ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

駐車場と遺跡のはなし【前編】

突然ですが、当店の駐車場についての話。現在はざっくり言うと二か所に分かれておりまして

↑その1.店のすぐ前にある数台分

↑その2.道路を挟んだ南側の広い空き地

実はその2の空き地は、「空いてるから使っていいよ~」という地主さんのご厚意に甘えて使わせていただいています。なにか商売をするとなると駐車場問題がネックになることが多いので、なんと贅沢なことでしょう…地主さんには頭が上がりません。

しかしおかげさまで当店もこの春で10周年を迎えました。いつまでもこのまま使わせてもらっていていいものか…私たちが退けば地主さんもこの土地を宅地として売ることができるし…。

と色々考えた結果、当店の隣の畑を地主さんから購入し(実はこちらもご厚意で使わせてもらっていました…!)、畑の一画を駐車場として整備し、そして現在の駐車場その2を地主さんにお返ししよう。ということになりました。

そうとなればやることが色々あるぞ、と一年以上前から準備を進めていた私たち。特に地目変更(農地転用)は時間がかかると言いいますものね。

 

で、そんな中の話ですが。

昨年11月に飯島町内にある陣嶺館という資料館を訪ねたことがありました。

↑この記事にも書きましたが、このとき訪問客が私たちしかいなかったので職員さんが付きっきりで相手をしてくださり、とても良い時間を過ごさせてもらいました。

 

それからわずか数日後、役場から一本の電話が。

「農地を駐車場にするということで申請されましたが、確認したところこちらの土地は埋蔵文化財包蔵地に引っ掛かっています」

え?埋蔵文化財??(゚Д゚;)

この下に遺跡が眠っていると指定されている土地なので工事をする際は届け出が必要になります。工事にも担当者が立ち会います。」

これだけでも驚きなのですが、この電話をかけてきた職員さんの声に聞き覚えが…。(って実はこの電話はオットが受けてくれたので私はあとから聞いたのですが)

なんとつい数日前に陣嶺館で私たちの相手をしてくださった職員さんでした。

ちなみに職員さんは「陣嶺館に長居した訪問客=農転の申請をしている蕎麦屋」とはもちろん気付いていなかったので、電話口でそうと分かってびっくりされていたとか(オット談)。

後日、役場へ話を聞きに行った際にこんなマップをいただきました。

はー… この土地に限らず町内は遺跡だらけなんだな。

ちなみに我が家があるのはこの竹原遺跡だそうです。へぇ~遺跡かぁ~ここが…ほぉ…(語彙力崩壊)。ちなみに時期は縄文~弥生とのこと。

同じ隣組の平沢さんちの畑から鏃が見つかったり、歩いていける距離の高尾第一遺跡から興味深い土器がいくつも出土していたり(当店の店内で展示中)、縄文どころか3万年近く前の旧石器時代から人が住んでいたというのは知識として知ってはいるけども。

まさか自分が住んでいる土地の下にも遺跡が眠っているなんて…!急に現実味を帯びてきてとてもドキドキしました。

 

しかし、現実問題として気になるのは「土を掘って何か出てきちゃったらどうなるのか?」ということ。

確認してみたところ、職員さん立ち合いのもと工事を進め、何も出てこなければもちろんそのまま工事続行。ただし何か出てきた場合は工事中断、場合によっては本格的な発掘調査が必要になるため工期は大幅に遅れるしそのための費用もこちらが負担することになるとか。

(※試掘は自治体負担、その後「これは本格的に調べなければ!」となったらその費用は地主負担とのこと)

う~ん、これは悩ましいところだ…!!遺跡好きとしてはこの土地から何か素晴らしい遺物が見つかったらものすごいロマンだという気持ちももちろんあるけど、工期の遅れや金銭的な負担が発生するとなると…

ただ冷静に考えてみて、もう何年も畑として使っているけど今のところ何か出てくるような気配はなかったな。それにご近所さんから「確かここは土を入れ替えてるよ」と聞いたこともあるし。

まぁ何か出てくる可能性は低いだろう、よっっっぽど深く掘れば話は別かもしれないけど…

ということで届け出など諸々済ませ、3月下旬にようやく工事の日を迎えたのでありました。

 

長くなってしまったので後編に続きます↓