ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

林道と神社巡り。

先月、日曽利からのルートで陣馬形山に登った私たち。

 山行記録→陣馬形山(1,445m)日曽利から 2021年3月15日 - ひねもすのたり。

 

その時の登山口(駐車スペース)はこちら↓なのですが…

 

この峠からは4本の道が伸びています。

 

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真ん中の黄色い丸が峠。

①…日曽利地区に下りる道

②…中川村方面への道

③と④は駒ヶ根市中沢へ続く道

 

②は3月末まで工事中で通れなかったのでそのうちまたチャレンジしてみるとして…

※3月下旬の話を今更書いています;

気になったのは③と④。

実はこの数日前、とある山好きの常連様(駒ヶ根市在住)から「陣馬形の北尾根ルートってどこから入るんですか?」と訊かれたとき、「〇〇さんのお宅からなら中沢通ってきた方が近いかもしれないですよ~」と言ってしまったのです(;'∀')

地図を見るとちゃんと林道は通っているけど、果たして通れる道なんだろうか?

 

というわけで休日を利用してドライブがてら走ってみることに。

 

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春霞・・・というよりも黄砂がものすごい週でした(*_*)

でもぽかぽか陽気の中のお出かけは楽しいですね~。

 

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事前に地図を眺めていたとき、林道近くの「永見山諏訪神社」という文字がぱっと目につきました。どこかで見た字面だな… あ、川の向こうの道を走ると「永見山→」という看板があったっけ。通るたびにどんな場所なんだろう?と気になっていたので、寄ってみることにしました。

 

地図を頼りに、中沢地区にある永見山諏訪神社に到着。

とてものどかな良いところ。

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大正12年9月の文字。

 

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阿。元々はこちらの阿形が獅子で、

 

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吽形が狛犬ということで、別の霊獣とされていたそうですね。

鎌倉時代以降、このふたつを一対としてまとめて狛犬と呼ぶようになったとのこと。

ちなみに吽形の方はもともとユニコーン(一角獣)を現したものだという説があるそうで、古いものだとツノが生えているんだとか…。そして阿形はライオンなんでしたっけ。色々な説があるようで素人の私には何が正しいのかわかりませんが、本当はどうなんだろうなと想像してみるだけでも楽しいですね。

 

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あらら透かし模様のおしゃれな鈴…!!

と思ってよく見たら灯りでした(;'∀')

 

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諏訪神社ということで御祭神は建御名方命、そして大山祇命稲荷大神

創立年月日は不詳とのこと。

 

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素朴な彫り物がなんだかかわいい。

 

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楽殿も。

例祭にはこちらで氏子の皆さんにより余興が催されるそうです。

そうそう、写真を撮り忘れてしまったのですがこちらの神社の裏が城山と呼ばれているとのこと。城跡に詳しい方の知識ってすごいですよね、「ここが堀切の跡で、おそらくここに物見櫓があって、ここが狼煙台かな?」…素人目には全然わかりません(・・;)

 

 

神社を後にして林道を走り、峠を目指します。

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一か所、獣よけのゲートがあるのでそれを開けて入ります。

(開けたら閉めましょうm(__)m)

 

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案内図があったけどバッキリ折れてますね(;'∀')

書いてあることはわかるので良いのですが…。

 

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ひたすら林道を進みます。

ここは左右が茸止め山になっているんですね。

道中、黄色のテープや「入山禁止」の看板が多数ありました。

秋には通らない方が無難だなぁ。

 

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しばらく走って無事に峠に着きました\(^^)/

未舗装の林道なので多少デコデコはするのですが、茸山として管理もされている場所のようなのでちゃんと通れました。地主様、お邪魔いたしました。

 

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今、左の道(③)を通ってみました。

帰りは右(④)を通ってみようかな。

 

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ちなみに②はこの時点ではまだ工事中のため行き止まり。また改めて。

 

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では④の道から帰りまーす… おお…??

地図を見た限りでは「こっちの方が里に近いからいい道かも」と話していたのですが、どうやらもうほぼ使われていない道らしく、路面のコンクリが割れていたり、場所によっては左右から草がせり出していたり…(上の写真はまだましなところ)。これから葉っぱが出てくると通りにくいかも。というよりわざわざ通らなくていいかも(;'∀')

 

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この辺りは牧場跡なんですってね。

地図で見えていたいくつかの建物は、使われなくなった倉庫や廃墟などでした。

 

最終的に…

道が一番いいのはやっぱり日曽利からかなぁ。

中沢から行くなら、強いて言えば③かな、という結論に達した我々でした。

 

 

さてさて、このまま帰ろうかと話していたのですが、中沢地区を走っているときにとある神社さんの近くを通りかかったので寄り道してみることに。

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香花社(こうかしゃ)さん。

 

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あ、阿形が毬をお持ちだわ。

 

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吽形は子供連れ。可愛い。

昭和の時代に作られた比較的新しい狛犬は、毬を持っていたり子供を連れていたりするんだとか。

 

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拝殿の方を見ると、二本の針葉樹の間にひょろ~~~りと背の高い桜の木が。

 

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拝殿へお参り。何やら屋根に色々と気になるものが…

 

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香花社の「香」。美しいなぁ。

 

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そして見た瞬間「なんだ??」と声を上げてしまったのがこちら。

狛犬がひっくり返ってる…!?

調べてみたらこれは「飛び狛」というものなんですね。

鬼瓦や鯱のような役割で、建物を魔から守るためのものなのだとか。

 

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あ、ヨイショッ!!

 

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こちらは鯱さん。

 

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そしてこちらは… お花!?

一体なぜお花なんだろう…香花社の花なのかなぁ。

なんだかビオランテを思い出してしまうのは私だけでしょうか…

(特にゴジラ関係に詳しいわけでもないのになぜ(;'∀'))

 

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木鼻は獏。にょほ~~んとした顔が可愛い。

私の悪夢も食べておくれ。

 

境内にはもうひとつ気になるものが。

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こちらの石の彫刻、鳥居が彫られているんだけど何なんだろう?

調べてもよくわかりませんでした。気になるなぁ。

 

ところで先ほどの永見山もそうでしたけど、ここ香花社の辺りもお城だったそうですね。他にも中沢地区にはたくさんのお城があったとか…。

歴史に疎い私は恥ずかしながら全然知りませんでした。

城跡巡りをして楽しんでいる方もいるとのこと。

 

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田切からだと中沢はわりと近く…だけどまだまだ知らないことだらけだなぁ、と思った帰り道でした。

 

おまけ。

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信号待ちの車内から。

道端にものすごい立派な桜がありました。

(望遠レンズをつけたままだったのでこんな写真でスミマセン)