少し前に、椅子の座面→ザメンホフ→エスペラントという話を書きましたが【過去記事:雪の日と座面。 - ひねもすのたり。】、イーハトーブといえばふと思い出されるものがあります。それがこちら。
画家、井上直久さんが描き続けている幻想の世界『イバラード』。
私が井上直久さんを知ったのは1995年に公開されたスタジオジブリアニメ『耳をすませば』がきっかけ。当時りぼんっ子だったこともあり原作者の柊あおいさんはもともと好きでしたが、アニメにもすっかりハマり、何度か映画館に足を運んだ記憶があります。そして「この美しい背景は誰が描かれたんだろう」と気になったことから井上直久さんを知ったのでした。
その頃、幸いなことに浜松で井上直久さんの作品展があり「これは行かねば!」と友達を誘って出かけたことがありました。たくさんの作品が並ぶ中、特に引き込まれたのが…
恐ろしげな場所にすっと立つ少女が描かれた『交信』という一枚の絵。彼女は高地タカツングで衛星通信を傍受しているそう。ここは重力が地表とはかなり違うようで、それには月の影響が関わっているとか…。
他のどの絵も素晴らしかったけど、この絵の非日常感、異世界感がたまらなくて、しばらくじっと見入ってしまったように記憶しています。今でも時々この画集を開いては「そうそう、この絵」と新鮮な感情が沸き上がる不思議。
『イバラード』は、井上直久さんの中にある空想の世界で、どんな場所にどんな人々が住んでいて、どんな暮らしをしているかが描かれています。
響きがどことなく宮沢賢治のイーハトーブに似ていますが、確か実際にイーハトーブから着想を得て名付けられたのですよね。…確か。そうだったはず。
ちょっと自信がなくなったので改めて調べてみたら、Wikipediaにはこのように書かれていました。
私「うんうん、そうだったよね」
私「え!?そうなの!!??」
私「!?!?!?!?!?!?!?」
…控えめに言ってなかなかの衝撃でした…。
…あれ?でもイバラードが茨木市というのは聞いたことがあるような…?過去にもネットで調べて「そうなの!?」ってなったことがあるような…???
自分の記憶がポンコツすぎて悲しいけどまぁ通常運転なのであまり気にせず行きます。
気を取り直して。今回久々に画集を手に取りましたが、何度眺めても引き込まれるこの魅力。またいつか機会に恵まれたら作品展にお邪魔してみたい。
あと、最後に脱線して申し訳ないけど『耳をすませば』といえば同時上映されていたチャゲアスの『On Your Mark』ですよ…!!あれは子供心に衝撃が大きすぎて、映画館で見て以来どこでも見ていないはずなのにずっと記憶に残っています。ちなみに後からCDは買いました。はー懐かしい。
井上直久さんの画集は店内の本棚にありますのでご興味のある方はぜひご覧になってください(^^)場所がわからない場合はお気軽にお尋ねくださいね。