ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

土偶ガチャ。

外に出かけるといろんなところで見かけるガチャガチャ。キリがないのであまりやらないようにしているのですが…

考古館に行くとついやっちゃうんですよねぇ…。

こちらは国宝土偶シリーズ。全5種で中空土偶縄文のビーナス、合掌土偶、縄文の女神、仮面の女神というラインナップです。

某考古館に行った時に「この中だったら合掌土偶がいいな~」と思ってガチャを回したら、なんと一発で出ました…!!※写真右側

そしてまた別の考古館に行った時「次は中空土偶が出てくれたら嬉しいんだけど…」と思って回したら、またまたドンピシャ!!!※写真左側

あれ?意外と私引きが強いな…??と思ったけどここで調子に乗ると良くないんだろうな。同じものがいくつも出て被ってしまう未来が見えます。…あっでも合掌土偶がたくさん並ぶ様子は見てみたいような気もするけど。

 

右の合掌土偶は、青森県八戸市の遺跡から出土した縄文時代後期後半の土偶。膝を立てて座り、手を合わせて祈っているような姿が印象的です。同じ遺跡からは70点ほどの土偶が出土されたそうですが、完全な形をしていたのはこの合掌土偶だけだったとか。特別な存在だったのですね(゜゜)いかにも北日本な顔(腫れぼったい目や口)をしていますがこれは仮面なんですってね。

そういえば数か月前に新潟県へ行った時、県立博物館でレプリカを拝見したことがありました。

手前の札が完全にボケてるけど(;'∀')いつか本物を見てみたいなぁ。

 

そして左の中空土偶は北海道旧南茅部町(現在の函館市)で出土、時代は同じく縄文時代後期後半とのこと。数ある中空土偶の中でも国内最大(高さ41.5cm)で、作りも極めて精巧であり縄文時代土偶造形の頂点とも言われているとか。

こちらの土偶には「茅空(かっくう)」という愛称があるそうです。なんだそのカッコいい名前は…!?と思ったのですが、出土した南茅野の「茅」と中空土偶の「空」から名付けられたみたい。なるほど、そういう由来だったのか~。いいなぁ茅空。

合掌土偶は長芋作付け前の畑から見つかり、中空土偶はジャガイモ畑から出てきたそうです。特に中空土偶の方は農作業中にたまたま人の形の焼き物を見つけ、家族から「教科書で見た土偶じゃないか?」と言われたため役場に持ち込んだのだとか。

土器や土偶などが見つかった経緯にはそんなエピソードが多いけど、ふとしたきっかけで見つかったものが国宝にまでなるなんて本当にすごい話ですよねぇ…。

まだまだ人知れず地中に埋まっているものが無数にあるんだろうなぁ。

 

おまけ。

ガチャガチャで出た合掌土偶には台座が付属しているんだけど、このお尻の形がツボです。あまりに超お尻で可愛すぎる。