2023年夏のメイン山行、2日目の記録です。
▼これまでの話。
【2日目】8/2(水)
おはおは。山の静かな朝です。
この日は朝日小屋から雪倉岳、白馬岳を越え、頂上宿舎まで歩きます。
ここを5時に出発する予定だったから起きたのは3時半頃だったかな?大体その前に目が覚めちゃうんですけどね。
朝ごはんは安定の尾西。ぼーっとした頭でお湯を沸かして袋に入れ、待っている間にもさもさと着替えやパッキングなど。
あ、小屋泊の皆さんが続々と旅立っていく…。個人のお客さんももちろんいたようだけど、今回は団体さんが多かったような印象。
ちなみに小屋泊テン泊していた登山客のうち9割は私たちと逆回りのようです。つまり皆さんは今日蓮華温泉に下山予定。白馬方面に向かうのは私たち以外に1~2組(それもごく少人数)だったような。
あと1組、私たちの近くでテン泊していたソロのお兄さんはもしかしたら栂海新道かも。なんとなくの勘だから違うかもしれないけれど。
さて撤収完了!テン場は来た時よりも美しく!でもザックはぼっこぼこ(;'∀')
5:00 予定通り朝日小屋を出発します。お世話になりました。いつになるかわからないけどここにはまた絶対に来ると思います…栂海新道チャレンジの時に。
ご来光は拝めなかったけどうっすら色づいた雲がきれい。
まだ少ししか歩いていないけど、つい振り返ってしまう。朝日小屋の三角屋根と下山をはじめるグループの皆さん。いい風景だな。
さて!分岐を右に折れて、水平道に入りますよー。
朝日小屋から雪倉岳へのルートは2つ。1つは朝日岳山頂経由、もう1つがこれから向かう水平道です。
水平道と聞くと平らな道をランララ~ンと鼻歌でも歌いながら歩くイメージ\(^^)/早速きれいに整備された木道が続いています。
…こんな道が続くかと思いきや、
わぁいきなりクサリ場。気を付けて行けば大丈夫ですが「こんなところもあるのね⁉」とややびっくりしてしまいました。
岩場を登りきり生まれたての小鹿になった瞬間の私。この上体が寝ているの本当に良くないですよね…。登りは基本的に私が先行しているのでオットが後ろから写真を撮ってくれることがよくあるのですが、それを見ては「こんなに大股で歩いて…!」「なんだか姿勢おかしくない?」などなど反省しております…。
と、私のポンコツ具合はどうでもいいのですが。
水平道は山腹に作られたやや細い道で多少のアップダウンがありました。ただ、今の道は数年前に整備してくださったものらしく、それ以前は水平じゃない水平道と呼ばれていたそうで。谷筋に降りるような箇所もあったそうです…。
そういえば山岳事故の情報をチェックしている時に何度か「朝日~雪倉岳間の水平道で滑落」というのを見たような気が。へ~名前だけ聞くと歩きやすそうな道なのに事故があるんだなと思った記憶があります。以前は大変な道だったんですね。
いや、ちょっと待てよ、わりと最近(ここ数年)でもやはりこの水平道で事故があったとネットで見たような…?私の記憶違いかもしれないけど、いずれにしてもどこでだって事故は起こるもの。充分気を付けて行かねばね。
わーガスが取れて山が見えてきた!!!
あの尖っている山の名前がずっと気になっていたのですが、あとから調べたところ旭岳というそうですね。あら、朝日岳、旭岳…こんなに近くに読みが同じ山名があるなんて。とはいえ朝日岳は富山側の名付けだと思うから由来はまったく異なるんだろうけども。
↓うろ覚えだったので朝日岳の由来を確認してみました。
富山県朝日町の町名は、この朝日岳の名に由来する。また朝日岳はその名の通り山間の集落からみて最初に朝日に染まる山ということから名付けられた。(Wikipediaより)
さて水平道ですが、山腹をトラバースするような箇所は終わり植物が生い茂る森の中に入りました。
お花たちが朝陽を浴びてなんとも神々しい。クルマユリや、
うっとりしながら歩く朝のひと時です。
わ、ここでもまたキヌガサソウが!!
まさにキヌガサソウ祭り!!なんと迫力のある風景でしょう。分布については以前少し調べましたが中部地方以北の日本海側に多いそうですね。私の中ではすっかり夏の北アルプス=キヌガサソウというイメージになってしまいました。
南限は南アルプスとのことだけどこれまで南・中央アルプスでは一度も出会えなかったからなぁ。
迫力があるといえば、こちらもすごかったです。巨大な葉っぱがわっさわさと茂っていて「なんの植物だ?」と覗き込んだらなんと水芭蕉!!初夏の頃の可憐なイメージしかなかったので、夏にはこんな姿になるんだと衝撃を受けました。
この辺り一帯が緑であふれ、まるで植物園にいるかのよう。もっとじっくり観察したかったのですが、この道中で二度ももりもりの熊の糞と出くわしてしまったので、ささっと写真を撮り足早に通り過ぎた私たちでした…。
カラマツソウたちに見送られ、森を脱出。
熊さん本体に出会わなくてよかったァ~~~。
おーここが朝日岳山頂との分岐になっているんですね。ちなみに雪があるうちは水平道は通行止めとなるそうです。
おお、また南側が開けて山々が見えてきました。左にトンガリ旭岳、その隣は清水岳と書いてしょうずだけ。白馬から清水岳を経て祖母谷温泉へ下るルートは清水越え(清水尾根)というそうで、歩く人の少ない静かな道なのだとか。玄人向けなんだろうなぁ…。
そして正面。これが目指す雪倉岳かな?本当に大きい山体だなぁ。
この辺りは小桜ヶ原というそうで、なんとものどかな雰囲気でした。
オトギリソウ。なんだこのパーパーしたド派手なおしべは…!?(コレおしべでいいんですよね?)
ところでパーパーって方言なのでしょうか。ちょっと意味は違うけど枝雀さんの「あんたがぱーぱーぱーぱー物言うからとうとう釘打ち込んでしもたやないか!」を思い出してしまう…宿替えは本当に面白すぎるんですよね。
のどかな木道を過ぎたら突然こんな道に。歩くたびに足元の石がガシャガシャと音を立てます。
いっぺんに雰囲気が変わったなぁ…。
看板にはツバメ岩の文字。ふと顔を上げると…
わわっ巨大な岩壁が!!びっくりした~。緑豊かな風景に目が慣れてしまっていたから、ぞっとしてしまうような眺めでした。
ガレ場を通過したらアキノキリンソウとシモツケソウが出迎えてくれました。ほっとしますねぇ。
さて…正面を向くといよいよ雪倉岳が間近に。
この角度からの眺め、すごい迫力ですよね…。上がもうちょっと平らだったらまるで荒船山のテーブルマウンテンですよ。
この辺りは開けていて眺めが良かったな。振り返ると日本海も見えました。海と空の境界があいまいになってぼんやりとした青色。
…そういえば。少なくとも20年以上は前のことだけど、さくらももこさんがエッセイか漫画の単行本に「夜なかなか寝付けない時は空と海の境目のような青色を思い浮かべる」と書かれていたのが印象的でした。記憶がおぼろげなのでもちろん原文ままではないけれど、何を言わんとしていたかはよく覚えています。
さくらももこさんの作品はなんだかんだで子供の頃からず~~~~っと読んでいたな。ちびまる子ちゃんが始まったのは私が小学生の時、そして中学生以降はエッセイにもハマりました。
エッセイはどれも抱腹絶倒ものでしたが、特に「インド旅行のガイドが大麻豊(おおあさゆたか)さんでインドへ行くのに大麻が豊かってまずいだろと本人の目の前で大爆笑した」話はまさに伝説級。久々に読み返したくなったな。
あと本当にどうでもいいんだけど何年かに一度「♪花よ蝶よ、他山の石」が脳内再生されるのは一体何故なんだろう…(これはエッセイではなくアニメ版ちびまる子ちゃん)。
岡田あーみんも大好きだったなぁ…いや過去形ではなくもちろん今でも。
…ハッ!そうだ山の話だった。可憐なマツムシソウが「なに思い出迷子になってんだ」と語りかけているかのよう。
後ろを振り返ってみると大きな山の姿が。これは今巻いてきた赤男山ですね。左奥には朝日岳がひょっこりと。
歩いてきた道がよく見えています。あ、あの緑のない一帯がツバメ岩のところですね。なぜあそこだけガレガレなんだろうな。
例の傾いたテーブルマウンテンのような部分を左側から巻いていきます。
ただひたすらの登り。直射日光も容赦なく、なかなかつらい登りだった記憶。
でもじわじわと近づいてくる山頂。あの左上のところがきっとそうだ(希望的観測)。
ピンクがかった紫のねこじゃらしはカライトソウ。きれいな色だな。
うわわわ大量のタカネツメクサ!!清楚なお花だけどこれだけ集まっていると迫力がありますね。大ボリュームのブーケみたい。
お花に癒されながら登っていくと、今度はら、ら、ら、雷鳥が!感激の出会いです(T_T)
あんまりちゃんと撮れなかったけど写真右側にチビたちがいるのわかりますか。左のママさんは一生懸命砂浴びをしていました。
素晴らしい光景ありがとうございました!(土下座)
最後のだらだら登りを越えたら…
9:21 雪倉岳到着です!!すごい重そうな山頂標識だな!!
おや、南西に見えるあの三角はもしや剱岳では?キリっとしてカッコいいなぁ。
あれは… … ん???どこだ???立山かなと思ったけどこんな見え方じゃなかったはず。まるで記憶のない一枚です_(._.)_
ガスが湧いてきちゃったけど左がこれから目指す白馬岳、右にはトンガリ旭岳。
ここまでで結構疲れていますがまだまだ先は長いな~。
でも絶景に心躍ります。この濃い緑と雪渓の白。
相変わらずお花もたくさん。このキキョウは…うぶ毛があるからチシマギキョウか。(毛がないのはイワギキョウ)
お花も美しいけど…足元よりもついつい周りの景色に見とれてしまう。なんだこの絶景。最高。
いや、それにしても雪倉岳過ぎたらまた大きく下るんですな…まぁわかっちゃいたけど…
ひとまずここまで頑張って歩いてきたから大休止だ!!ということで休憩できそうなスペースを見つけてどかっと腰を下ろしました。そして取り出したるは朝日小屋でゲットしたお寿司たち。
詳細は→▲朝日岳(2,418m)・雪倉岳(2,611m)・白馬岳(2,932m) 2023年8月1~3日【2】 - ひねもすのたり。
富山のマス\(^^)/こんな山深い場所でお魚が食べられるなんて。疲れも吹っ飛びますね。
2種類の混ぜご飯も。どれも最高のお味でした、ご馳走様でした!
お寿司&混ぜご飯でパワーチャージしたあとはドンドコ下って雪倉岳避難小屋までやってきました。どんな感じか覗いていこうと思っていたけど作業中だったので立ち寄らず素通り。
↑この右上に見えている辺りが白馬山頂かな?まだまだ遠いな…。
それにしても旭岳の存在感よ。旭岳は地図上にルートの記載がないらしいのですが山行記録を見るとわりと登っている人がいる様子。どうやら百高山の一座だそうなのでそれが理由なのかな。ちなみにザレガレでなかなか登りにくいのだそう。
さて目の前の道に視線を戻します。なんだか一見平和な道のようですが、じわじわダラダラと続くこの傾斜…しかもややザレていて足が取られる…更に地面からの照り返しがめちゃめちゃキツイ(サングラスはしているんだけどね)。
つまりこの辺りどえらくツラかったです…。
途中、鉱山道との分岐がありました。いつもなら「どんな道なのかな」と興味津々なのですが、この時ばかりは「あっ…ハイ」。記録のために写真を撮って終了でした。
フォッサマグナミュージアムでさ、見たじゃないの「銀山を抱く山 雪倉岳」って。もうちょっと興味持とうよ…なんて。実はその後も気にはなったもののロクに調べないまま今日に至っております。
おお、終わりかけのコマクサだ(語感がほぼ壊れかけのレディオ)。随分と大きな株ですね~。
さて…いやぁまだ登りますねぇ。
遠くにふたつの人影が見えるな…?よし私たちも頑張って登っていこう!
決意を新たに歩き始めると、あらららまた雷鳥が!
わー親子ォー!!このチビちゃんがものすごく甘えん坊なのか、お母さんにずっとべったりでした。
健やかに大きくおなり~。
場面がいっぺんに飛んでしまいましたが、なんとかひと登りを終えました!
これまでハイマツなど植物の中を歩いてきましたが、目の前に広がるのは随分とザレた道。この先に三国境があるのかな。
私たちがこの場所に着いた時、登山道の隅で休憩されていた方がお二人いらしたので挨拶をしたのですが、どこから来たかと聞かれて朝日小屋と答えたところ「えー昨日泊まれたの!?羨ましいな~!!」と言われまして。
どういうことかと尋ねると、お二人はこの前日(8/1)に本当は朝日小屋に泊まりたかったんだけど既に満員のため受付終了となってしまったらしく、諦めて白馬山荘泊に切り替えたのだそうです。それでこの日(8/2)は白馬山荘から雪倉岳まで足を延ばし、その後下山ということにしたのだとか。
それは残念でしたねと答えつつ「私たちはテン泊だったのですんなり泊まれましたよ」と言ってみましたが「テントは…ねぇ…」とのお返事でした(;'∀')まぁ確かにしんどさ倍増するから迂闊にはすすめられないけど…。
あ、そういえば雪倉岳を過ぎた辺りでも「本当は朝日小屋に泊まりたかったんだけど予約が取れなくて」という方とすれ違ったっけ。あんなに奥深い場所にあるのに朝日小屋大人気ですごいな。団体さんもいたからそれもあってすぐ満員になっちゃったのかな。
このお二人と連れだって三国境までやってきました。人が多すぎると疲れるけど、孤独な道ばかり歩いていると人とのちょっとした会話でも気力が湧きますね(わがままでスミマセン)。
木の標識にぼんやり三国境の文字。私たちはこれから白馬へ、そして先程のお二人は「お別れですね~お気を付けて~」と白馬大池方面へ向かわれました。お気を付けて、またいつかどこかで!
振り返ってみると… うわー… 絶景~~~~~(T_T)
写真右上の山は鉢ヶ岳かな。登山道は東側を巻くように付けられているのでピークは踏んでいませんが、こんな美しい山だったんだ。
さぁここから白馬岳はそう遠くないはず。最後の登り、がんばろー。
お、あそこが山頂か…!?
違ったニセピークだった!!!あの奥か!奥がいよいよ山頂なのか!!
山あるあるとはいえニセピークにがっかりした私の前に、またまた雷鳥ファミリーが降臨\(^^)/←回復
おおなんと素晴らしい光景…。
やんちゃなチビっこ、ばっさばさしております。
いつまで眺めていても飽きませんねぇ。
雷鳥さんたちありがとう元気出たよ。
最後のひと登りを越え…
12:49 白馬岳山頂キタアァー!!!!
ワアアアァ\(^^)/
うわ小銭すごっ。
可愛い木のプレートも。
歩いてきた道を振り返ってみましたが、だいぶガスが出てきましたね。
ところですぐ西側にはこんな大迫力の山がそびえていたけど、後々調べてみたらこれが旭岳なんだ!?この日の朝からずっと眺めていたあのトンガリ山ですよ、見る方向を変えたらまったくの別人(山)のようでびっくりしました。
無事ここまで来たことに安堵しつつ、本日のお宿を目指します。白馬岳から少し下ったところに白馬山荘がありますが、こちらにはテン場がないため私たちはもう少し下の村営頂上宿舎まで行きますよ。
規模の大きい有名な山小屋ですよね。ってなぜ私はわざわざ受付の写真を撮ったんだか(;'∀')
わーこのテラスいいなぁ!開放感がたまりませんね。
白馬山荘を通り過ぎ更に下へ。こちらも大きな建物だなぁ。
小屋へ向かう道中にもお花がたくさん見られるのですが、その中で見かけた少し変わった植物。これはもしやウルップソウでは?
白馬岳=ウルップソウ=とても珍しい花、というぼんやりとした知識しか持っていない私。これを機に少し調べてみました。
ウルップソウの分布はアリューシャン列島、カムチャツカ半島、千島列島、日本。
日本国内では北海道(礼文島)、北アルプス(白馬岳)、八ヶ岳(硫黄岳-横岳)とごく一部の地域にしか自生していない大変希少な植物だそう。
氷河期に北から日本へと南下し、その後気候が温暖化したため寒冷な高山のみで生息を続け…そしてその末裔が、私の目の前にいるウルップソウというわけですか。つまり氷河期の生き残りと言って差し支えないのですね?
ロマンが凄すぎる…!!!
氷河期というと気が遠くなるほど昔の話だなと思うけど、最終氷期でいえばおよそ7万年前~1万年前、その最盛期は2万年前頃のことだとか。現生人類が日本列島に到達している時期も含まれているのかと思うとぐっと身近に感じられるような気がするなぁ。
…まぁもちろんそれでも遥か大昔なんですけどね(;'∀')
ところで上の写真のウルップソウはすでにお花が終わったあとですね。お花も見てみたかったなと思いながら歩いていくと、
あっ!あそこにお花残ってる!!わーい\(^^)/
八ヶ岳の硫黄岳・横岳のウルップソウも探してみたいな。またいつか。
トコトコ下って頂上宿舎のすぐ上までやってきました。(宿舎着は13:29でした。時間メモメモ)
振り返ると雪渓越しの白馬山荘。
山荘目指して登っていく人たち。先程の白馬山荘付近も賑やかだったけど、頂上宿舎に着いたら人の多さが段違いでした。休憩中の団体さんが何組もいらして。
やはり猿倉から大雪渓を登ってくるのが王道ルートなのかな(白馬周辺については疎いのでこの認識で合ってるかしら)。
でもほとんどは白馬山荘泊なのか、しばらくしたらぞろぞろと上へ向かう方が多かった印象。もちろん頂上宿舎泊の方もたくさんいたのだとは思うけど。
それにしても…当ブログを読んでくださる皆様は覚えていらっしゃいますか、わたくし初日の最後に「一番大変なのは1日目(訳:2日目以降は楽勝)」と書いておりました。
が、想像以上にエラかった……!!!
早朝しょっぱなの水平道で思いのほか体力削られたのと、そのあとの大きなアップダウン、テン泊装備がずっしりのしかかっているのと盛夏の暑さも加わって…。
一日目同様コースタイムから遅れることはなかったので自分としては上出来なんだけど、あまりの疲労感に「これではダメだ…こんなことでは南アの仙塩尾根も南部大縦走も歩けるわけない…」と自信喪失気味に。
そんな思いを抱えつつ小屋前で休憩していたところ、ガイドさんらしき方から「お疲れ様です!今日は栂池からですか?」と話しかけられたので、いえ朝日小屋から来ました~と答えたら「えっ!それは本当にお疲れ様です!!」と言われまして。
あっこれ正式に疲れてていいやつなんだ!?(?)とよくわからないことを思いつつも、ようやく達成感がじわじわと湧いてきたのでありました。体力オバケな方から見れば「そんなコースでへばってんの?」と思われちゃうかもしれないけど、労ってもらうの大事。自己肯定感高めるの大事。
受付を終えたら早速テン場へ。14時前はまだほんの数張だったテントも夕方までにはだいぶ増えていたっけ。
テント設営完了したら売店へ。800円のビールと700円のハーゲンダッツでお疲れ様会。←細かい値段忘れちゃったけどこのくらいだったはず
…というか元々ハーゲンダッツを食べる機会なんて10年に1~2度くらいのものなんですけどもね。やはりこういうところに来ると金銭感覚がね…というかオットのビールがうらやましくてそれに何か対抗できるものをと思って目についたのがハーゲンダッツだったのが正直なところ。猛烈に美味しかったです。
さてさて今日も早めに晩ごはん食べちゃおうかな。このコーン、一日目の写真にも写っていますがここでも再登場。実は一日目の夕食(肉味噌フォー)で使うつもりがすっかり忘れていたのです…。二日目の晩はバジルのパスタ+イワシだったのでコーンも一緒にのせちゃうことにしました。
あと相変わらず乾物類も使いますよ。といっても切り干し大根ばっかりですね。麺類に足しても全然違和感がなく食べられるのでここ2年くらいテン泊時の定番になっています。
…と、ごはんの準備をしている間にぽつぽつと雨が降ってきました。テント設営前じゃなくてよかったな。というわけで前室で調理開始。
出来上がり!…うーむ、やはり山飯の写真が美味しそうに撮れないな。センスが絶望的(;'∀')まぁいっか~こんなですが美味でした。ごちそうさまでした。
普段の食生活では断然ご飯派だけど、やっぱり山だと麺が便利だな(個人の感想)。そんなことを考えていたら、近くのテントから話し声が聞こえてきてそのうちのお一人が「山では麺最強説ありますよね~」と!激しく同意!!
雨はしばらく降り続いていたので、ささっとトイレに行ったくらいであとはテントの中でだらだら過ごしていた私たち。そして早めに就寝し、長かった2日目が終わったのでした。
次はようやく3日目、完結編です。