ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

りゅうじ、孵化。

昨日の朝、クローバーやドクダミがわさわさしている辺りで今年初ミニミニりゅうじを見かけました。この時の記事→(タケノコ到来。 - ひねもすのたり。)でカマキリの卵について少し触れましたが、無事に孵化したんですねぇ、感慨深いなぁ。

「今年初 ミニミニりゅうじがいたもんで 6月5日はりゅうじ記念日」

…おあとがよろしいようで(よろしくない)。

まだまだ2cm弱ほどの細くて小さな体でした。頑張って大きくおなりよ。

 

虫関連で、というわけではないのですが、ちょっと気になっていることを思い出しました。

少し前に再読したW・アーヴィングの『スケッチ・ブック』冒頭、ジョン・リリー「ユーフュイーズ」からの引用で

タツムリが殻からはい出してやがてガマになると、そのために腰掛けをつくらなければならなくなる。

とあり、しばし思考停止。ちなみにこの文は「ホーマー(ホメロス)がこう言っていたが私も同じ考えだ」ということで書かれたものだそう。ホメロス、何言ってんだ??

さらに続けて

それと同じように、旅人も生まれ故郷からさまよい出ると、たちまち奇妙なすがたになるので

いいですよね、この一文。そうか、旅人は殻からはい出したカタツムリだったんだな…そう思うと旅情も何も吹っ飛んでしまいますが。

私も時々はあちこちへ出かけたくなりますが、いつもどことなく落ち着かない気がするのは自分自身が奇妙なすがたになっているせいなのかもしれないなと、改めて思った次第であります。

まあ、奇妙なすがたになろうとも「旅の恥はかき捨て」状態にはならぬように気を付けてまいりたいですね。