スティル・ライフの読書メモを何気なく見返していたら、だらだらと綴っている文の一番下に
「中公文庫の鳥、ハーピーじゃない?」
と書かれていて、思わず「だからなに?」と自分のメモに言い返してしまいました。(そもそも私のメモってなんでこう口語調なのかね…)
↑この方。
web中公文庫によると、
中公文庫の表紙と扉に掲載している鳥をモチーフにしたマークは、建築家の白井晟一氏(1905-1983)によるものです。白井氏は自著を含む多数の書籍の装幀を手がけ、中央公論社の書籍のためのマークも多数デザインされました。洗練された知性と明るさを感じさせるこれらのロゴマークは、1973年の中公文庫創刊時から現在まで変わらず使われています。
とのこと。ハーピーとは書かれていないけど、私の目にはどうしても諸星作品『アダムの肋骨』に登場するあの鳥に見えてしまう…
諸星大二郎の初期短編は気味が悪く癖のある話が多いけど、味があってとても好きです。
ところでハーピーってギリシャ神話か何かに出てくる怪鳥だっけ?知識がないので検索してみると…
ハルピュイアは、ガイアとポントスの子タウマースと、オーケアノスの娘エーレクトラーの娘で、虹の女神イーリスの姉妹である。(Wikipediaより)
すみません、ひとつもわからなかった…!いやかろうじてガイアは聞いたことがあるけど。←おそらく昔のゲームに出てきた
神話のハーピー(ハルピュイア)の解説を読むとなかなかやりたい放題な性格で恐ろしさを感じますね。その部分は『アダムの肋骨』の印象に当てはまるけど、中公文庫の「洗練された知性と明るさ」からは程遠いようで…。ならば、この鳥(中公文庫)をハーピー呼ばわりするのはかわいそうだな。他鳥の空似ということにしておこう('_')