数か月前のことですが、とある常連様が山岸涼子先生の『日出処の天子』を全巻貸してくださったという話を書きました。
そしてその後「はい!これが続きというか完結編ね」ということで…
『馬屋古女王』も持ってきてくださいました!!
こちらもすぐ読破したのですが、常連様がおっしゃっていた「山岸涼子はこれを描くために前作を描いたんじゃないかな」という言葉を嚙み締めてしまいました。
前作も今作もかなり余白を残した終わり方で、ドキドキしながら読んでいくと「おお!ここで終わるのか!」という印象。でもそれでよかったです…このあと起こる乙巳の変はちょっと見ていられないもんな。
…おっと、前回同様ネタバレになりそうなことは念のため書かない方がいいのかな。とはいえ大人気作品なのでご存じの方も多いかと思いますが…(;'∀')
(歴史ものでネタバレというと、『うたかたダイアログ』の「それ大河ドラマ観ながら“もしかして龍馬死ぬんじゃない?”って言ってるようなもんだよ」というセリフを思い出してしまう)
それにしても、この時代も本当に謎が多くてあれこれ考えるだけでもワクワクしてしまいます。蘇我氏の名前についても色々な説がありますし…(特に蝦夷については何故そんな名前を?と疑問に思ってしまいますよね)。あんまりこういう話は書かない方がいいのかもしれないけど、後から勝手に付けられてしまった説をちょっとだけ推している私です。
やらかしたとすれば藤原不比等なのかもしれませんが(あくまで一説です)、藤原不比等といえばライバルのご先祖様(アメノフト〇マ)に濁点を付けて子孫の力を奪ったという面白い都市伝説もありますね。「本名を知られる(または奪われる)と本来の力が失われて支配されてしまう」と聞くとそんなアホな!と思ってしまうけど、これもまた神話ではよく出てくる話…。
現代でも『千と千尋の神隠し』でその設定が使われていて、しかもその作品が大ヒットしているのだから潜在的に惹かれてしまうものがあるのでしょうか…。
まさに信じるか信じないかはあなた次第!とあのセリフが聞こえてきそうな話になってしまいました。そういう説もあるのか~くらいの軽い気持ちで読んでくださいませ。
そうそう、蘇我馬子といえば(漫画の話からどんどんそれていく…)
10年前、勝手に諸星大二郎ツアーと称して奈良の古墳巡りをしたことがありました。こちらは蘇我馬子の墓といわれている石舞台。竹内老人がウロついていたところですな…。
とある作家さんが「僕は蘇我氏がそこまで悪者だったとは思えないんだよね~地元の方がいつもお花をきちんとお供えしているのが印象的でね」と何かでお話していて、お花…?どこにあったっけ(汗)と思ってしまったんだけどちゃんと写真が残ってた!失礼いたしました。
ところで今気付いたけど、このとき肝心の益田の岩船に行ってないわ…。
私の脳内で勝手に「竹内さん行っちまうのかい?」のタイムカプセル=石舞台になっちゃってたのかな。
次は絶対に寄ろう。そして「ああ、飛鳥に日が昇る」をやろう。
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なんだか妙な話になってしまいましたが、今週もたくさんのご来店誠にありがとうございましたm(__)m
月火はお休みをいただきますので、また水曜日からよろしくお願いします。