ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

百年目の青空。

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今朝の中央アルプス

今日は穏やかな良いお天気でした。

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仙涯嶺。

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南駒。

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田切岳。

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午後、店内からの甲斐駒。

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甲斐駒の手前には可愛い松峰。

 

すこーんと抜けるような見事な青空を見ると、ふと思い出してしまう言葉がふたつ。

ひとつは『金の言いまつがい』最後のネタである「空ひとつない青空…」。

もうひとつは宮沢章夫さんの『よくわからないねじ』あとがきの「百年目の青空」。

言いまつがいの方はしりあがり寿さんの味わい深い挿絵も相まって、なんだか清々しい感じがとても好き。

そして宮沢章夫さんの「百年目の青空」は単純に言葉の響きが好きなのです。でも内容の記憶がいつもぼんやりとしているので「どんな話だったっけ?」と年に一度くらいページをめくり「あれ、こんな話だったっけ」と思う失礼な私であります…。

百という言葉が持つ奇妙な力。それまで悟りきったように穏やかな表情をしていた人でも九十五歳のあたりで目つきが変わる。一億円ではだめだ、百万円でなければならない。そんなことを考えながら九十九年目の青空を見上げる…。

百年目の青空だって、きっと何も変わらない。

空はどこまでも青い。いやになるほど青い。人をばかにしたような青だ。

 

さてさて明日もがんばろう。