ある雨の日、窓辺で外を眺めていたこっこちゃん。
今日も夕方は雨かなと思ったけど雷がゴロゴロいうだけで全然降りませんでした。明日は降るかな。
さて前回の投稿で「ブログに何を書こうと思っていたか忘れてしまった」と書いたことについて、その後思い出しました。といっても特に重大なことではないのですが、ざっくり書き出すと
「夕方畑でまた蚊にくわれたなぁ。そういえば子供の頃は『かににくわれた』と言って親に笑われたけど、ゆる言語学ラジオで『子供は1音節の単語を理解できない』という話があったなぁ」
ということでした。
3年前に公開された【赤ちゃんの言語習得・第4回】でその話をしていたのですが、すごく面白くて何度か繰り返し聞いた記憶があります。赤ちゃんは音素の遷移確率をもとに単語を切り出していて、例えば格助詞の前にあるのが単語なのかなという類推をするそうなのですが(僕が・僕に・僕を ...etc)、逆に1音節の単語を理解するのが難しいのだそうです。
「だから手はおてて、目はおめめと教えるんですよ」と水野さんが言った瞬間、なるほどー!!と思わず膝を打ってしまいました。
そこから話題は「『かにに刺された』と言ってしまう子供がいる」ということに移りまして…
(子供の脳内)
おかあさんが「かに刺された」って言ってたけどまさか「か」なんて1音節の単語があるわけないよなぁ、いつもおめめとかおててとか言ってたしなぁ。本当は「かに」なんだけどおかあさんは格助詞の「に」を省略したんだろうなぁ、じゃあ「かにに刺された」って言えばいいんだな。
「かにに刺された」
こういうことが起こっているのだとか。他には「血がが出た」という例もあるとのこと。そういえば視聴者さんからの投稿で、「蛾が出た!蛾が!」と家族で騒いでいたら子供が「がががががが!!」と言った…というのがあったような(私の記憶違いだったらすみません)。
これらはただの言い間違いではなく、エグい推論です。by水野さん
子供時代の私の脳内でもこんなふうに仮説の検証が行われていたのかなと思うと、なんとも味わい深いものがあります。
赤ちゃんの言語習得シリーズは他にも興味深い話がたくさんなのでご興味のある方はぜひ~。自分の子供の頃のことを思い出すのも良いですが、現在子育てをされている方、お孫さんがいらっしゃる方にはより一層楽しめるのではないでしょうか。
ちなみにこの動画のコメントに「千と千尋の神隠しで、千尋が「血!わかる?血!」と坊に言ったら暴れだしたのは1音節の名詞にびっくりしてたのか」というのがあって、思わずニヤニヤしてしまいました。こんなセンスのあるコメントが出来る人間になりたい…。