春のお花たちを探しに、お気に入りの山へ。
【今回のルート】
風越山登山口P→Aコース→山頂→展望台→山頂→Bコース→風越山登山口P
▲合計距離 4.64km
▲累積標高差 610m
▲コースタイム 4時間40分(休憩含む)
【いきさつ】
以前、上松の百田さんに教わった風越山。
山の雰囲気や植生がものすごく良くて、すっかり私たちのお気に入りに。
今回は「そろそろサンカヨウが見られるんじゃない?」ということでお花観賞のんびりハイキングを計画したのでした。
天気予報は朝まで雨。その後は曇りのち晴れ。
雨に濡れて透明になったサンカヨウが見られれば理想だなぁ…そしてその後晴れて青空がのぞけば最高。まあ、あまり期待しすぎずいきましょう。
今回もたろうさん・ゆめひなさんと一緒です(^^)
【本編】
いつもの登山口から元気に出発!
今回、私たちが以前使っていたミレーの派手ザックをお二人に貸し出し。
変色している部分もあって見た目はあまりよくないのですが、やっぱり山道具って丈夫ですよね。壊れている箇所はひとつもなし。
登りは急登のAコースへ。
スミレがたくさん咲いていて可愛らしい♪
でも登山道は雨上がりということもあって少し滑りやすい…気を付けていきましょう。
登るたびについ写真を撮ってしまう印象的な木たち。
穴の中になにか棲んでいそうな雰囲気。
時々立ち止まりつつ、どんどこ急登を登っていきます。
ふと見上げると… あ、青空が!
登りはじめは少し降られるかなと思ったけど大丈夫そうだな。
やわらかな新緑たち。
ずっと森の中を歩いてきましたが、ようやく視界が開けてきました。
振り返ってみんなで「おお~~~\(^o^)/」
陽のあたる山の斜面がとてもきれい。
カヤト境。もうひと登りでカヤトの丘です。
あ、この葉はオダマキかな?可愛い。
この辺りからバイケイソウが増えてきました。
山頂近くの森はどうだろう、サンカヨウはもう咲いてるかな。
そんなことを考えつつ登っていたのですが、なんとなくいやな予感…。
2年前の今頃に登ったときより明らかに緑が少ないのです。
足元を見るとようやくヨモギが出てきているくらいだったし…うーむ。
見られるかわからないけど行くしかない。
お、カヤトの丘が目前だ!がんばれがんばれ~~~
風越山一番の展望スポット\(^^)/
素晴らしい木曽谷の眺め。
向こうが先月行った三岳方面かな。
こう見るとやはり木曽谷って細長いというか山深いですね。
伊那谷とはまた全然違った雰囲気。
みずみずしい五月の緑。
とはいえ山ではまだ春がはじまったばかり。
そうそう別の方の山レポでも見たのですが、カヤトの丘に小さな小屋が建てられていました。
3年前に初めてここへ来た時からずっと木材が積まれていて「これらは一体どうするんだろう?」と疑問に思っていたのでなんだか感慨深いなぁ。木材を運ぶところから本当に大変な作業ですよね…お疲れ様ですm(__)m
さて、まずは山頂へ行って、またここへ戻ってからお昼ご飯にしましょう。
山頂方面へ歩いて行くと前方に見えてくる山々。
どれかが天狗山?それとも独標?または蕎麦粒山?(いまだによくわからない)
向こうまで歩いちゃう人も結構いらっしゃるみたいですね。
風越の頭を過ぎたら、私の大好きな山野草の森。
たくさんにょきにょき生えてきているのはユキザサ?
バイケイソウがあちこちに。
また会えました、ニリンソウの群生。
キョロキョロしながら歩くのが楽しい登山道。
お目当てのサンカヨウは咲いてるかな…?と探していると
オット「あ、あった!!」
チャラーーーン
わわっ、羽を閉じたコウモリみたいなお姿(;'∀')
この状態のものが3つほど見られました。
まだ早かったかーーーーーーー。
今年は桜の開花こそ早かったものの、その後の季節の進み方はなんだか緩やかですねぇ。
お目当てのお花は見られなかった… でも!!
オットが珍しいお花を見つけました。
葉っぱの根元でひっそりと咲く変わったお花。
あ、これなんだっけ!?
現地では思い出せなかったので帰宅後に調べたところどうやらカンアオイ類の何かのようです。江戸時代から栽培が盛んだったとか。あ、江戸といえば…徳川家の葵の御紋はフタバアオイで、同じくカンアオイの仲間なんですよね。
オット、よく見つけたなぁ(;'∀')
【追記】他の方の山レポで、カンアオイの仲間のひとつである「ウスバサイシン」と書かれていました。なるほど!それだと花期がぴったりだわ。ひとつ賢くなりました。ありがとうございます!
根っこが細辛(サイシン)という生薬なんですって。
周りにはきれいな紫色のお花もたくさん。
こちらはヤマエンゴサク??
山頂へ向かってゆるゆると歩いていく道中こんな葉っぱをたくさん見かけたのですが、これはサンカヨウ?それともカニコウモリ?(;´Д`)
私の目には違いがわからない…
ツタも芸術的。
倒木の根っこが壁のようになった不思議な物体の脇を通ったら…
山頂に到着(^^)
木々の間をのぞいたら中央アルプスの姿が見えていたので、ほんの数分先にある展望台まで行くことにしました。
引き続き、静かな山道をさくさくと…
あっ、バイカオウレンが咲いてる!
2年前に登ったとき、展望台に近づくにつれてこのお花の大群生が現れたのがとても印象的だったのです。また見られて嬉しい~。
展望台に到着しました\(^^)/
真正面に宝剣岳が見えます。
うっすらと青空も広がって。良かったなぁ。
一度、木曽側から登ってみたいなぁ…牙岩を間近で見てみたい。
展望台で景色を楽しみつつ小休止。
足元には可愛らしく咲き誇るバイカオウレンたち。
なんて良い時間なんだ…。
さてさて、お腹も空いてきたしカヤトの丘まで戻りましょうか。
苔と光と影。自然の美しさ。
両脇にびっしりとマイヅルソウ。大好きな道。
山頂への帰り道、これはよく覚えています。ツバメオモト。
木の根っこの壁を通り過ぎます。
(まるでゆめひなさんが吸い込まれていくみたいだ。)
本当にものすごい姿だなぁ・・・。
巨大な針葉樹。
当店の常連さまがサワラだと言っていたっけ?(違ったらスミマセン)
ものすごく良い佇まいで惚れ惚れとしてしまう。
この森はシロバナエンレイソウがたくさん見られるのですよね。
可憐な姿だなぁ。
バイケイソウの森に戻ってきました。
ここに棲みたいと思ってしまうほど気持ちの良い場所。
もう一度ニリンソウをカシャッとな。
名残惜しいけれど森を通り過ぎて先へ進みます。
また来なければね。
再びカヤトの丘。一番遠くに見えていたのは恵那山かなぁ。
ややっ、御嶽山のお姿が!!
先ほど立ち寄ったときにはまだ雲に覆われていたのです。嬉しい(^^)
さて、小屋前でお昼ご飯にしましょう~~~。
今回はみんなで山カップラ♪
お湯を注いで… 待っている間に、
ゆめひなさんが手作りおにぎりを振舞ってくださいました。
木曽の山々に乾杯\(^^)/
やはり山で食べるおにぎりは最高!とても美味でした♪
カップラーメンも完成。木曽の山々に乾杯!(二度目)
食後、なんとたろうさんがゴリゴリと豆を挽き美味しい珈琲を淹れてくれました…!
木曽の山々に乾杯!(三度目)
絶景を目の前に、なんとも贅沢な山時間。
そうそう、ここでのんびりしている間、私たちのまわりを蝶々がひらひらと飛んでいました。アゲハ…みたいだけどちょっと違う。も、もしかしてギフチョウ…?
そんなことを言っていたときオットが「ギフチョウが卵を産む植物ってなんだっけ」と言い出しました。その時は「なんだっけねぇ」で終わってしまったのですが、帰宅後にカンアオイのことを調べていると『ギフチョウの食草』との説明書きが!!
ギフチョウのメスは芽吹いて間もないカンアオイ類の若葉に卵を産む。
幼虫は柔らかい葉を食べ、初夏に落ち葉の下などでさなぎになる。
そのまま夏、秋、冬と長い季節を過ごし、やがて次の春の訪れとともに固い殻を破って羽化する。
そうか…じゃあギフチョウがいてもおかしくないのか。(違うかもしれないけど)
ギフチョウといえば、浜松にいた頃に毎年とある山へ会いに行っていました。
もし本当にギフチョウなら数年ぶりだなぁ。そうであってほしいな。
食事とおしゃべりを楽しみ、気付けば結構いい時間(14時でした…;)
こりゃいかん、そろそろ下らねば。
御嶽山を眺めながら下山開始です。お邪魔いたしましたm(__)m
下山はBコースを選択。
道中いくつか名前のついた場所があります。
ここはハッピャクガリ。他にもオオマキやタツマワシ、イワビアなど。
こちらはAコースに比べると傾斜が緩やか…なんだけど場所によってはぼちぼち急。
距離は1.5倍くらいかな??
こちらにも時々印象的な姿の木があります。
絵に描いたような九十九折りの道。
↑上の写真、みんな別々の方向を向いていてなんだかジワジワ来ます。
こちらのコースは時々御嶽山方面が開けます。嬉しいポイント。
こんなゴロゴロ道も。
里に近づくにつれ新緑が鮮やかに。
また御嶽山ビュースポット。
雨に降られず、晴れ間も出て本当に良かったなぁ。
新緑に包まれながら更に下っていきます。
控えめに言って最高… やっぱり今の季節の山はいいなぁ。
紅葉もいいけど新緑のこの清々しさ。たまりません。
途中、一か所だけ咲いているツツジを見かけました。
Aコースとの分岐を過ぎたら、登山口はもうすぐそこ。
あ、ツツジのつぼみ。登りでは気付かなかったなぁ。
そして無事登山口に到着!お疲れ様でした~♪
お目当てのサンカヨウはほとんど見られなかったけど、たろうさんとゆめひなさんも風越山を気に入ってもらえたようで本当に良かった\(^^)/
おまけ
下山後はやっぱり田ぐちさんのジェラートですよねぇ。
ごちそうさまでした♪