バケツに張る氷が気付いたら4~5㎝ほどの厚さになっていました。いよいよ冷えてきましたねぇ… というわけで今年も自作二重窓を取り付けました。
私たちが越してくる前にこの部屋で使われていたであろう障子を再利用。素人が作ったものですがこれでも結構効果があると思っています。希望的観測ですが。
ふと思い出したけど、昔『魔法陣グルグル』で「おまえのはなぁただの民間人のくふうなんだよ、くふう」「くふうをバカにするな~!」というセリフがあったような。我々がしていることはまさにそれですね…民間人のくふうというか貧乏人の悪あがきというか。
さて、上の写真に写っている柱をよく見ると…
かにかやの紙。これは「鬼が家の中に入ってこないように」という魔除けのおまじないでして、毎年節分に新しく書いたものを張り重ねます。
このかにかやについて、つい先日お越しくださったお客様が「わたし飯田の生まれなんだけど子供の頃父親がこういう紙に『かにひいらぎ』って書いて貼ってたのよ」と教えてくださいました。かやの代わりにひいらぎと書く地域もある、というのは私も以前聞いたことがあります。
さらにそのお客様は「あとね、木をこう半分に切って、切り口に『十二月』って書いて玄関に置いたような…それもやっぱり魔除けだったのかしらねぇ」ともおっしゃっていて。
木に十二月?それは初耳だわ!もっと詳しく知りたかったけど「もう何十年も昔のことだから覚えてなくて」とのこと。
気になったので閉店後に少しだけ調べてみると、新野にそれらしき風習があると書かれたブログを見つけました。小正月の前、木片に『十二月』という文字と各家の屋号を書くのだそう。新野ではこのことを「オニを書く」と呼んでいるらしく、猛烈に興味をそそられてしまいました。どうやら十二月のことをオニと呼ぶのだそうです。
次に読んだ他の方のブログでは、天龍村にも同じような風習があるとのこと。なんだか南信でも南の方の話ばかり出てくるなぁ…
と、思いきや。
読み進めていくと、この木片に十二月と書く風習は飯島町含む上伊那にもあり、それどころか諏訪、茅野、安曇野、松本方面にも分布しているのだとか。
といってもまったく同じではなく、十二月と文字を書くところや文字の代わりに線を引くところ、小正月に行うところと節分に行うところ、などなどいくつかの違いはあるのだそうです。
…そういえば!!諏訪だったか茅野だったか記憶が曖昧ですが、線がたくさん引かれたような不思議な節分のお札を見たことがあるなぁ。何で見たんだっけ…!!
だらだら書き始めるとまた長くなってしまいそうなので、今回はここまで。お客様からの気になる話メモでしたm(__)mまた時間のあるときに調べてみたいと思います。