ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

歴史のこと

考古資料館・博物館お出かけまとめ2024。

2024年もいよいよ終わり、ということで考古資料館・博物館関連のお出かけをまとめてみました。ひとつひとつじっくり振り返ると長くなってしまいそうなので、なるべく写真1~2枚ずつで簡潔に_(._.)_ 1/1 梅之木遺跡(北杜市) とらじさんに会うための放光寺(甲…

すんきについて。

「今年のすんきはまだ?」と多くのお客様からお問い合わせをいただいておりますが、上松の百田さんに確認したところ今年は仕込みが遅れているとのことです_(._.)_ このおかしな気候のせいもあるようですが、ご主人はジビエ関連(猟や食肉加工)で忙しく、奥様…

かにかや、ひいらぎ、十二月。

バケツに張る氷が気付いたら4~5㎝ほどの厚さになっていました。いよいよ冷えてきましたねぇ… というわけで今年も自作二重窓を取り付けました。 私たちが越してくる前にこの部屋で使われていたであろう障子を再利用。素人が作ったものですがこれでも結構効果…

下伊那の再葬墓。

先日の、群馬の再葬墓についての話。 ↑こちらを書きながらふと「そういえば下伊那の遺跡から甕棺墓が出たって新聞記事で読んだな」と思い出しました。どこで読んだのかというと、 半年ほど前に訪れた岡谷考古美術館内の資料コーナー。ここには考古学などに関…

再葬墓ってなに??

見る者すべてを惹きつける特大インパクトの企画展『弥生人は二度死ぬ』by群馬県立歴史博物館 こちらの博物館、実は今年1月に埼玉の博物館と合わせてお邪魔しておりまして。それ以降SNSでずっとチェックしていたのですが、ちょうど「えっ秋季企画展ポスターの…

いろいろな土偶たち。

↑山梨県北杜市(中期)。 ↑新潟県村上市(後期後葉)。 どれも味わい深い。 さて、連日たくさんのご来店誠にありがとうございます。 明日10/20(日)はご予約分で満席となっておりますm(_ _)m皆さまどうぞお気をつけてお越しくださいね。

旅の振り返り。

先週の旅をざっくりと振り返り。 南信州からひたすら北上し、新潟県村上市にある『縄文の里・朝日』という資料館へ。 【公式サイト】縄文の里・朝日 11/24までの企画展『奥三面の瘤付土器』、そして常設展と堪能させていただきました。なかなか奥まったとこ…

謎の注口土器。

おかげさまで忙しかった三連休が終わり、私達も火水木と三連休をいただきますm(_ _)m さて先週の写真の整理が全然できていないのですが… 新潟県村上市にある縄文の里・朝日は常設も企画展もすごかったなと、撮った写真をちらちら眺めています。なにこの意味…

みみずく土偶たち。

少し前にインスタの方に載せまして、こちらにも載せようと思いつつそのままになっていた写真たち。 この「もへん」とした人(土偶)。今にも歩き出しそうな…というか閉館後の誰もいない展示室を夜な夜な歩き回っているかもしれないという妄想が捗るフォルム。…

河西養狐場パネル展示のこと②

前回【河西養狐場パネル展示のこと① 】の続きです。 続いての展示は国内外における毛皮産業の歴史について。気になったところをちょっとだけメモしていくつもりだったのですが、今回もだらだらと長文になってしまいました。書いたあと全消ししようかとも思い…

独断と偏見の気味悪い土器ベスト3

先日悠久のほほ笑み(大桑村)のことを書いた際に「有孔鍔付土器って“うわっなにこれ”というものが多い」と書きましたが、この機会に個人的気味悪い土器ベスト3を備忘録的に載せてみることにしました。 第3位 有孔鍔付土器(岡谷美術考古館) 堂々の長野県宝。花…

河西養狐場パネル展示のこと①

記憶が新しいうちに養狐場のパネル展示のことを少しずつ綴ろうと思います。 養〇場と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?私は浜名湖のすぐ近くで育ったので養鰻場と答えてしまいますが、養鶏場や養魚場など様々な養殖場を目にすることがあるかと思います。…

狐の話と尖石。

先日「行きたい!」と書いた養狐場のパネル展示。行けるうちに行っておくか~ということで、 今日早速お邪魔してまいりました。建物内に入ると早速数枚のパネルがあり、決して大きなスペースではないのですが読みごたえがありすぎて…。ウウムと唸りながら拝…

企画展メモ。

行きたい展示企画メモ(突然すみません)。 今日、オットから「前に言ってた養狐場の話だけどいよいよパネル展示があるらしいよ」という情報を得たので調べてみました。 富士見町コミュニティ・プラザ夏季特別講座『蚕から狐へ〜河西養狐場と毛皮獣養殖の近代…

大桑村歴史民俗資料館『悠久のほほ笑み』

大桑村の歴史民俗資料館へ行ったのは今年4月。以前にもそのことについて少し触れたのですが…その時は年表の内容にいささか衝撃を受けたためこちらの資料館とは関係ない話でブログ記事を3つ分も書いてしまいました。 気になる年表。 - ひねもすのたり。 原人…

猫と宇宙とチ。

我が家にはサチコという名の猫がいるのですが、ニャーとは言わずアンニャ!となくので「アンニャちゃん、アニャちゃん」とつい呼んでしまうしもべ(私)であります。 先日、サチコが面白い寝姿をしていたのでオットに報告しようと思ったのですが無意識に口をつ…

緻密な模様。

いつも県外から来てくださるお客様から「私も某考古館に行ってきました!」とご報告をいただき、お仲間が増えたとほくほくしながら過去の土器写真を眺めています。 何度見ても、前期の諸磯c式の緻密さが意味不明すぎて。無限の宇宙に吸い込まれそう。 上二枚…

地蔵岳のお地蔵様。

鳳凰三山の山行記録を書かねばと思いつつ、ちまちまと記憶を小出しにしている今日この頃。昨日はインスタの方でオベリスクの話をば。 鳳凰三山のシンボル的存在である尖塔、オベリスク。 麓の甲府盆地や他の山々からもよく見えますが、この巨岩は古くから大…

言葉と文様と土器。

先日の記事にちらっと書いた「小説を読むときに脳内で映像を思い浮かべるか」ということについて。(過去記事:星々の悲しみ。 - ひねもすのたり。) この一文を書きながら、以前ゆる言語学ラジオのビジュアルシンカー(視覚思考者)の回でそんな話をされていたな…

夏至。

6月21日、今日は夏至ですね。 日が長いと外仕事がはかどるから助かるなぁと思いながら過ごしている今日この頃ですが、うっかり働き過ぎてしまうのは注意すべき点であります。 昨日も調子に乗って庭の草むしりをし、手元が見えづらいほど暗くなった頃に「いか…

新潟埋文センターの脚付土器。

先週のお出かけの話。 目的のひとつは平標山&仙ノ倉山のお花畑、そしてもうひとつは新潟の埋文センターに行くことでした。 新潟県埋蔵文化財センター 「いつかここに行ってみたい」と昨年頃から思っていた私。ただその理由が思い出せず、館内を歩きながら考…

夕暮れのタチアオイ。

コンポスト横でぎゅうぎゅうになって咲いているタチアオイたち。 夕暮れの空と一緒に撮りたいんだけどうまくいかない… 畑に出たついでに、晩ごはん用のリーフレタスを何枚か摘んでいこう。実はこちら去年のこぼれ種から勝手に出てきたものたちなんです…(;'∀'…

霊仙山の麓、落合神社にて。

先月霊仙山に登ったときの話。 本編→▲霊仙山(1,094m) 2024年5月14日 - ひねもすのたり。 下山中、道端にあった神社に立ち寄ってみました。 落合神社さん。落合集落が廃村となっているため寂れた雰囲気ではありましたが、今でも管理している人はいらっしゃる…

縄文のお土産。

常連様が土偶巡り旅行をされたとのことで、嬉しいお土産をいただきました\(^^)/北海道の茅空、青森の合掌土偶!私もいつか実物にお会いしてみたいものです。 いただいたパンフレットの後ろにちょこんと並んでいるのは、以前土偶ガチャで出した茅空&合掌土…

駐車場と遺跡のはなし【後編】

前回の続きです。 いよいよ工事当日の朝を迎えました。 写真手前では業者さんが整地の作業中、そして奥には工事立ち合いのため来てくれた職員さん(教育委員会の方)とオットの姿。 土の中から何か出てこないだろうか?としばらく一緒に見てもらいましたが… 結…

駐車場と遺跡のはなし【前編】

突然ですが、当店の駐車場についての話。現在はざっくり言うと二か所に分かれておりまして ↑その1.店のすぐ前にある数台分 ↑その2.道路を挟んだ南側の広い空き地 実はその2の空き地は、「空いてるから使っていいよ~」という地主さんのご厚意に甘えて使…

『のび太の日本誕生』を観る。

先日書いた前期中期旧石器時代や原人のことと関連するようなしないような話。 【過去記事】気になる年表。 - ひねもすのたり。 【過去記事】原人はどこへ。 - ひねもすのたり。 ここ数年で考古館などへ足を運ぶ機会が増えている私たち。そんな中、ふと「のび…

原人はどこへ。

前回の続きと見せかけて、ネット記事関連の備忘録をば。 ※前回はこちら 気になる年表。 - ひねもすのたり。 つい先日、55年前に行方不明になっていた夜見ヶ浜人の骨が見つかったというニュースがありました。 当時の鑑定結果によると2万年~5万年(!)前の人…

気になる年表。

大桑村の歴史民俗資料館へ行った話。 土器の展示が一番の目的だったのですが、その前に… 壁にかけられた大きな年表が気になりまして。 木曽の歴史としては、開田高原などで旧石器時代の遺物が見つかっているようです。 ちなみに大桑村内では旧石器の遺跡は見…

ちょっとお出かけ。

GWの合間の定休日。仕込みや外作業などやるべきことは山積みなのですが… 「どうしてもCLECYさんの珈琲が飲みたい!」ということで塩尻へ出かけてまいりました。 店内にはたくさんの種類の珈琲豆がずらり。焙煎が私たちの好みドンピシャでして、飯島からだと…