ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

▲光城山(912m)・長峰山(933m) 2023年5月16日

新緑と絶景の里山ハイク。

今回のルート

光城山登山口P→光城山→長峰山→長峰荘→光城山登山口P

▲合計距離 7.6km

▲累積標高差 482m

▲コースタイム 3時間7分(休憩含む)

 

いきさつ

今年の春先に「安曇野の光城山っていう山がいいらしいですよ~桜がきれいで眺めも良いとか」という話をある知人から聞きました。気になってはいたけど桜が見頃の時期はものすごく混んでいるだろうなぁ…と思い、結局登らずじまい。

その後、すっかり新緑の季節になってから何故か「そろそろ行ってみるか!」という気になった私たち(;'∀')たまたまBSの山番組でタレントさんが光城山・長峰山に登っているのを観たというのも理由のひとつ…。

光城山(ひかるじょうやま) | そこに山があるから | BS朝日

桜は終わっていても、新緑と絶景が楽しめそうなので出発前からわくわくです。

 

本編

10:00 光城山登山口からスタートします\(^^)/

広い駐車場があるのですが、平日でも数十台の車が停まっていてびっくり。私たちが支度をしている間にも次々と車が入ってきていました。

登りやすくて景色も良く、更にアクセスもいいから桜の季節関係なく人気の里山なのですね。

新緑の桜並木をゆるゆる登り始めます。頭上には電灯が。そういえば桜の季節はライトアップされるってテレビで言っていたっけ。

この桜並木は登山道に沿って山の上まで続いていて、遠目で見ると「昇り竜」のように見えるのだそうです。私はテレビでドローンの映像を見ただけですが、薄いピンク色の桜並木がうねりながらずっと伸びていて見事な眺めでした(゜゜)いつか実物を見てみたいなぁ。

あ、ツツジが咲いてる。

桜が終わっても季節ごとのお花が控えているからこれからもまだまだ楽しめますね。

おお、私の大好きなオダマキたち…!

オダマキロード。可愛いなぁ。

それにしても良い天気です。太陽がまぶしい~。

木々が陽射しを程よく遮ってくれるので助かります。

所々に木やお花の案内板。樹木オンチにはありがたいm(__)m

ケヤキってこんな模様でしたっけ。鱗みたいで面白いな。

あっダンコウバイだ!

これは私の好きなやつ。恐竜の足跡。可愛い形です。

アカマツコース、ツツジコース、サクラコースなどいくつかの分岐を経て更に登っていきます。

ふと振り返ると北アルプス安曇野の町が\(^^)/ちょうど田んぼに水が入る時期だから尚更良い眺めだなぁ。

…おや?

「チィ~~~~~~ッス」

ぐぬぬ… この感じ、昨年の双六で主役級の自己主張をしていたアブ氏を思い出してしまうな。今年はおにやんま君でどこまで虫に対抗できるだろうか。ブヨのぽっこり腫れは回避したい。

登山道脇には藤の花も。見た目はきれいだけど藤って厄介なんですよね。うちの庭にも白い藤があるのですが、引っ越し当初は他の木々に巻き付いて大変なことになっていました。その後は藤を切って他の木々を救出することで我が庭も平和を取り戻した(ように見える)のですが、最近また藤が伸びてきているんですよね…白い藤は珍しいしきれいだから藤棚などを作ってきちんと管理できればそれもアリなんだろうけど、素人でもできるのかな?悩ましい。

今回この青いお花があちこちに咲いていました。帰宅後に調べたのですがホタルカズラというそうです。草むらの中に点々と咲く様子をホタルの光に例えたのが名前の由来だとか。別名はホタルソウ、ホタルカラクサ、ルリソウ。

へぇ~~~知らなかった!名前も素敵だし姿も可愛いお花ですね。

あ、シャガ見っけ。いつ見ても園芸種のような美しさだなぁ。

小さくてツヤツヤの黄色い花。私はいつもこのお花を見つけると「ウマノアシガタだ」と思っていますがもしかしたら違うかもしれないので「キンポウゲ科のなにか」にしておきます。

お、登りが終わって少し緩やかな道になりました。山頂が近いかな?登山道脇には桜の木がずらり。春は桜のトンネルになって見事なんだろうな。

少し遠くにツツジたち。ヤマツツジレンゲツツジ?種類がわからないけど鮮やかできれい。

平坦なルンルンロードのど真ん中に切り株が。この木も桜だったのかな。元気だった頃は存在感のある木だったに違いない(妄想)。

この辺りの木々はなんだか古そうな… 威厳がありますね。

元々この山は木々の生えない裸山で、大正時代に土砂崩れ防止のために植樹を始めたそうです。現在でも年間60本ほどの桜を植え続けていて、桜の総数は2000本にもなるのだとか。

山ごとに色々な歴史があるんですねぇ…。

おお、西側が開けてビューポイントになっています。

山名板も。

あら、こちらは透明な山名板!?線画と山の風景を重ねて見られるんですね。洒落てるぅ。

こんな感じか(写真だとちょっとズレちゃったかも)。わかりやすくて助かります。

10:41 更に少し進むと山頂らしき場所に出ました。真っ先に目に飛び込んでくる鮮やかなツツジ(゜゜)

きれい~~\(^^)/

おお、光城跡の案内が。(記念撮影をしている女性の隠し撮りみたいになっちゃってスミマセン)

「光城山」という少し変わった山名、里山ガイドブックで見てからずっと気になっていたのですが光氏(海野氏の一族)の山城という意味なんですね(゜゜)

隣には神社のような建物が…

む、これは何と読むのだ??

奥に説明書きがありました。古峯神社というんですね。

…あ!なるほど!そう言われれば先程の扁額の文字がなんとなくそう読めます(゜゜)

海野氏の一族は、そのころ会田、刈谷原、田沢(上の山)、塔ノ原にそれぞれ城を築き、互いにノロシ等を使って連絡し合って栄えていたので、城内の最も高い所でノロシ台のあたりに火の守り神とされる此の古峯神社が祀られてきたものであろう。

はえ~、狼煙台としての役割もあったことから火の神様をお祀りしていたんですね。

ここからなら他のお城の狼煙もよく見えたんだろうなぁ…。

さてさて、光城跡周辺を散策したら次は長峰山へ向かいます。(上の写真に写っている建物は休憩所かな?あそこまで行かなかったからわからないけども。)

道中、これまた眺めの良いところが。正面の△が常念かな?結局まだ行けてないのですよね…去年7月下旬に行こうと思っていたらちょうどそのタイミングで小屋の営業がお休みになってしまって(スタッフさんコロナ感染とのこと)。今年はパノラマ銀座周辺も行ければいいなぁ。

太陽が照りつけるツツジロードをてくてくと。

山道になったり舗装路になったりを繰り返しながら。(そうそう、今更ですがここは車でも来られる山です)

カエデの新緑がきれいだなぁ。

しばらく進むと看板がありました。ここでまた道が分かれるんですね。

案内通り山道に入ります。

新緑に包まれて静かな山歩き。とてもいい道だなぁ。

後ろでオットが「あそこに何かあるよ」と言うので立ち止まってみました。登山道から少し外れたところに小さな祠らしきものが。オットはよくこういうのを目ざとく見つけるんですよねぇ。

登山道からは外れていたけど、祠の前まで踏み跡があったのでちょっとお邪魔してみました。この小さな祠にどんな思いが込められているんだろうな。

光城山周辺は時々人とすれ違いながらだったけど、この道は誰とも会わず。

ふと足元に小さな花びらのようなものが。近くにガマズミのような花があったからそれかなぁ。

あっ、また舗装路に出た。

おお、木が藤に飲み込まれている…。そういえばちょうど何日か前に「藤の花は山の悲鳴」というネット記事があったっけ。タイトルだけ見て「やっぱそうなんか」と思ったけど内容を読みそびれてそのままだわ…ちゃんとチェックしておけばよかった。

そんなことを考えつつ進んでいくと、右側に山道らしきものが伸びていました。特に看板はないけどこっちでいいのかな。

うーーーーーん??一応ちゃんとした登山道っぽいけど結構狭い道だな。

あれっ、木で通せんぼしてある!!通っちゃだめな道だったのかな?すぐ向こうが広くなっていたので木をよけつつ進むと…

注意書きなどは何もなかったけどテープが張ってありました。通ってすみません…。あ、ここは烏帽子峰というピークだったんですね。

もう少しで山を抜けそうだったので直進してみると、

またまた舗装路に。

看板がありました。長峰山方面へ。

また分岐。左の道を行きます。

おお、東屋のある広場に出ました。

へぇ~、こういう活動をされているんですね。自然は自然のまま、ではなくてある程度のお手入れは必要なことなんですねぇ(゜゜)

そういえばこの日は所々で柏の木も見かけたなぁ。柏餅食べたい~~~。ちなみにオットは「この葉っぱを見る度にパーマ先輩を思い出しちゃって…」と言っていましたけど(手嶋純太※弱ペダ)、この形状だと結構初期の純太じゃないか?

そんな話もだらだらとしつつ緑のトンネルを抜けていきます。

おや、突如建造物が。トイレかな?すぐ近くには駐車場のような場所も見えました。長峰山が近そうだな~。

お、噂をすれば。

巨大な展望台の向こうに謎オブジェ。

おお~~~~、

11:37 出たぁ~~~~~\(^^)/

とても広々、そして正面には北アの山々。

うわ、この山名板の分厚さよ。重そう…

ここまでの道中はあまり人とすれ違わなかったけど、長峰山山頂はなかなか賑わっていました。車で来た方々、そして光城山方面からではなく長峰山登山口から直接登ってきたらしき方々も。この絶景ですもの、そりゃあ人気のはずだわ…!

東屋で小休止したあとは、こちら側の登山口を目指して下っていきます。うわ~この辺りの森も気持ちがいいなぁ。

味わい深いお顔の石仏様。お邪魔しておりますm(__)m

どこもかしこも緑…

最高です…!!

こちらも全体的に歩きやすいルンルンロード。

そうそうこの辺りにもたくさん見られました、ホタルカズラ。またどこかの山で会えたらいいなぁ。

お花や新緑に時々足を止めながらも、ぐんぐんと下っていきます。

わ、木々の向こうが開けた。この田んぼの眺めいいなぁ~!!

この鏡のような田んぼ、今の時期だけの絶景ですね。

同じような写真を何枚も撮ってしまう(;'∀')

12:37 あ、もう下ってきてしもうた…。最初の駐車場に戻るにはこの看板から左下へ下りていくのですが、

もう少し先へ進んだところにオダマキがたくさん咲いていたので、ついつい寄り道してしまいました。

青空と青いオダマキ、くぅ~~~~(最高)。

淡いピンクも素晴らしい。

さて!気が済んだのでこのあとはしばし町中の舗装路を歩いて最初の駐車場を目指します。

双体の道祖神を見かけると「安曇野だなぁ」とつい感じてしまいますね(他の地域でも見られるけども)。

このあと13:07に無事駐車場まで戻った私たちでした。

良い山だと聞いてはいたものの、想像以上の絶景と開放感、そして新緑にすっかり癒された山行でした。人気の里山だからご存知の方も多いかとは思いますが、まだの方はぜひぜひ~。山登り初心者の方にもおすすめしたいとても素敵なお山でした\(^^)/