ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

八子ヶ峰・東峰(1,869m) 2020年1月27日



雪は少ないけれど、2年ぶりの八子ヶ峰でスノーハイク。

仕事がのんびりな冬の間に小旅行でも、ということで八ヶ岳方面の宿を予約していた私たち。
(山小屋ではなく普通の旅館です。以前にも泊まってお気に入りになったところ。)
せっかくだから北八ツのどこかでスノーシューハイクでもしようか~とあれこれ計画を練っていました。
ロープウェイを使っていつもの坪庭→雨池コースか、北横か縞枯か。
あるいは渋の湯から黒百合ヒュッテ方面に行ってウロウロするか、白駒池へ足を延ばすか。
北八ツだとゆったり歩けるコースがたくさんあるから迷うね~
…なんて言っていたのですがなんと当日の予報に 災害級大雪(;´Д`) の文字。
このところずっと調子が良かったのにまた嵐を呼んでしまったのか??
とはいえ1/27の午前中だけならまだ天気も良さそうだったので、結局2年前に行ったことのある八子ヶ峰をさくっと歩くことにしました。


八子ヶ峰の登山口は、ビーナスライン沿いにある女乃神茶屋のすぐ横。
ちなみに道路を挟んだ向かいには蓼科山の登山口があります。
以前来たとき、蓼科山側の駐車場は満車だったっけ。さすが人気のお山ですよね。
今回は天気のせいもあってかあちらは5台か…。
そして八子ヶ峰側の登山口は車が一台もなし。私たちの貸し切りになりそうな予感。


見るからに雪が少ないので、少なくとも登りはスノーシュー使わない方が良さそう…
とも思ったのですが、背負っていくのもそれはそれで荷物になるし
オットが「ボクは最初からはいてくよー」と言うので、じゃあ私も。


さて!準備ができたので出発です。
久々のこの看板。よく見ると「この上20分 八子ヶ峰山頂」という文字。
…そんなに短かったっけ!?ヒュッテまでの時間のことかな?


20分以上はかかった記憶はあるけど、なんにしても山頂まではあっという間です。


もふもふではなく、よーく締まった固めの雪面をわしわしと登っていきます。
しっかりとしたトレース。週末に訪れた方も多いんだろうな。


稜線に出る手前でほんのちょっとの急登。
無雪期は木の階段があるんだろうな。所々雪がなくて下が見えていました(;'∀')
笹も左右からぴょんぴょんと飛び出て…ほんと雪が少ないですねぇ。


やっぱりスノーシューだと登りにくい!ということで
階段の見え隠れするトレースをよけて歩いていきます。


稜線に出て、更に登っていくと あれ?もっと道が見えてる!
またトレースから外れて、どっこいしょっと・・・

でも、ここらで振り返ると

どどーん。広々、なかなかの絶景です\(^^)/


南八ツの方々。ゴツゴツだな~


ひと登りしてこの看板があるところに出ました。
もうちょっと進めばヒュッテアルビレオがあるのだけど・・・


やっぱり雪が少ない。というわけでわたくし、たまらずスノーシューを外すことに。
オットはそのままスノーシューで行くというので先に行っててもらいました。
スノーシューを外してツボ足でいいか、とも思ったのだけど
たまに凍っていてツルツルorガリガリのところがあったので、せっかくだから軽アイゼンを装着することに。
年にほんの数回しか使わないから、いつもいつも「どうやってつけるんだっけ」と思ってしまう。
あれ?なんかちょっと隙間が出来ちゃったかな?フィット感が足りないような。
まぁでも一応つけられたから、オットの後を追って再び歩き出す。


※注※ 間違い探し画像です
(なんのこっちゃですが、答え合わせは後ほど)


あああああ~~~足が軽い~~~~~歩きやすい~~~~~~!!
オットに追いつくまでの間、ピッコロさんが重りをどさっと外す場面がぐるぐると回っていた私の脳内。
おお、視界がどんどん開けてきた。向こうの真っ白いのは北アルプスでしょうか・・・


あちらは多分御嶽山


あちらは…南アルプスだっけ(・・;)
その場ではなんとなくわかってもあとから写真を見返すと同じような写真ばっかりで何が何やら!
山座同定オンチ継続中です…


もやもやとした天気だけども見事な高曇り。
山々は今のところしっかり見えています。


あ、ヒュッテが見えてきました。
(オットもさすがに途中でスノーシューを外したらしい。手に持って歩いてるわ)


ヒュッテアルビレオさんは冬期休業中。
三角屋根の立派な山小屋です。(前回も今回も外観だけだけど)


そうか、アルビレオってはくちょう座なんだっけ…


ヒュッテの前を通り過ぎて山頂へ。


氷が露出してつるつるのところも。ツボ足でうっかり乗っちゃうと大変。
(※間違い探し継続中)


スーハートレイルをば・・・!

なんて言ってる場合じゃない。
この場所で忘れてならないのが、すぐ右手に見えるこちら↓

蓼科山がどどん\(^^)/
・・・向こうもやっぱり雪が少ない!!

実はこの前日、茅野方面からの常連様が来てくださったので
ダメ元で「八ヶ岳の方、雪はどうですか?」と訊いたら案の定
「ぜんっぜんないよーーー蓼科山も黒かったもん!」とのお返事。


実は今回のスノーハイク、蓼科山も候補に上がっていたのです。
でも色々調べてみるとやはりピッケル装備を推奨とのことで…。
(ストックで登る方も多いみたいだけど)
まあいいか、蓼科山はそのうち無雪期に登ってみよう、ということに。


おや、そんなことをつらつらと考えている間にもオットは先へ進んでいる。


二人しかいないから、というのもあるけれど
音のなにもかもが雪に吸収されてひたすら静かな山の上。


この辺りではたまーーーに踏み抜く程度。
一番深くて膝くらいだったかな??


ゆるゆる歩いているうちに山頂へ到着しました~~~。
山頂と言ってもこちらは東峰。本峰はここから30~40分ほど先にあります。


本峰まで往復できないこともないけど、風も出てきたしお腹も空いてきたし
もうちょっと先まで歩いたら引き返そう。


あ、近くに車山のレーダーらしきものが見えた。
車山といえば私たちが初めてスノーシューハイクをした記念すべき場所です。


いや~北アルプスの山々は壮大だな~(どれがどれやらワカラン)

さあ、満足したので今回はこの辺りまでとしよう。
ヒュッテの近くまで戻ってお昼ご飯だ~。


戻る途中、鹿の足跡を発見。行きでは気付かなかったなぁ。


よく見ると人のトレースに沿って歩いているようです。
鹿にとっても踏み固められた雪の方が歩きやすいのか?それともたまたま?
そういえば、トレースのないばっふばふの新雪&深雪でうさぎの足跡を見つけると
つい「うさうさラッセル」と呼んでしまうのだけど
あのラッセルは動物にとってどんなものなんでしょうか。やっぱりキツイのかな。
それともそのぐらいどうってことないのかね。(野生動物なめんなって声が聴こえてきそう)


足跡の主である鹿は…どこにいるのかな。
雪原から深く暗い森へ目を移すとなんだかちょっとゾッとするような静けさ。


そんなこんなありましたが。
ヒュッテ近くまで戻ってきたので簡単にお昼にします!
夜は宿のごはんをたらふく食べる予定なのでなるべく軽めにカップラ♪


そうそう、スノーハイクではこれがあるといいよね~。
ということで取り出したるは簡易イス。
これって確か100均で買ったんだっけ…もう何年も使ってるけど意外と丈夫です。軽いし。


それと。今回縞枯山方面に行くかもしれなかったから
なんとなくで縞枯山荘の手ぬぐいを持ってきました。
ザックの中でよれよれになってしまったわ…スミマセン。


お湯を沸かしてラーメンの出来上がりを待つ間、オットがまたパンを焼いています。
前回の山ごはんがよっぽど美味しかったらしい→【戸倉山(1,681m)2020年1月20日


いかん、焦げる!煙が!


そうこうしているうちに3分だ!(なんか忙しいな…)
あ~~~~~山で食べるカップラーメンはウマいな~~~。
なんとなく下界では罪悪感があってあまり食べられないんだけど
山ならなんでもオッケーという気がしてしまいますね。
ただ今回は(今回も?)ほとんど運動していないのでちょっと気が引ける…


気にするな!山に来たら食え食え!(もう一人の私がそう叫ぶ)
というわけでパンをもうひとついただきまーす。



・・・と、楽しいランチタイムだったのですが。
オットが何やら、むしゃむしゃ食べる私の足元をじーっと見ている・・・


「ねえ、それ、アイゼン逆につけてない?」


・・・(゚Д゚)??

ああ、そうだ、前後逆なんだ!!
それで変な感じがしたんだ!!!!


ちゃーん。つけ直しました(;´Д`)前後のついでに左右も逆でした。
ほんとなにやってんだか、自分で自分にびっくりです。
オットに「今まで歩きにくくなかったの?」と訊かれたけど、それが意外と気にならず…アハハ。


ちなみにうちの軽アイゼンはモンベルの10本爪。
(6本爪もあるけどしばらく使ってないなぁ)
決して本格的な冬山用ではないけど、私たちが行く山ではこれがあれば充分。
あと、欲を言えば里山歩き用にチェーンスパイクが欲しいなぁ…と毎年思うんだけど
今シーズンもなんだかんだ買いそびれています。
ピンキリだけど安いのなら2000円台から買えるので思い切って買っちゃえばいいんだけどねぇ。


下りも結局アイゼンのまま行くことに。
スノーシューはザックに取り付けて、背負っていきます。
過去記事を遡ったら2011年1月に入手してました→【スノーシュー入手♪2011.1.25】
ドッペルゲンガーアウトドアというメーカーのものなんですが
5000~6000円と格安だけど充分活躍してくれています。
ただやたら大きいので取り回しが大変なのと、ちょっと重い…。
ちょっと傾斜のあるスノーハイク用にワカンも買おうかなぁなんて思っている今日この頃。


あ、それと。先日ワークマンで買った防寒グローブ。
確かにあったかいのと、防水なので雪に手を突っ込んでも全然浸みないのは助かります!
でも気温がぐっと下がると指先がちょっと冷たくなったかな…。


さて、満足したのでそろそろ下ろう!!
(支度をすべて整えてからおやつ袋を入れ忘れたのに気付いて雨蓋に無理やり放り込んだの図↑)


誰もいないしせっかくなので記念撮影カシャっとな。


南アルプスの方が徐々に雲に飲まれつつある…。


あ、また同じような写真を撮ってる(;'∀')
この黒い木々が真っ白になったらとても素晴らしい眺めなんだろうな~と思うけど
これはこれで絶景\(^^)/


下りは楽々。ざっくりざっくりと雪を踏みながら歩いていきます。
最近流行りのふわふわじゃなくて、子供の頃に家で作ってもらったガリガリのかき氷を固めたような。


そしてあっという間に駐車場へ到着!
今回はあまりに行程が短かったのでログも動かしていませんでしたが
休憩やお昼ごはんなどすべて含め往復2時間ちょっとでした。
ハイクというか散策のようなお手軽さですが、景色が楽しめてとても良い時間でした。
晴れた日の景色も見てみたいな~。


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