以前にもちらりと書きましたが、毎年冬に帰省する際はオットの実家の柚子を収穫してきます。(過去記事:冬至。 - ひねもすのたり。)
一番の使い道は温かい蕎麦の薬味用なのですが、当店の場合は圧倒的に冷たい蕎麦のご注文が多いため、そこまでたくさんは使いません。というわけで大部分は自家用にするのですが…どう使うかでいつも悩んでしまいます。
よく作るのは柚子ジャム、砂糖漬け、はちみつ漬け。どれも美味しいのですが保存食というとどうしても甘いものになりがちなんですよね。ほんの数個ならまだしも、数十個の柚子をすべてジャムや砂糖漬けにするのも…。というわけで使いきれない分は丸のまま冷凍庫に放り込んで「ひとまず保存」にしてしまうことが毎年の恒例でした。
さて今年はどうしよう。甘くなく、それでいて保存がきいて色々に使える方法…
そうだ、シンプルに干してみたらいいんじゃないかな。
思いついたら早速作業に取り掛かります。といっても単に柚子を輪切りにして、最後の切りにくい部分はくし形にして、ザルに乗せて干すだけ。干しリンゴは何度か作ったけど干し柚子は初めてだな~。
数日間干してカラカラになったら取り込みます。ビンの中に入れてそのまま保存。これはいい方法だわ。
と思ったのですが。
カラカラに干したつもりが若干水分が残っていたのか、ビンに入れた柚子が気付いたらしなしなに。さらに一部が茶色く変色していて、いかん!と慌てて冷蔵庫に避難させました。カビが生えたり傷んだりはしていないようで、においも味も問題はなしでひとまず安心。ただこれはどうしたものか…。
これまでに干したことのある野菜やリンゴと比べると水分の多い食材だから、もっとカリッカリになるまで干すべきだったのか、それとも乾燥剤などと一緒に容器に入れるべきだったのか。
柚子はまだまだたくさんあるので第二弾をと思ったのですが、また乾燥不足で傷むかハラハラするのもなぁ。
色々考えた結果、「干すのは干すけど最終的には冷凍保存」とすることに。これなら間違いないでしょう。
2~3日干した状態。まだしっとり感が残っていますがもう取り込みます。というのも「干しすぎても風味が飛んじゃうから」と書いている方がいまして。そうなのか?と思ったけどこのあと冷凍するなら乾燥不足でもいいか、ということで。
これを、
保存袋に入れて冷凍庫へ。黒猫の主張が強い(;'∀')ふと「これなら干さずに冷凍しても同じでは??」とも思いましたが…でも干した方が栄養価がアップするといいますもんね。柚子にも同じことが適用されるかどうかはわからないのですが…
さて無事に出来上がった半干し冷凍柚子ですが、早速毎日使っています。どう使っているかというと、
テキトウすぎてごめんなさい、柚子を4~5切れカップに入れて、ポットのお湯を注いで飲んでいます。最初は紅茶と合わせてレモンティーならぬ柚子ティーだとか、緑茶を淹れるときに加えて「意外と合うな」なんて言って飲んでいたのですが、最終的にこれお湯だけでもいけるのでは?となり、現在に至ります。あまりに簡単すぎるけどビタミンCで風邪予防にはなっているかな。
あ、これにはちみつを入れたらはちみつレモンならぬはちみつ柚子になりますね。疲れたときにいいかも。
他の食材を使わない、柚子だけの保存方法。これが今のところの最適解かな。まだいくつか残っているので天気の良い日に干しておこう。