今回のルート
吉田山キャンプ場コース登山口→吉田山山頂のピストン
【合計距離】6.1km
【累積標高差】782m
【コースタイム】5時間1分(行動3時間48分・休憩1時間13分)
いきさつ
月曜日の天気が良さそうだから、近場の山に登ろうかということになりまして。どこへ行こうかあれこれ考えた結果、高森町にある吉田山へ行くことに。
登山系アプリなどで最近の山行記録を探してみてもあまり出てこないから、人があまり入っていないんだろうな。もしかしたらまたノートレースで撤退するかも…。まあ、行けるところまで行ってみよう!と気軽に出発。
ちなみに吉田山といえば、2020年2月にも登っています。
↑このときは「難易度高く玄人受けする」と書かれていた山の寺コースにしたんだっけ(戒壇不動様を拝みたかったので)。今思えば、真冬によくこのコースに挑戦したなぁ(;'∀')雪の少ない年だったから良かったものの、あの痩せ尾根&急登に雪がついていたらとても登れなかったわ…。
本編
さてさて今回の話に戻ります。
自宅から現地へ向かう道中、中央アルプスの山々がとてもきれいに見えていました。テンション上がります。
9:13 堂所森林公園の上にある登山口からスタート。
このコースでは道中何ヵ所か車を停められるところがあるのですが、おそらく他に誰も来ないだろうな…ということで林道終点の路肩(登山口の目の前)に停めさせていただきました。
今年の積雪量だとこの辺りもだいぶ雪が多いんだろうな…と思い最初から軽アイゼンを履く気満々の私でしたが、予想に反して登山口からしばらくは雪のまったくない道が続いていました。ただ、一ヵ所だけ
登山口からほんの数分進んだところで氷のついた橋が出現(;'∀')オットが写真を撮ってくれていたんだけど見事なガニ股!滑ることなく無事に渡り切りました…
早速ドキドキしてしまいましたが、その後はまたしばらく雪のない道。
とはいえよく見ると凍っていたり雪が残っているところもあるので、うっかり変なところへ足を置かないよう気を付けて歩いていきます。
登っていくにつれてだんだんと雪が増えてきました。
見上げると青空。今週のお休みはお天気に恵まれてよかった(^^)
やや痩せた尾根を通過して更に進むと、
だいぶ雪が多くなってきたなぁ。一応古いトレースはあったのですがカチカチに固まっていました。やっぱり冬はあまり人が入っていないんだろうな。
あ、キャンプ場への看板。
スタートから私が先行していたけど、ここらでオットと交代しました。だいぶトレースが薄くなってきて積雪量はくるぶしくらい。
ここまでずっと登りだったのが突然なだらかな道に変わりました。そして若干の下り。更に少し進めば…
10:33 おぉ、キャンプ場に到着!!
どなたかの山行記録で見たお正月飾り。まだあった('ω')
動き回ってあちこち写真を撮りたいんだけど膝まで埋まってしまって動きにくいな…
キャンプ場の全体像はこんな感じ。静かで広々としていて気持ちがいいなぁ~。
トレースのない雪面には動物たちの足跡がたくさん。うさうさラッセルも。
このキャンプ場は東側が開けているので南アルプスがきれいに見えました。
とんがり塩見。
白根三山。
荒川三山、赤石方面。
絶景に嬉しくなり、気力も回復しました。山頂まで頑張っていこ~。
おや、道中でかわいい足跡を見つけました。ほんの数センチの大きさだったんだけど、イタチ?リス?
写真真ん中にも。周りの少し大きいのはキツネかなぁ…違っていたらすみません。いつまで経ってもアニマルトラッキングオンチです(;'∀')
キャンプ場を過ぎたら登りがきつくなってきた~~
でも、くねくね道に落ちる木陰がいい雰囲気です。オットが「スラロームみたい!」と言っていたけどわかるようなわからんような。
古いトレースの上にズボズボと新たなトレースをつけながら、
黙々と登っていきます。
登山道脇にずーっとキツネらしき足跡がついていました。肉球かわいい。
更に登ったところで、雪面に落ちる木の影がきれいだな~と思い写真を撮っていると…
その隣でオットが見事に踏み抜いていました(;'∀')
そしてこの辺りからトレースがない…!誰も入っていないというよりは風や雪で消されたんだろうな。
ここでまだオットと先頭を交代することに。
オットが勢いよく踏み抜いた辺りでも私はそんなに沈まずに歩けて、後ろから「やっぱり体重の差は大きいなぁ」というオットの声が聞こえてきました。
確かに!20kgは違うのかな?エヘヘ、と調子に乗ってスタスタ歩いていたら勢いよく私もズボッ!…まあ、そうですよね(;'∀')
そういえば。下の写真、オットが撮ってくれたものなんですが…↓
パッと見「え、腰まで埋まってる!?」と思ってしまいました。これは多分しゃがんで動物の足跡を撮ってるときの写真ですね…
その時撮った写真がおそらくこちら↑
そんなこともありつつ、トレースの消えた登山道をせっせと歩いていきます。膝までのプチラッセルでも運動不足の身にはツライ…!
本気で冬山をやってる皆さんは腰や胸までのラッセルをすることも多々あると聞きますが…とんでもないことですよ…
この辺りで、北側に小八郎と烏帽子らしき山が見えていました。そして正面を向くと…
あっ、あれが山頂かな!?あとちょっとだ~
そんなときに現れる急登。そうそう、この吉田山は難所はないけど最後がちょっと急だよ~と以前聞いたことがあります。この辺りがそうなのかしら。
痩せ尾根なので気を付けながら登って…
登り終えたらまたプチラッセルして、
これが最後の登り!たったこれだけの距離なのに遠い~~~
ちまちまと…少しずつ近付いていって、
よ、ようやく山頂きた~~~\(^^)/
喜び勇んで看板に駆け寄ろうとしましたが、
ずぼっ!!…まぁそうなりますよね…
11:49 最後の力を振り絞って(大げさ)、無事登頂であります\(^^)/
休憩含めて2時間半ちょっと。とても良い運動になりました。
西側、木々の向こうに見えるのは安平路方面でしたっけ。なかなか行く機会のない山域です。
キャンプ場同様、吉田山山頂も東側が気持ちよく開けています。
南アルプス、仙丈と白根三山。
塩見から荒川三山方面。
仙丈と甲斐駒と鋸。
霞んでいてうっすらだけど、蓼科や北横のあたりも見えています。
広い山頂の北の端っこには前高森山方面との分岐。2年前に来たときもこの看板の写真を撮って「こっちも行ってみたいね~」と話をしましたが、いまだに行けていませんな…
分岐のところにはモンチッチらしきお猿さんが。どなたかの忘れ物かな。相変わらず踏み抜き地獄だったので正面には回らず後ろ姿だけで失礼しますm(__)m
貸し切りだったので無造作に足跡つけちゃったな(;'∀')木漏れ日がきれい。
さてさて!お腹も空いたことだし山頂の一画でお昼ごはんにします\(^^)/この緑の小さな椅子、実は数年前に百均で買ったものなのですがかなり重宝してます。軽いしそこそこ丈夫だし。
今回の食材たち。重ねてしまったのでわかりづらいけど…
・8枚切り食パン
・スライスチーズ
・ピザソース
・千切りキャベツ
実は数週間前からオットが「ハッシュドポテトのホットサンドやりたい!」と言っておりまして(ネットか何かでたまたま見たらしい)。
まずはハッシュドポテトを焼いて、お皿によけておきます。
食パン、キャベツ、ハッシュドポテト、ピザソース、スライスチーズ、更にこの上にまたキャベツをのっけたらホットサンドメーカーでぎゅーっと挟んで…
上下返しながら数分焼いたら完成~\(^^)/
カリカリあっつあつでうまー!!!強いて言えばピザソースもっと多くてよかったな。一度にひとつしか焼けないので、オットと半分こしながらもうひとつ焼きます。
ホットサンドを美味しく食べたあとは、おやつ用に持ってきたうず巻も…
焼いてみる。これがまた、表面がカリカリになって香ばしくて猛烈に美味でした…!!
貸し切りの静かな山頂でゆっくりと山ごはん。至福のひと時でした。名残惜しいけどもそろそろ下山せねば… お邪魔しました、また来ますm(__)m
下りはより慎重に行きましょう。
山頂の少し下、こっちが戒壇不動コースだったかな?誰も歩いていないようですね…。
ちょっと痩せた尾根も気を付けて通過。
登りでプチラッセルしたところ。なんと不格好なトレース跡だ(;'∀')
この辺りも雪が多かったところ。しかもルートがちょっとわかりづらくて、キツネの足跡を辿って歩きました(;'∀')←なぜそんなことを…
唯一の急登だったところ。転げないように気を付けて~。
竜の背のような尾根。いい道だなぁ。
ある程度下ってくると道も緩やかになるので、のんびりザクザクと歩いて…
キャンプ場まで戻ってきました。
キャンプ場を過ぎるとだんだんと雪が少なくなってくるけど、どこでアイゼン外そうかな…と思いつつも面倒でついそのまま歩いてしまう。
更に下って、土が見え始めた辺りでようやく外しました(;'∀')
針葉樹の…これはなんの木だっけ(どうも見分けがつかない)。緑が淡くてきれい。
登りで凍っていた橋も、下山ではだいぶとけていてほっとしました。ガニ股回避!(と自分では思っているけど傍から見たらガニガニしていたかも)
14:14 無事下山!冬眠明けの熊さんにも会わなくてよかった~。
2年ぶりの吉田山、そして初めてのルートでしたが、良い運動になったし静かでとてものびのびと過ごせました。雪がなくなったらまた戒壇不動コースも歩きたいな。