ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

▲乗鞍高原散策 2022年10月13日

のんびりと紅葉散策。

 

今回のルート

ネイチャープラザ一の瀬P→まいめの池→どじょう池→大カエデ→オソメ池→あざみ池→牛留池→善五郎の滝→ネイチャープラザ一の瀬P

▲合計距離 7.8km

▲累積標高差 226m

▲コースタイム 4時間13分(休憩含む)

 

いきさつ

10月、仕事が繁忙期に差し掛かる頃。ハードな山行はきついけど軽めの山歩きはしたいよね、ということでオットが提案してくれたのが乗鞍高原でした。ネットで調べてみると散策コースがいくつかあり、池や滝めぐりができるのだとか。しかも人でにぎわう乗鞍岳と比べて麓の乗鞍高原は比較的静かに散策できるとのこと。紅葉もぼちぼち始まっているし、のんびりもみじ狩りでもしましょうか\(^^)/ということで出かけてまいりました。

 

本編

毛細血管のように様々なコース(遊歩道・サイクリングコース)が張り巡らされている乗鞍高原

どこをどう歩こうかなかなか決まらなかったのですが、ヤマレコで良さそうなコースを歩いている方の記録を見つけたので、今回はそちらを参考にさせていただきましたm(__)m

ネイチャープラザ一の瀬の駐車場を利用し(その方は別の駐車場でしたが)、まいめの池、どじょう池、あざみ池、牛留池、善五郎の滝を巡って駐車場に戻る予定。若干の坂道はあるだろうけどいつものような山登りではないから、のんびり行こう~。

9:47 一の瀬の広い駐車場からスタート。ここはいつもそんなに混雑しないそうだけど、紅葉ピークの頃はどうなのかなぁ。

まずは車道歩きから。今日はちょっと曇りがち。このあと少しでも青空が見えるといいな。

数分でまいめの池の看板。まいめのポンド…(‘∀‘)まいめってどういう意味なんだろう。

森の奥へと進んでいくと、

おお、突如眼前に大きな池が…!!絵画のような美しさです。

池のぐるりに遊歩道があったので向こう側まで歩いてみます。

高原内の至る所に白樺の可愛いベンチが置かれていました。片側が丸太でしゃれてますね(^^)

そして反対側から池を眺めてみると… おお、後ろに山が!

まだ雲が多めですが乗鞍岳の姿が少し見えてきたようで良かった~。この後に期待ですね。

ではそろそろ次の目的地へ向かいましょうか。

車道ではなく森の中の散策路を歩いていきます。

道中の紅葉も楽しみながら。

森を抜けて開けた場所に出ました。わ~青空が見えてます\(^^)/

次はどじょう池へ。

向かって左側が人でにぎわっていたので、私たちは右側へ。こちらからだと湿地のような眺めですね。そしてそのまま池の周りをぐるっと歩く道があるようなのですが…

どうも途中から藪が濃くなってきてしまったので引き返すことに。↑ヤマレコで地図を確認しているオット。

車道を少し歩いて、次は大カエデを見にいきます。

所々に案内板があるので初めて訪れる人も安心かと思いますが、見所ポイントが多いので「さ~て次はどこへ行こうか」という意味では迷うかも(;'∀')

この辺りまで来ると乗鞍岳がしっかり見えてきました。

あの尖ったところが最高峰の剣ヶ峰かな。

そして大カエデが見えてきました\(^^)/見頃はまだこれからだけど美しい眺め~。

紅葉越しの乗鞍岳が素晴らしいなぁ。

さてさてお次はあざみ池方面へ。人っ子一人いないススキの道を歩いていきます。

絶景を独り占め…だけど静かすぎてちょっと寂しい。熊鈴リンリン鳴らしつつ。

あ、分岐だ。

おお~ここからの眺めもいいなぁ、なんて思いながらキョロキョロしていると…

あれ?池があるね(゜゜)すぐ近くには「オソメ池」という看板が。分岐の辺りからは直接行けなかったので、来た道を一旦戻りつつ踏み跡を辿って…

この辺りはちょっとわかりにくかったけど「ここでいいんだよね」と進んでいくと…

おお!池に出ました\(^^)/ここがオソメ池かぁ。

美しい風景もさることながら、誰もいない静かな雰囲気がとても良かったです。

まいめの池やこのあと向かう牛留池などと比べるとマイナーなのかな?駐車場から少しだけ歩くからかね…個人的には一番好みの場所でした(^^)

オットも上からカシャッとな。

では次の目的地へ向かいます。あ、マツムシソウが少しだけ残ってる!可愛いな~。

メルヘンチックなきのこたち。秋ですねぇ。

本当にこの道で合ってるのかな…?と少々不安になる道を抜けたら、

おお、ちゃんとした道に出た。

右手に伸びる道は駐車場方面に続いているみたい。

私たちはあざみ池を目指すので…

まっすぐか(゜゜)

山の緑と青空がきれいだな~。

またもやひと気のない散策路をテクテク歩き、小さな沢を過ぎたら

またちゃんとした道だ。本当にたくさんの道が交差しているんだなぁ。

あざみ池はすぐそこみたい。その先に最後の目的地である善五郎の滝があるんだな。

わーここがあざみ池か、広々としているなぁ\(^^)/

近くには休憩にちょうど良さそうなベンチが。ここで「どうする?先にお昼にしちゃおうか?」としばし相談…うーん、でもまだ早いかなぁ。まぁ予定通りもう少し先まで行こう。

あざみ池のぐるりを歩いていきます。映り込みがとてもきれい。

この木道を行けば池を一周できるんだね。でも私たちは善五郎の滝方面へ行くので、

直進して山道を行きます。とても雰囲気の良い道だな~。

道中、熊除けの鐘(パイプ)がいくつも吊るされていました。カンカン鳴らしながらいきましょう。

坂を登りきると東屋が。この辺りで下ってくる方とすれ違ったのですが「このあと結構登るから頑張ってね~」と声をかけてくださいました。確かに地図を見ると登りになっていたけど…山を登ることを思えばたいしたことないでしょ?

…と思ったんだけど、あれ、結構登りが長いな…(;'∀')

ゼーハー言いながら登りきると(情けない)、また熊よけの鐘。ここが分岐になっていてまたしてもひと気のない方へ進みます。

陽が射さない薄暗い森をヒヤヒヤしながら足早に進みます…クマさん出てこないでね。あ、向こうが開けてきた!

木々の向こうに見えるのが牛留池のようです。東屋のようなものもあるみたい。池のぐるりを歩こうかとも思ったのですが、

すぐ近くに駐車場やバス停があるらしく、ワイワイとにぎやかな声が聞こえていたので「まぁいっか」とスルーしてしまいました(;'∀')申し訳ない…

また森の中を進んで最後の目的地である善五郎の滝を目指しましょう。

木の階段をしばし下っていくと…

到着です。

おお…美しい場所ですね\(^^)/更に近付くべく階段を下りていくと…

さ、さむっ!!水飛沫が飛んでとても冷たかった~でも間近で見られて迫力がありました。夏ならずっと見ていられそう。

河童が現れそうな深い青色の淵を眺めながら橋を渡り、

再び森の中へ。少し登っていくと上から滝を見られるポイントがあるそうです。

へぇ~ムラサキヤシオというのがあるんだ!〇〇ヤシオというとアカヤシオシロヤシオだけかと思っていました。

ムラサキヤシオも丸っこい花びらなのかな。いつか機会があれば見てみたいな。

ひと登りすると滝の展望台に出ました。上からだとこんなふうに見えるんだ~面白いな。

この辺りはとても雰囲気の良い森でした。といっても少し陽が射したおかげかな?(;'∀')紅葉手前のやわらかい緑がきれい。

さて、あとは駐車場まで戻るだけ(といってもまだ数十分は歩くけど…)。ほっとしたところでお昼ごはんにします。今回は久々に山アヒージョ。

我が家で採れたピーマン、ナス、ミニトマト、そしてスーパーで購入したサラダチキン、カマンベールチーズ、バゲット。あとはオリーブオイルとアヒージョの素をぱらぱら。

バゲットはそのままでいいかなと思ったのですが、オットが「せっかくだから焼きたい!」と網を持ってきていました。あ、ちょっと焦げてる(;'∀')

具材に火が通ってチーズが溶けたらいただきま~~~す\(^^)/

パッと見では手が込んでいるようだけど、材料はシンプルだし家ですべてカットしてくれば(野菜に火を通してあれば更に時短)現地での調理は本当に簡単なのですよね。本格的に作るならスパイス類もこだわる必要があるけど、我が家はお手軽スタイルなので市販の素1袋で味付けも間違いなし。今回も美味しかった。ごちそうさまでした。

 

後片付けも終えてそろそろ出発しようかという頃、遠くから「オーイ!オーイ!」という声が聞こえてきました。何事かと声のする方を見れば、カメラを携えたおじさまグループが歩いてきていて「向こうに熊の足跡があったんだよ、力強く踏ん張ったような跡でね」と。

それで熊よけのために声を出していたのか~な~んだびっくりした~。・・・・・って、熊ですか・・・!?私たち今からそっちの道へ行くんですけど(;´Д`)

ザックに付けていた熊鈴を手に持ってなるべく大きな音を出しながら恐る恐る歩き出します。足跡、どこだ?とキョロキョロ探してみたものの…あれ、それらしいものがないな。

唯一くっきりと残っていたのは、

コレ。どうみても鹿かカモシカですな…。

おじさま達もしかしてこれを熊の足跡と見間違えたのかな?いや、そんなことある!?気付かなかっただけで熊の足跡もあったのかもなぁ。

内心ヒヤヒヤですが、森の中はとても美しい風景。鳥たちの声も可愛い。

鳥といえば、高原内には野鳥のイラストなどが描かれている案内板がいくつもありました。カケスの鳴き声って「ジェーイ」なんだっけ。すごくわかりやすいけどちょっとシュールで面白い。

ふさふさの苔の中にひょっこりキノコ。八ヶ岳にいるみたい。

おっと、森を抜けて舗装路に出ました。道沿いにはペンションのような建物がいくつかあり、先程まで熊にドキドキしながら歩いていたのでとてもほっとしたのをよく覚えています。でもしーんと静まり返ってひと気がない…。

分岐がありました。私たちは一の瀬に戻るのでこの道を真っ直ぐですね。

おおう…また山道。しかも薄暗い。またしても手に熊鈴を持ち、シャンシャン鳴らしながら進みます。

途中オルガン橋というところを通過。

なぜオルガンなんだろう…由来は結局わからずじまいだったな(;'∀')

苔の中の木道。とても良い雰囲気。

道の脇には苔むしたゴロゴロ岩たち。

山でこういう光景を見る度に「見事な抹茶チョコだな」と思ってしまう私です。おいしそ~~~。

この辺りはほぼ平坦でとても歩きやすい道。そして相変わらずひと気がなくてとても静か…。土日はもっと散策路も賑わうのかなぁ…そんなことを考えながら黙々と進めば、

14:00 無事、駐車場に帰還しました\(^^)/

休憩含めゆっくり回って4時間程度。紅葉はまだ色づき始めといったところでしたが、とても良い気分転換になりました。熊にも出会わなくてよかった~。新緑の頃もとてもきれいなんだろうな。また違う季節にも訪れたいと思います(^^)