我が家にはサチコという名の猫がいるのですが、ニャーとは言わずアンニャ!となくので「アンニャちゃん、アニャちゃん」とつい呼んでしまうしもべ(私)であります。
先日、サチコが面白い寝姿をしていたのでオットに報告しようと思ったのですが無意識に口をついて出た言葉が「さっき向こうの部屋にアニャチャルコスがいたんだけど」で、オットは「誰??」という顔をしたし、言った私も「誰???」になりました。
前半はまぁアニャちゃんから来ているのは明らかとして、後半部分はアリスタルコスに引っ張られたんじゃないかという推測。
佐藤勝彦さんの『眠れなくなる宇宙のはなし』
数年前から本棚にあったもののしっかり読んだのはわずか数か月前といういつものパターン_(._.)_
著者の佐藤勝彦さんは宇宙論・宇宙物理学がご専門の理学博士ですが、こちらの本は文体がとてもやわらかく、私のようなド素人でも面白く読める一冊でした。
本書には当然「古代のコペルニクス」と呼ばれるアリスタルコスのことも書かれているのですが、名前の響きがなんだか癖になるんですよね。その一世紀ほど後に活躍したヒッパルコスも思わず声に出したくなる心地よさ。でも、タレスの弟子だったアナクシマンドロスは何度読んでも覚えられません…テストのない生活でよかった。
ほかにもブラーエ、ケプラー、ガリレオ、ニュートンなど様々な時代に活躍した偉人たちが登場するのですが、読み進めるうちにだんだんと『チ。-地球の運動について-』の様々なシーンが脳裏に浮かび始めました。
ご存知の方も多いかとは思いますが『チ。-地球の運動について-』とは地動説をテーマにした大ヒット漫画です。
佐藤勝彦さんの著作同様、時代を越えて知識だけでなく信念までも受け継がれていくこの感じ。『チ。』をまだ読んだことがないという方がいたらいけないのでネタバレは避けますが、比較的序盤に起こるとある出来事には「え…?終わった…?」と衝撃を受けました。そして次の話を読んで「…あぁそういうこと…!?」とこの漫画の読み方を理解したような感覚が。
と、ついつい分かったような書き方をしていましたが、実はわたくしアプリで途中までしか読んでいなかったので(スミマセン…!)結末はどうなったんだろうと気にはなっていたのです。で、この度…
全巻セット買っちゃった\(^^)/
買うまで少し悩んでいたので届いたのは今月初め頃なのですが、ちょうど繁忙期真っ最中だったのでまだ読めていません。読み始めたら大変なことになるのがわかっているので…。
ところで、私がアプリで『チ。』を読んでいた頃は「これアニメ化しないのかなぁ、この絵が動いているところを見たい…!!」とネットで情報収集などしていたのですが当時はそんな話は一切なし。
そして今回全巻セットを買うべくネットで探していた際、検索候補にアニメ化の文字があり、なんと!今年放送されるんですね…!?公式アカウントをフォローしてわくわくしながら待っていたら、10月スタートという情報が出ましたね。今から楽しみなのですが日常的にアニメを観る習慣がないので忘れず録画するか配信に懸けることになりそうだわ。ほほほ。
なんだか気付いたら漫画とアニメの話になっちゃったけど、最後に佐藤勝彦さんの本に関する読書メモから。
第一夜 ひとはなぜ宇宙を想うのか、という章には「古代の人々にとっては宇宙が非常に身近だった」という話が書かれていますが、真っ先に出てきた感想は「え、逆じゃないの??」でした。現代の方が宇宙に関する研究が進んでいるから身近であり、昔は宇宙なんて得体のしれない謎の存在だったのでは…なんてド素人なりに思ったのですが、本書を読むうちにそれは大きな間違いなんだと気付かされました。
特に響いたのは「古代の人は宇宙の大きさを今の私たちよりもずっと小さく考えていましたから」という一文。天で起こったことは直接私たちにも影響を与えると素直に信じ、それが占星術に発展したんですものね。言われてみれば確かに…あっさり納得です…。
そういえば子供の頃、部屋の天井に星型の蓄光シールを貼っていたことがありました。電気を消すと天井に星空が現れて子供心にわくわくしたのを覚えています。極端な例えだけど、天体は自分たちのすぐ上の、もしかしたら手が届くかもしれない(それは言い過ぎか)くらいの身近な存在だったのかな。それを思うと現代人は宇宙があまりに広すぎることを知ってしまったから…。
そもそも本書の帯がすでにネタバレ(?)状態でしたね、「宇宙の95%は正体不明」って。
スティル・ライフの最後に書かれた「1万年前の人は心が星に直結していた」は、そういうことなのかなぁ… とぼんやり考えつつ、そろそろ寝るとします。おやすみなさい。