ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

春の便りと宇宙人。

今朝、オットから「雪割草が咲いてたよ~」と聞いたので外へ出てみました。ほんとだ。小さいながらも可愛らしく咲いてくれました。今日は陽射しが弱かったので気温より寒く感じたけど、こうしてお花が咲き始めるとわくわくしますね。

少し前に降った雪も、もうさすがにとけたかな~と庭を見渡すと、

あら、庭の片隅をよく見ると申し訳程度に残った雪が…。明日にはとけているでしょうね。

 

話はガラリと変わりますが、ふと思い出したこと。

枝雀さんがとある演目のまくらで

「え~…こないだわたくし、知った人の紹介で、ある宇宙人と会ったわけでございます」

と話し始めて思わず噴き出したことがありました。

「会ったちゅうても本当に会ったわけじゃないんです、書面を通じて会ったようなことでございます」

これがいまだにわからない…何度聞いてもわからない…元ネタは、あるの?ないの?(猫のゴローちゃんみたいになってもうた)

 

「わたし今まで一生懸命おしゃべりいたしておりますのは私がおしゃべりしていると思ってたんですけど、そうじゃないんだそうですね。

あれは宇宙が、私の体を借りて、おしゃべりをしているという。ですからね、それ聞きまして、私が「生きてるんだ生きてるんだ~」なんて思ってますけどそうじゃなくて、いわば宇宙の意志が生きているんだから、そう妙なこと心配することはないちゅうことをね、言っていただきました。気が楽になりましてね、ほんとうですよ。

だから私がここでうまくおしゃべりできなくてもそれは私のせいじゃないわけでございます、悪いのは宇宙でございますから。」

 

…こんな時間に落語の文字起こしをしている私って一体…(ちょっと冷静になった)。多少端折りましたがざっくり書き出すとこんなお話(まくら)でした。

失敗しても宇宙のせいにしていくメンタル、いいですね。でもそれを枝雀さんが語っているというのがあまりに悲しい。

 

枝雀さんが書面を通じて会ったという宇宙人はどんな人だったのか。もしかしたら猫背で自前のハゲでぱっと見は普通の中年かもしれないですね… ああ~『ホットスポット』もうすぐ最終回か~。すでにさみしいけどまた第一話から見返そう。