武井さんが創ったもので、「古い(ふるい)の反対」つまり「新しい」。だからイルフというのは新しいという意味なんですって。

なんとなくエルフに似た妖精さんのような何かかと勝手に思っていました。

 

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暗黒星雲チーズケーキをオーダーし、しばし待つ…。

 

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きたッ……

 

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「すべてこれだったのか…?」

 

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「この暗黒星雲は生きているのだ!」

 

ふー… ひと思いにバクっと食べたらとっても美味でした( ;∀;)

ただ名前や見た目が素晴らしいだけじゃない、おいしい、嬉しい。

 

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オットはフレンチトーストとコーヒー。

こちらも美味!!オットはコーヒーもとっても気に入った様子。

次回も絶対寄ろう!!

そんなこんなでようやくイルフ童画館をあとにしたわけなのですが、あとになって考えてみるとこの「カフェに立ち寄ってチーズケーキを食べる」までツアーにしないとダメだなと思いました。

味やお店の雰囲気もさることながら、諸星大二郎展を見た後のぼんやりした感じを現実世界まで引きずらず、良い感じでクールダウンできるのですよ。どう考えても必要な時間だったな…。ごちそうさまでした。ありがとうございました。

 

 

帰宅後。

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今日のブログまだ続きます。長くてスミマセン。

企画展パンフ、前期後期にわけて展示の有無が記載されている一覧表、ショップカードなどなど。

 

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企画展パンフ裏。

 

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そして清水ダイブして購入したグッズたち。

図録、クリアファイル(不安の立像、夢見る機械、猫パニック)、ムルムル手ぬぐい、カオカオ様マグカップ、カオカオ様Tシャツ、缶バッジ。

 

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左の缶バッジは数種類あるんだけど中身がわからないので買ってからのお楽しみ。私はユニコーン狩りでした。右のマグカップ、カオカオ様はもちろん、反対側は…

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「私」とシュムが描かれています。

このほか散々迷ったあげく結局買わなかったのがオオナムチTシャツ。

これは買うしかない!いやいや、一体これを着てどこへ行くんだ?いやいやそもそもこういうのはコレクターズグッズだから…、いやいやそんな着もしない服にバカスカお金を使える身分か? (._.)……

 

さて、今の展示は前期でして、後期は2/18からだそうです。

展示内容が替わるのでまた行かねば…!!

(オオナムチTシャツにまた出会えたら買っちゃうかもしれない)

 

長々とだらだらと書いてしまいましたが読んでくださった方ありがとうございました。諸星先生ファンの方はもちろん少しでも興味のある方はぜひ!もうこんな機会二度とないかもしれません( ノД`)

そして最後に(最後に書くことではないのだけど)諸星先生デビュー50周年本当におめでとうございます。たくさんの素晴らしい作品をありがとうございます。過去の作品もこれからの作品もずっと楽しませていただきます。