ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

久々に銀色さん。

少し前の話ですが…

昨年12月、年に一度の健康診断がありまして。

待ち時間が長いのでいつも文庫本を持っていくのですが、今回は久々に銀色夏生さんの「夕方らせん」をチョイス。銀色さん初の短編集で、初めて読んでからもう20年くらいは経つと思うんだけど今でも定期的に読み返しています。

色々な話があるのだけど、中でも主人公のお母さんが「私はこれから人間回転ずし機に徹します」って宣言する話。ふっとこの場面が脳内に降りてくることがあるのです。で、いつも「これ何の話だったっけ?ミタカくんと私だっけ?」(←この話に出てくるお母さんも変わってるもんなぁ)と思うんだけど、正解は「夕方らせん」の中の草むらの中 星がでてという話でした。

※よくよく読み返したら「人間回転ずし機」じゃなくて「人間ベルトコンベアー」でした。…どっちでもいいか。

ミタカくんと私 (新潮文庫)

↑このお話もゆるゆるとしていて面白い。

 

ちまちま本を読みながら午前の検査を無事に終え、次は午後の検査。

その年の検査内容にもよるんだけど2時間ぐらいごっっっそり時間が空いてしまうことがあるので、お昼ご飯を買いに行ったりついでに買い物したりしばしウロウロ。

 

途中で本屋に立ち寄ったとき、つれづれノート36「内側に耳を澄ます」がふと目について購入してみました。銀色さんつながりということで。

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右:持参していた夕方らせん

左:新しく購入したつれづれノート36

 

つれづれノートシリーズは銀色さんのエッセイというか日記のようなもので、1冊目が出版されたのは1991年。私はそこから12冊目まで持っているのですが、そのあとはなんとなく買わなくなっていたんですよねぇ…

ちなみに12冊目の「引っ越しと、いぬ」は2003年発行。今回購入した36冊目は2019年発行だから16年後の世界になるのか…!!久々に読んで二人のお子さんたちがすっかり大人になっていてびっくりしたんだけど、当たり前か(;'∀')

 

なぜ昨年12月に買った本のことを今更書いているのかというと、最近やっと読み終わったからです。ちょっとずつ読み進めていたのでものすごく時間がかかっちゃったわ。

昨年秋には最新刊も出ているそうなので、見つけたら読んでみようかな。また2ヶ月も3ヶ月もかけて読むことになるんだろうけども…。