八ヶ岳ブルーの下、天狗の舞を。
【今回の行程】
▲合計距離 8.7km
▲累積標高差 1002m
▲行動時間 5時間42分+休憩2時間26分
【いきさつ】
今回はゆめひなさんとたろうさんをお誘いして4人登山\(^^)/
好天が期待できそうだったので八ヶ岳の天狗岳リベンジをすることになりました。
今年6月にも4人で北八ヶ岳を訪れたのですが、その時は「晴れなら天狗岳、曇りか雨なら周回トレッキング」という計画だったのです。結果的に曇りのち雨で周回トレッキングになったのでした。(しかも最後は雷雨)
↓山行記録はこちら
天狗岳といえば私たちが山登りを始めた頃にも登った山。お二人のステップアップにもちょうど良さそう。楽しく行ってみましょう\(^^)/
【本編】
6:08 唐沢鉱泉を出発。
私たちが以前(もう10年以上前になるのかな?)登った時は渋の湯スタートだったっけ。唐沢鉱泉スタートの方がよりお手軽に楽しめます。
9月下旬。山の朝は寒い…でもキリッとした青空にワクワク。
早速北ヤツらしい苔の道。森の向こうから朝陽が。
苔むした石や木の根っこ、丸太の階段など滑りやすいところが多いので気を付けながら歩いていきます。
まっすぐに立ち並ぶ木々。
陽が射して、石たちの輪郭が輝く。
岩ゴロの道を無心で進んでいくと、ふと右上にテープを発見。あ、こっちには木道があったんだ!気付かずまっすぐ進むところでした(・・;)
2時間ほどで黒百合ヒュッテに到着!
小屋番さんがちょうど屋根の上でお布団を干していて「今日は最高の天気ですね!」と声をかけてくださいました。はい、本当に素晴らしい八ヶ岳ブルー♪
小屋の前で行動食を少しつまんだりお手洗いをお借りしたりと小休止。
数分後、いよいよ天狗岳に向けて出発しましょう。
天狗の奥庭経由で東天狗・西天狗を目指すルートは以前歩いたことがあるのですが、その時は強風&ガスガスで何も見えませんでした。登山道の様子もほぼ覚えてない…(;'∀')
登り始めから早速岩々。でもここを抜けると…
目の前に天狗岳ドーン!!わー!!! ※左:東天狗、右:西天狗
こちらが東天狗で、山頂は南八ヶ岳のような荒々しさ。
こちらが西天狗で、北八ヶ岳らしいゆったりとした感じ。
八ヶ岳は夏沢峠を境に北と南に分かれているのでここは北八ヶ岳エリアなのですが、天狗岳に登るとどちらの特徴も楽しめるとネットなどでよく紹介されていますね。
天狗の奥庭ってこんなに眺めのいいところだったんだ…。
↑ちなみに2010年9月。最初は青空も見えていたものの、途中からずっとこんな調子でした。
これだけ絶景だと元気も力も湧いてきます。
たろうさんからは「リベンジしすぎ!」の名言いただきました。本当にね!こんなに良いお天気の日に来られるなんて(^^)
ゆめひなさんのカッコかわいいスタイル。くノ一みたい!
お二人を見ていると「笠もいいなぁ…」なんて思ってしまう。帽子と比べて頭の上に空間があるから夏は涼しそう。
岩を乗り越え、少しずつ山頂へ近づいていきます。
所々にある「○」のペンキマークを目指して。
少し足を止めて天狗の奥庭を見下ろしてみます。正面にぽっこりとした蓼科山が見える。その右は北横かな??
ほんのりと秋色。
何度も足を止めて景色に見とれてしまう。
ふと見上げたら、岩の上に彩雲のような雲が… とてもきれいだったので慌ててカメラを向けたんだけどあっという間に消えちゃったなぁ。
まだまだ続く急登。ここを頑張って乗り越えたら…
前方に山頂らしき場所が見えてきた!(あれ?写真には写ってない;)
9:53 東天狗岳に到着しました!お疲れ様でした~♪
近くにいた登山者さんに撮っていただきました。ありがとうございます^^
左から硫黄岳の爆裂火口、赤岳、中岳、阿弥陀岳がよく見える。
反対側には、同じ北ヤツエリアの山々。
ここでオットから「少し下まで行ってみない?」と提案が。どうやら昨年ブロッケンが見えた場所に案内したい様子(天候的に今日は見られないだろうけど雰囲気だけでも)。
私以外の三人は根石岳方面へちょこっと下っていきました。
その様子を上から眺める私。そうそう、あの緑色の橋の下が崖になっていてブロッケンが見れたんだよね。またどこかで見られるといいなぁ。
三人が上がってくるのを待つ間、のんびり周りの景色を楽しみます。
ついつい金峰山の五丈岩を探してしまう。(小さくぽこっと飛び出たところ)
あちらは浅間山だっけ。いつか登ってみたいなぁ。
北アルプスの槍穂たち。来シーズンこそは。
こんなふうにキョロキョロしている時、先程写真を撮ってくれた登山者さん(女性二人組)が出発する支度をしていました。聞くともなしに聞こえてきたのが…
Aさん「それじゃあそろそろ行こうか。」
Bさん「あー私どこか途中で脱皮するかも」
Aさん「そう?」
Bさん「ちょっと待ってやっぱりここで脱皮してくわ!」
という会話。
脱皮・・・・・!!(*‘∀‘)
うっかり吹き出しそうになってしまいました。いいなぁ、私も今度から上着を脱ぐときは脱皮って言おう~。
そうこうしている内に三人が戻ってきたので、次は西天狗に向けて出発します。
足元に気を付けながらトットコ下って…
トットコ登り返し。決して長い距離ではないけど地味にキツイ…。
○のペンキマークを目指しながら登っていけば…
10:25 西天狗岳に到着です\(^^)/お疲れ様でした!
先程までいた東天狗が正面に。
ここからも南八ヶ岳の山々がよく見えます。
硫黄岳の爆裂火口。
硫黄岳の山頂にあるケルンがちいーーーさく見える。その向こうにはギザギザの横岳。
手前に目を移すと、相変わらずものすごいところに建っている根石岳山荘。先日SNSでこちらの山小屋に立ち寄ってお茶をしてきたという投稿を拝見したのですが、すごく素敵な雰囲気で珈琲やスイーツがとても美味しそうでした。
遠くには中央アルプスや、
南アルプスの山々。
さて!絶景を堪能したあとはお楽しみのお昼ご飯です。
山飯の定番、ひとつの鍋であっという間に出来るラーメン。実は前日スーパーで買い忘れたので(というより家にまだあると思っていたらなかった…)現地へ向かう途中のコンビニで買いました。カップラーメンはたくさん種類があったけど袋ラーメンはこの一種類だけ…。でもいいさ、うまいから。サッポロ一番。
トッピングは焼豚、ネギ、コーン、にんにく(スライス)。
一瞬でできた\(^^)/
水がちょっと少ない気がするけどまぁいいよね~と食べ始めたものの、さすがに濃かったのであとから水を足しました(何やってんだか)。
お二人もバーナークッキング\(^^)/なんとアルコールストーブ使用です。渋カッコいい…!!
お昼ご飯を美味しく食べてお腹も心も満たされたら、他の登山者さんがいない隙を見計らって…(って書くとなんだかコソコソしているみたい?決してそういうわけではないんだけど;)
赤チビちゃん&天狗様降臨。西天狗の山頂標識と。
南八ヶ岳の山々と。
東天狗と。
『赤チビは天狗と出会います』
山頂を舞台に、人ならざるものたちが織りなす幻想世界。
ひとつづつ物語を積み上げていくつもりです。
(百鬼ゆめひなさんより)
これから赤チビちゃんはどんな山を旅していくのかな。そして最後に出会うものは何なのでしょう。そんな物語も、お楽しみに。
私たちが写真撮影をしている時、ちょうど居合わせたとある男性が「私も撮ってもいいかな?」と声をかけてくださいました。もちろんどうぞ(^^)と一緒にカメラを向けているとその男性から「よし、いいぞ、その角度!」と声援(?)が…!なんだかとても楽しく、盛り上がったひと時でした。
撮影が終わり、天狗様は颯爽と去っていかれました。ありがとうございました。
では、私たちもそろそろ下山しましょうか(また最後に北アの写真を撮っているな、私は)。
西天狗からそのまま唐沢鉱泉方面へ下りていきます。10年前にも歩いた道なんだけどあの時はガスガス過ぎてどんな道だったかまるで覚えていません…。でも本やネットで見ると岩場だと書かれているので、気を付けていきましょう。
おお、確かに大きめの岩がゴロゴロの急な下り。
正面にはきれいな三角の小ピーク。いい形だなぁとこの時はのんきに思っていたけど、この後あそこを登り返すことになります(地味にきつかった)。
写真もあまり撮らずにどんどこ下り、西天狗山頂を見上げる場所まで来ました。
そして第二展望台の標識。
だんだんと遠ざかっていく南八ヶ岳の山々。
そして西天狗。
道中、立ち枯れの中を通過しました。
遠くから見たら縞枯模様になっているのかなぁ。
針葉樹たちもほんのりと秋色。
そして第一展望台に到着。
何度も言うようだけど10年前はどんよりと暗い雲しか見えていなかったので、とても新鮮な眺め。晴れていたらこんな感じなんだな…。さて、ここから先はずっと樹林帯歩きなので山々はこれで見納めです。ありがとうございました。またいつか。
下りはただひたすらに黙々と。時々休憩がてら立ち止まっておしゃべりもしつつ。
足元がやわらかな緑に変わってきた頃…
あ、橋があった!ここを渡れば…
14:16 唐沢鉱泉の駐車場に無事戻ってまいりました。お疲れ様でした~!
見上げるとまだまだ青空。素晴らしいお天気の日に天狗岳リベンジを果たせて本当に良かったです。南八ヶ岳の眺めもお二人に楽しんでもらえて何より!いつかあちら側にも♪
次の4人登山はどこの山だろう。いよいよ初めから目標としていたカンマンボロンかな?それとも…?また、季節とお天気と相談ですね\(^^)/