ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

夏至と猫。

暑さの中、ひとつだけ残っていたオダマキ。今年もたくさん咲いてくれてよかったな。また来年もよろしくお願いします。

 

さて、昨日の投稿で「今日は夏至ですね」と書きながら、そういえば夏至と猫にまつわる海外の言い伝えがあったな…とぼんやり思い出していたものの、あまりの眠さに深追いせずにパソコンを閉じてしまいました。

私が好きなのは「西洋魔術博物館」というアカウントの方がSNSに投稿していたもので、その内容は

夏至の頃、猫の国へのゲートが開くというのです。そして身寄りのないおばあさんのもとにかつての愛猫がやってきて、よろしければと招待します。そして誰もいなくなるという静かな物語。

具体的な情報は乏しいとのことですが、毎年この季節になるとSNSに現れるこの短い物語がとても好きです。

ある年には、投稿文の最後にこんな一文も。

刺さる人には刺さるようです。

私にブッ刺さりなんだが??

将来私が本格的なオババになったら、我が家でともに暮らした猫たちに迎えに来てほしい。

月ちゃん、お願いしますよ。

とろ・・・ とろ・・・

いかん、朝の窓辺で溶けている。なんて怠惰な…!いや、これでこそ猫である。

 

それにしても猫の国はどのような場所なんでしょうね。いろんな猫がいるのかな。

そういえば、ハインラインの『夏への扉』にはジンジャーエールを飲む猫が登場しますが、先日少しだけ読書メモを綴った『アンドロイドお雪』には読書をたしなむサイボーグ猫が出てきました。

物語中盤、サイボーグ猫のダイがサイボーグ犬に襲われるという手に汗握る場面で

待て。狡猾なトリックが猫の脳裡にひらめいた。読書家の猫は、通俗的な殺人や暴力を扱った小説読物もレパートリーに入れていた。

読書家の猫という言葉があまりに良すぎてすかさず読書メモに追加してしまった私でした。

 

月ちゃん、本読む?

しょり・・・ しょり・・・

毛づくろいに熱心でそれどころではなさそう。

まぁ、何もしなくていいので健やかに日々を過ごしていただければ、と思うしもべ(私)でありました。