ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

諏訪の歴史を巡るスタンプラリー。

先日の記事でスタンプラリーのことをちらりと書きましたが(過去記事:博物館をはしご。 - ひねもすのたり。)、このイベントについての概要をメモしておきます。

『諏訪史』とは諏訪6市町村の歴史をまとめた書籍。その第一巻刊行100年記念として、諏訪郡内7館合同企画が催されています。

参加しているのはこちらの施設。

『諏訪史第一巻』は今でいう縄文時代古墳時代の考古学分野を対象として、図や写真を使いながら詳細に記したもの。それぞれの施設では、『諏訪史』にちなんで各市町村の遺跡や遺物の展示、当時の時代観の解説などがされています。

例えば井戸尻考古館では「鳥居龍蔵の見た縄文時代」をテーマに、富士見町の発掘史について。

星ヶ塔ミュージアムでは「旧石器時代観」をテーマに、旧石器文化研究のはじまりや現在見つかっている諏訪の旧石器について。

諏訪教育博物館では『諏訪史第一巻』が出来上がるまでの道のりや、携わった先生方について。

私たちがこれまでに巡ったのは3ヶ所ですが、7ヶ所すべて巡れば「諏訪の考古学史100年がすべてわかる!」というわけなんですね。

そして今回私たちが参加しているスタンプラリーは、この企画展の関連イベントとして開催されていまして

スタンプを集めるとオリジナルグッズがいただけるそうです。4つ以上でオリジナルブックカバー、7つコンプリートでオリジナル手ぬぐいプレゼントとのこと\(^^)/ただ手ぬぐいはすでに残りわずか(もともと数が少ない)だそうなので期待薄かなぁ…。それはそれとして、せっかくの機会なので回れるだけ回ってみようと思います。

 

実を言うと最初はこの企画展やスタンプラリーのことをよく理解しておらず、たまたま別件で訪れた井戸尻考古館にて「せっかくだからスタンプ捺していこうか~」といった感じでした。『諏訪史』のこともよく知らないし、鳥居龍蔵さんもお名前は聞いたことがあるけど具体的にどんなことをされた人なんだろう、というほぼゼロに近い知識…恥ずかしながら…。

次の星ヶ塔ミュージアムでも、『諏訪史』のことというよりは「旧石器時代の研究はこんなふうに進んできたんだな~」という感想ばかり。

そして次に訪れた諏訪教育博物館。先ほども少し触れましたが、こちらでは『諏訪史第一巻』がどのようにして作られたかが詳しく解説されており、ようやく「そういうことだったのか…!!」と理解した次第であります。

というのもこちらの施設を運営している諏訪教育会は、なんと『諏訪史第一巻』を発案し、編纂・刊行した団体なのだそうです。なるほど~すべての始まりはここだったのですね。改訂版が完成するまでの物語にもいたく感動してしまい、ちゃっかり購入してまいりました。

左が改訂版の『諏訪の歴史ハンドブック』。右の2冊は、対応してくださった方が「山が好きならこんな本もありますよ。これも元はハンドブックと同じくらいの値段(2000円)だったんだけどかなりお得になってます!」と… お値段を訊くと上が250円、下が500円とのこと。じゃあくださ~いということで3冊お買い上げ\(^^)/大事に読もう。

あとは、肝心のこの本もぜひ読まなければな…。『諏訪史第一巻』が刊行されてからの100年を振り返り、さらにこれからの100年についての考察が寄せられた一冊。

 

というわけでスタンプラリーについてのとりあえずメモでした_(._.)_