ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

ガラス模様。

バケツに張った氷がぽこっと取れたので眺めてみたら、昭和のガラス窓のような模様がついていました。

そして裏面はケバケバ… どうしてこうなった?

ちなみにこれは3日ほど前の写真でして、今朝はもっと分厚い氷が張っていたので取れませんでした。

予報だと今朝の最低気温は-6℃だったんだけど、実際にそのくらいまで下がっていたのかな?確かに寒かったけども。我が家の外の温度計は朝日が当たるとすぐ狂うのであてにできないんですよね…(;'∀')

裏庭の片隅に残る雪。たったこれだけになったけど、何日もとけずに残っているのはなかなかしぶといな。

かと思えば開花の準備を進める水仙たちも。また枯れ草が絡まっていますね…失敬失敬。そういえばこの間せっせと庭の手入れをしたけどこの辺りは手を付けられなかったんだっけ。また天気の良い時に頑張ろう。

 

養狐場の話。

先日井戸尻考古館に再訪したと書きましたが、その際に受付にいらした女性を見てオットが「新聞に載ってた方じゃない?養狐場の」とぽつり。

あ、そういえばそんな記事あったな…!

富士見の「養狐場」情報求む 平澤さん調査 – Nagano Nippo Web

富士見町池袋の井戸尻考古館学芸員の平澤愛里さんが、昭和の戦前・戦中期に町内にあったキツネの養殖施設「養狐場」について調査を進めている。不安定な養蚕業の代わりに高級毛皮として欧米へ輸出し、外貨を稼ぐためキツネの繁殖が普及。寒冷地で盛んとなった。富士見に2軒あったとされる施設の情報を求めている。

私もオットも養狐場に関する情報は一切持ち合わせていないので「昔そんな施設があったんだ」程度だったのですが…

この記事を読んでわずか2~3日後だったかな、『積読チャンネル』というYouTubeチャンネルを聴いていたところ、たまたまキツネの話が出てきまして。

※『積読チャンネル』はバリューブックス(上田市)の飯田さんと『ゆる言語学ラジオ』の堀元さんが出演されています。

飯田さんの話の内容をざっくり書き出すと「僕んちの周りにキツネがたくさんいるんだけど、それはなぜかというとバブルの時代にキツネのマフラーが流行ったから『養殖したろ』となったんだけどそれが逃げ出して野生化しちゃって」とのこと。

あれ…つい最近どこかで聞いたような話だな。あ、井戸尻の方が情報を求めている養狐場のことか!!あまりにタイムリーだったので思わずぞわっとしてしまいました。

ちなみに飯田さんは上田市にお勤めされているけど確かお住まいは群馬県だと以前の動画で話していたような…今回も「長野県民を装っている」とおっしゃっていたので県外なのだと思います。とすると富士見町の養狐場情報には当てはまらないか(・・;)

と、思ったのですが。

-- ここで場面は井戸尻考古館の受付に戻りまして --

学芸員の平澤さんのお顔を見たらつい「養狐場のことで新聞に載っていた方ですよね…」と話しかけてしまい、しかも「つい先日YouTubeでその話をされている方がいて…バリューブックスの方なんですけど…」という非常にぼんやりとした情報まで口をついて出てしまいまして。

平澤さんは気を使ってか「そうなんですね!ありがとうございます、聴いてみますね」と言ってくださったのですが、そもそもチャンネル名にバリューブックスという会社名はデカデカと出ていないし(検索で出てくるのかな?)話の主題は本のことだし、富士見じゃなくておそらく群馬方面だし、結果的に何も得るものがない薄い情報をぼそぼそ垂れ流していった怪しい客に成り下がった私でした…。

しかも「X(Twitter)のフォロワー様にブックカバープレゼント!」というキャンペーンにはちゃっかり乗っかって水煙文土器のカバーをいただいてきました… なんかほんとすいません…。

って、こちらが気にするほど相手は気にしていないというのは世の常(自意識過剰とも言う)。

というわけで考古館を出たあとはテンホウへ吸い込まれラーメンをモリモリ食べてまいりました。

雪の降る寒い日だったから生姜ラーメン。しかもこの日たまたま餃子半額デーでした!餃子一皿ずつ、更にお持ち帰り用の冷凍餃子もゲット。

そんな一日でありました。

 

最後になってしまいましたが、キツネの話がちらっと出たのはこの回でした。

ご興味のある方がいたらぜひに~。

 

気になる中部高地顔たち。

縄文好きのとある常連様、静岡県長泉町に『しゃかちゃん・しゃっこちゃん似の土偶がある』と聞いて現地に行かれたらしく、お土産を持ってきてくださいました。

残念なことにお目当ての土偶は不在で会えなかったのだとか…(他の資料館などへ出張中だったのかな?)。でも魅力的な土器や土偶がたくさん並び楽しいひと時だったそう。

長泉町の資料館は詳しい公式サイトがなく、検索したらののんてりさんのnoteが出てきましたのでリンクを貼らせていただきましたm(__)m

施設の正式名称は長泉町文化財展示館というのですね。メモメモ。

ちなみに私は静岡県西部で生まれ育ちましたが、長泉町はいまだ訪れたことがありません。ただ小学生の時に長泉町へ引っ越していったクラスメイトがいて、その時に「へぇ~同じ県内でも知らない町名だな」と思ったのでそれがかえって印象に強く残っています。だから長泉町と聞くと私にとっては「〇〇ちゃんが引っ越していった町」というのが真っ先に出てきます。

…すみません、完全に余談でしたね(;'∀')

 

さて最初の写真のお土産、袋を開けてみますと

手乗りサイズの可愛い凧!一応飛ばせるそうなのですがさすがに実践する勇気はありません…観賞用として飾らせていただきます\(^^)/凧に付けられたお顔が例の土偶なんですね。

ところで先程リンクを貼らせていただいたのんてりさんの記事、ご覧になりましたか?記事後半にこの土偶の写真が載っているのですが、確かにいかにも中部高地顔!まん丸フェイスに切れ長の目がとても可愛らしい。

そういえばうちにもこういう顔の子がいるな~と思いましたので、一緒に写真を撮ることにしました。

じゃじゃん。3Dプリントのガチャガチャで出てきた子たちと記念撮影。右手前は一の沢遺跡のいっちゃん。奥の黄色いのは釈迦堂のしゃっこちゃん。

左がしゃかちゃん、右がしゃっこちゃん(釈迦堂遺跡博物館にて)。

確かに長泉町土偶とよく似ていますよね!でも個人的には「いっちゃん寄りかも?」と思いまして…

いっちゃん(山梨県立考古博物館にて)。

うん、似てる…!でもやっぱり同じ系統の顔であることには違いないか(;'∀')誰に似てるという厳密な話ではなく「同じようなものが遠く離れた静岡からも出土している」という事実にじんわりとした感動がありますよね。少し前のフォッサマグナに関する特別展も、当時から交易が盛んだったんだなと感じられる内容だったし。

…と思いつつも、過去写真フォルダを漁って同じような顔を探すのがなんだか楽しくなってしまった私。他にも

これもそっくり(゜゜)同じく山梨県立考古博物館展示。甲州市の安堂寺遺跡出土。

こちらは我が飯島町の資料館『陣嶺館』に展示されているお顔。微妙に違うけど同じ系統ではあります。

これらのまん丸フェイスって大体は顔面把手付深鉢に付いていますよね、もちろん手足が付いた土偶スタイルもあるけど…。↑の写真は北杜市考古資料館にて。

こちらも同じ北杜市考古資料館。

こちらは伊那市創造館。

他にもまだ見つけられそうだけどキリがないのでこの辺で…。

 

実は今回、常連様からこんな気になることをお聞きしました。

学芸員さんがお留守だったから詳しく聞けなかったけど、これってどうも人面じゃなくて獣面らしいんです…」

えっそうなの!!??

中部高地で見られるこの系統のお顔も実は獣なのかな。井戸尻みたいにこちらの資料館独自の解釈なのか、それとも私が知らないだけで一般的にそういう説があるのか?そもそも何の獣なんだろう?

またひとつ謎が増えてしまった(;'∀')

あと過去写真を眺めている時にふと思ったのですが、深鉢に付いている顔はまん丸フェイスで立体的なんだけど

釣手土器になると顔が平らになるのはなぜ…。(八ヶ岳美術館のフゥーちゃん)

こちらは伊那市創造館の釣手土器(撮影場所は十日町市博物館)。

あと写真撮影禁止だったので撮れませんでしたが、井戸尻の顔面付釣手土器もこんなシンプルなお顔だったような。「あ、時期が違うとか!?」と思ったけどこれらも同じ中期でした。

いやはや謎は深まるばかりであります…ご存じの方いらっしゃいましたら是非ご教授くださいm(__)m

 

おまけ。

最初の方に載せた3Dプリントのガチャガチャ、最近ちょこちょこ見かけるようになってきましたね!私は主にSNSで情報を仕入れております。↑こちらは釈迦堂遺跡博物館にて。ここでしゃっこちゃんをゲットしました。

こちらは山梨県立考古博物館。いっちゃんをゲットしたところ。ここはガチャガチャ自体が2種類あるんですよ…気を付けないとお金が無限に吸い込まれます。

あぁ~土偶型容器欲しい~あと踊る人も(;'∀')でも一度訪れるたびに一回限り、と自分に言い聞かせよう…。

皆様もぜひぜひ\(^^)/

 

おろしすんき。

先日はなめこを使った賄いを食しておりましたが(なめこを食す。 - ひねもすのたり。)、また別の日の賄いは…

ざるそば用のつゆ+辛味大根+すんき。

登場頻度が非常に高い定番メニューでして、我が家では「おろしすんき」と呼んでいます(そのままですが)。私も好きだけど特にオットのお気に入り。すんきの酸味とおろしのさっぱり感が合うんですよねぇ。

辛味大根は裏の畑で育てているもの。それなりに辛いのですが、蕎麦の味がわからなくなるほどではない…と思います。しかし時々お客様が「からッ…!からッ…!」と言いながら召し上がっていることがあるので、大丈夫かしら…と見守ることもあります(;'∀')

ただ辛くない大根は辛味大根ではないという気持ちもあり、なんとも複雑なところ。

さて今日は常連のお客様から素敵なお土産をいただいたので、そのことを書こうと思ったのですが

ちょっと長くなってしまいそうだったのでまた明日にでも_(._.)_

 

この一週間もたくさんのご来店誠にありがとうございました!

3/20(水)は祝日ですが休業日とさせていただきますので、また木曜日からよろしくお願いいたします。

 

縄文の旅。

先日放送していた新日本風土記の『縄文の旅』、今朝再放送があったのを録画して、先程ようやく観ました。

「縄文の旅」 - 新日本風土記 - NHK

といっても初回放送が2023年1月だから再々…放送?他の番組もそうですがテレビはまめにチェックしないので見忘れるものが多くて(T_T)

行ったことのある場所がいくつも映ったり、SNSでフォローしている方などが出演されていたりでなんだかとても身近に感じられる放送でした。

横浜のボルダリングジムが映った時にオットが「あっ竪穴ラジオの人たちだ!!」とすぐ気付いたのにはびっくりしたな。そういえば最近Podcastで聴いてるって言ってたっけ。私も聴いてみようかなと思ってそのままでした。チェックしなければ。

ちなみに番組冒頭は、遠くに山々を望むだだっ広い遺跡の映像。「あれ…これ梅之木遺跡じゃない!?」とすぐわかりました。

今年の元日に行ったばかりだったので\(^^)/

そういえば。先日某所にて「クリは冷害を受けやすいため縄文後期頃の寒冷化でこれまでのように実が採れなくなった」という話を聞いたのですが、その時にふと梅之木遺跡のことを思い出しました。

確かこちらは集落の周りにクリ林が作られていたのですよね。そして集落に人が暮らしていたのも約5000年前から500年間ほど。ちょうど集落から人々がいなくなるのと寒冷化が始まるのと同じくらいの時期なのでは?(と、ぼんやり考えていたけど的外れだったらスミマセン)

この景色を眺めて暮らしていた人々はどこへ行ったのかな。

かの有名な三内丸山遺跡の終焉についても「寒冷化で植生が変化したから」と言われているそうですが、他にも様々な理由が考えられるためはっきりとした結論は出ていないようで。

あっ三内丸山遺跡といえばタイムリーな話題では出土品1855点が国の重要文化財に指定される(予定)ことになったそうですね。既に1900点以上が指定されているそうなので合わせると…ものすごい数(語彙力)。

 

ところで番組内で当時の料理を再現して皆さんで食べるシーンがありましたが、ああいうのを見ると以前別の番組でしょこたんが縄文食を食べて「うう~~味が欲しい~」「(木苺か何かが酸っぱくて)あぁ~~アゴが痛い~~!!」と言っていたのをつい思い出してしまいます。あれほんと面白すぎたんですよ…超リアルな上に超正直な感想で。

何の番組だったかな。通常の放送と再放送と二度は見たはずなんだけど忘れちゃった(;'∀')

そんなわけで最後に脳内に残ったのはしょこたんの映像でした(?)。おやすみなさい。

 

なめこを食す。

庭の雪割草。うつむいた姿も儚げだけどパッと開いた時の可愛さよ。

今日は伊那谷でも20℃近くまで気温が上がっていた様子。急にぽかぽか陽気で風景も明らかに霞んでいましたもんね。

そして来週は晴れマークが並んでいるけどまた気温が下がるようで…この乱高下はいかにも季節の変わり目ですね。いや、でも2月も充分乱高下していたような。

三寒四温という季節の言葉をさらっと使いたいところだけど、そんなゆるやかなイメージではなくもっと極端な感じなので一体何と言ったらいいのか。五寒二温とか…?それもちょっと違うかも。まぁいっか(終了)。

話はがらりと変わりまして。信州はきのこの生産者さんが多いので直売所などでよく買うのですが、先日は中川村のなめこを見かけたので購入しました。しめじなんかもそうですが、こんなふうにぱらぱらと袋に入っているのって使いやすくて便利ですよね。

まずは蕎麦のつけ汁にしました。

ざるそば用のつゆ(少し多めに2人分で200ml)、なめこ、薬味用のネギの余った部分をざくざく切ってタッパーに入れておいたもの、豆腐(150gのものを1パック分)をすべて鍋に入れてくつくつさせたらすぐ完成。

ちなみに豆腐はそのまま鍋にドボンしてお箸で適当に崩しました。包丁もまな板も使いたくない…!って時ありますよねぇ。

というわけでこの日の賄いはなめこつけ蕎麦でした\(^^)/

これにごま油や七味を足すのが抜群にうまい。すんきも合いそうだから次は入れてみようかな。そして今回は熱々のつゆだけど冷たいのなら大根おろしを入れたくなっちゃいますね。

それにしても、なめこと豆腐の相性の良さって何なのでしょうね。なめこの味噌汁も好きで時々作るのですが、豆腐を切らしていると「なめこの味噌汁作れないじゃん…」となるくらいです。

今回買ったなめこも残り少ないからまた買ってこようっと。