大きな抹茶ショコラを探しに。
今回のコース
高峰高原ビジターセンターP→車坂山→トーミの頭→黒斑山山頂→トーミの頭→高峰高原ビジターセンターP
▲合計距離 5.8km
▲累積標高差 491m
▲コースタイム 03:07(休憩含む)
冬になるとガトーショコラになることで有名な浅間山。そんな浅間山を間近に見ることができ、尚且つゆるっとハイクが楽しめることで人気なのが、外輪山のひとつ黒斑山です。
私たちが行ったのは冬ではなく9月上旬。グリーンシーズンはガトーショコラではなく抹茶ショコラな浅間山が拝めるそうなので、楽しみに行ってまいりました\(^^)/
※浅間山周辺の山に登る際は火山活動状況を確認せねばなりません。この時の(そして現在も)噴火警戒レベルは2のため、火口から概ね2kmの範囲への立入は禁止となっています。前掛山までは行けませんが、外輪山縦走(黒斑山、蛇骨岳、仙人岳)ならOKとのこと。
7:36 高峰高原ビジターセンターから出発します。もっとたくさん車があるかなと思ったけどどうやら先行者は一組のみ。確かに、この日はお天気下り坂の予報だったからなぁ…。
お昼過ぎには雨が降り出すようなのでなるべく早めに下りてこよう。山で降られないといいな。
さて出発だと意気込んだものの、登山口がわからずしばしウロウロ(;'∀')よく見たらビジターセンターより南側に大きな看板がありました。
ドドン。周辺地図でっか!あとは火山活動についての注意などが書かれていました。
そして登山口近くには山の神様もお祀りされています。
紙垂も語弊もきれいで、大事にされているのが伝わってくるようです。今日は初めて寄らせていただきました、お邪魔しますm(__)mm(__)m
さてここからようやく登山道に入ります。早速二手に分かれているのですが、山行記録を調べるとほとんどの方が表コースから登って中コースから下山するようですね。私たちもそれに倣って行ってきまーす。
あの岩に書かれたクロフの文字、味があるなぁ。
シラタマノキで合ってるかな。白いコロコロとしたお花がたくさん見られました。
こちらはキオン?(定番のお花だと思うけどいまだに自信がない)
火山ならではのものなのか、赤っぽい土を踏みしめながら歩いていきます。
おお、視界が開けました。あちらに見えているのは八ヶ岳かな?こうして北側から眺めるのってもしかしたらお初かも。右側のぽこっとしたのが蓼科山?
あの辺が南八ツかな。他の方の山行記録を拝見したら、一番左の▲が赤岳と書かれていたのでそのように覚えておきます。
さて再び樹林帯へ。うわぁモサモサしているなぁ。私の苦手な感じの道であります…。
でも人気の山だけあって道は明瞭です。こんな石段のようなところも。
さて、途中から写真左に写っているような黒いチューブが出現しました。沢から小屋へ水を汲む用のものは見たことがあるけど、これは違うみたいですよねぇ…なんだろうな。
おお、また開けた。なんだかこの感じ八ヶ岳の西岳みたいだな。さて周りの眺望は…
ガス。
ガッス。
ガッサー。
…まるで意味不明な三段活用(嘘)をしてしまった。まぁあまり期待はしていなかったけども。
あらこちらはオオカメノキでしょうか。
真っ赤な実が可愛いな。
そして足元には…
えっ甘食落ちてた。※キノコです
おや登山道の様子が変わり階段状になりました。段差が微妙に高くてエライけどもえっちらおっちら頑張ろう。
道中はあちこちにお花の姿がありとても励まされます。こちらは我が家の庭にあるイカリソウに似ているけど姿がちょっと違うなと思い調べてみたら、ハナイカリというんですね。
これはイタドリの実ですって。今まであんまり注目したことなかったなぁ。
黒斑山は花の百名山なので最盛期にはいろんなお花が見られて賑やかなんだろうな。冬のガトーショコラ見物もいいけど初夏にも訪れてみたいものです。
更に登っていくと登山道脇にかまぼこ型の建物が。これはもしや火山ならではの…
噴火時の避難場所となるシェルターですね。お世話になることがありませんように。
そして樹林帯を抜けたら槍ヶ鞘に出ました。槍ヶ鞘…やりがさや…って、なんだか言いにくいなぁと思うのは私だけでしょうか。口の動きがどうしてもやりがさわになってしまうわ。
さてここから行く先を眺めると…
…ややっ、
うっすらとガスが晴れて登山道が見えた!それにしてもなんだかすごい道だな?龍の背のようにうねうねと…右側が崖になっていて怖そうだし(・・;)
うねうね道に出る前に中コースとの分岐がありました。下りはここを左へ行くのね。
さてうねうね道に来ましたが(何回もうねうねしつこくてスミマセン)、実際は歩くコースがしっかりしている上に崖側にはロープも張られていて、どう間違っても落ちるようなところではありませんでした。ほっ。
ちなみに崖側はガスガスで高度感がわからず。
目玉のようなヤマハハコ。
更に登っていくと、上に岩場が見えてきました。
なんだか恐竜のような不思議な姿。あ、標柱らしきものが見えるからあそこがトーミの頭かな。
8:57 おぉやはりそうでした。トーミってどういう意味なのかなと思ったら「遠見」から来ているのだそう。はるか遠くまで見渡せる場所なんですね。ほら、このとおり…
一寸先はガス。
こんな見えんことあるかねというほど驚きの白さでした。
いや、でもさっきまでと比べると空がうっすら明るくなってきたような…
ほら!やっぱり!陽が射してきた!
わー頭上には青空が!!いいぞこの調子だー\(^^)/
イワカガミかな、つやつやピカピカの葉っぱが可愛い。
山頂へ向かう道中に突然大きな人工物が。これは…?
???
なるほど、火山活動を監視するための設備なんですね!登山道にあった黒いコードのようなものはこのためのものだったんだ(゜゜)
さてまだまだ山の周りはガスが取れませんが…
山すそにぽこぽこ生えている木々がなんだかジオラマみたいで可愛いな。
この先にまた火山活動監視のための設備があり、
更に進むといよいよ山頂が。
9:17 黒斑山山頂に到着です\(^^)/お疲れやまでございます。
うーむ、向こう側に浅間岳がどどんとそびえているはずなんだが…相変わらず眺望ゼロ。
でも望みはありそうなんですよねぇ。
お菓子でもつまみながら待機しようかね~…なんて話していたら、
わっ、突如目の前に黒い山体がぼんやりと…
見えなくても目の前にあるはず、とは思っていたけど想像していたよりも大きくて「デッカ!!」と声に出してしまいました。
視線を右側に移すと、絶壁がぼんやりと浮かんできて…
あ、あそこってもしかしてさっき通ったトーミの頭なんじゃないかな。あんなに恐ろし気な場所だったんだ…!!
ところで今私たちがいる黒斑山は浅間火山の最も古い山体で、かつては2800〜2900mほどの成層火山だったそうです(現在は2404m)。 2万3千年ほど前の大規模な噴火で山の東側が崩壊し、今の地形になったのだとか。
↑ヤマレコの衛星写真より。右の大きな山が浅間山、黒斑山山頂のひとつ下の水色がトーミの頭ですね。
浅間山は何度となく噴火を繰り返しており活発な活火山だと言われていますが、やはり有名なのは天明の大噴火(1783年)でしょうか…。その時の溶岩流が冷えて固まってできた場所が鬼押出し園という公園になっているそうですね。
写真でしか見たことがないので実際に行ってみたいなという気もあるのですが、山歩きというよりも観光地化されているようだからどうなんだろうな。
しばらく粘ってみたけどこれ以上晴れる様子がなかったので下山することにしました。遅くなると雨に降られそうだしね。
ぼんやりとでも山の姿が見られてよかった。
トーミの頭がさっきよりもくっきり見えてきたな。
あ、ちょうど人が立っているのが見える!実際に自分が立つよりもこうして離れて見た方が怖いのは岩場あるあるですね(;'∀')
トーミの頭と浅間山。
おおー、浅間山の裾野にまとわりついていたガスがだいぶ取れてきたなぁ。
山すそに広がる緑たち。これが例の抹茶ショコラ状態か!確かに…!
いやー稜線歩きが終わりに近づくにつれだんだんと視界がクリアになってきたな。
眼下に広がる町並みも美しいな。
そしてこの辺りでいよいよ浅間山も見納め。最後のこの写真が唯一すっきりとした姿でした。これが黒斑山山頂やトーミの頭で見られたらよかったけど…いえ贅沢は言いません!このお抹茶が見られただけで御の字でござる。
さて下りは途中の分岐を右に折れて中コースを行きます。どなたかが山行記録で「中コースの方が歩きやすいから次回からこっちピストンにしよう」と書かれていたっけ。確かに良い道でした。
あらベニテングダケのような可愛いきのこ。こんな黄色いのもあるんだっけ?キノコは本当に難しいからねぇ(←はなから覚える気がない)。
アザミの花を見るとなんだか秋を感じますねぇ。
下りの途中、ぽつりぽつりと雨が降り出したので「いよいよきたかー」と思いましたが、幸いにもレインウェアを着るほどには降らずにすぐに止みました。よかった。
10:47 無事駐車場まで戻ってきました。ただいまー\(^^)/
この日はお天気が下り坂だったせいか登山者も少なかったようですが、お天気の良い週末などはこの駐車場が満車になることもあるようです。
山自体はお手軽に登れるし他の季節にはもっとたくさんのお花が出迎えてくれそうだし、また別の機会にぜひ訪れたいな。
下山後は雷電くるみの里という道の駅に立ち寄りくるみソフトを\(^^)/うまー!
その後パン屋さんなどにも立ち寄り。うむ、麓からの山の眺めはなかなか良い感じですね(;'∀')お昼頃から雨の予報だったけど外れたのかな?と思ったのですが…
浅間縄文ミュージアムで焼町土器などを眺めている間にお天気は急速に悪化したらしく、外に出たらまさにバケツをひっくり返したような土砂降りでした。
そうそうこちらのミュージアムがいろんな意味で「なんだかすごくよかった」ので(ぼんやりとした感想ですみません)、また改めてご紹介せねば!
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました(^^)