“夏の旬は、七月だ。八月にもなると、もう夏も黄昏の気配がする。”
毎年必ず思い出している宮沢章夫さんの言葉。
宮沢さんの訃報にふれたのは昨年9月。以前からフォローしていた遊園地再生事業団のSNSアカウントが久々に更新されたなと思ったら、まさかの悲しいお知らせでした。
え…?宮沢章夫さんが…?あ、もしかしたら同姓同名の別の方…なんて思い込もうとしたけどそういうわけにはいかず…
宮沢さんが書かれた演劇を観たことは一度もなかったし(ただしラジカルガジベリビンバシステムはそらで言える)、講義を受けたこともない、ただただエッセイを読むだけのファンである私。でも18歳からこれまでの間に何十回、何百回と宮沢さんの本を開いたかなぁ。これからも生活の端々に宮沢さんの言葉を思い出すのだと思います。
例えばワタナベさんと会ったら「ワーさんじゃないんだよな…」とか、カーディガンを着ている人を見たら「悪党じゃないんだろうな…」とか。え、そんなことばっかり?
そうなんですよね…やっぱり最初に読んだ『よくわからないねじ』『わからなくなってきました』の印象が強すぎて。
実は昨年9月以来なんだか寂しくてあまり宮沢さんの本を読めていません。でもそろそろまた少しずつ読み返していこうと思います。
たくさんの印象深い言葉をありがとうございました。