ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

ティラミス。

何度も読み返している宇宙戦艦ティラミス。SF設定を盛大に無駄遣いしたシュールギャグ漫画で、2015~2020年にくらげバンチで連載されていました。

先週の山行でこの作品のアニメ版OPとEDが脳内をぐるぐる回っていたのですが、なぜこのタイミングなのかと言いますと、現在期間限定でアニメ全話公開中(※公式)なのですよ…。アニメはアマプラで視聴可能な一話しか観たことがなかったので狂喜乱舞!期間中にせっせと観ております。

アニメになるとどうなのかなと思ったけど原作とはまた一味違った面白さでとても良かったです。デュランダルが動いていること自体妙な感動があるし、「なにやっとるだもう~!」「危ないがね!ついてこやぁ!」と度々繰り出されるあの訛りが声でちゃんと聴けるのもじわじわくるな。内容がアホなのに声優さんが無駄に豪華なのもまた… 特にデュランダルの「言っておきたいことがあるんダル(cv:大塚明夫)」はズルすぎるて。

 

ちなみにこの作品のキャッチコピーは「敵も味方も全員アホ」。そしてもうひとつ「誰も死なない宇宙戦争」。飛び道具的なギャグが目立つただただ笑える漫画なのですが、原作最終巻(10巻)のあとがきを読むと、宮川サトシ先生が「誰も死なない」に込めた思いを明かしていて…なんだかしんみりとしてしまいました。

そうか、それで誰も死なない作品を… でも… 全員アホなんだよなぁ。

最後の最後にどういう姿勢で読むべきか見失いそうになったけど、普通に笑って読むのが正解なのでしょう、おそらく。

 

諸星大二郎同様、宇宙戦艦ティラミスも布教したいところだけどこれもまた好みが分かれるところなんだろうな。ひとまずオットには薦めてみましたが「あ~ギャグかぁ…ギャグはねぇ…」とあまり気が進まない様子。ご興味ある方はぜひ。