ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

▲傘山(1,542m) 連結ルート 2023年7月25日

いつもの里山の新ルートを歩いてみるの巻。

今回のルート

町民の森P→第1~3展望台→傘山山頂→連結ルート分岐(岩場展望台)→町民の森P

▲合計距離 6km

▲累積標高差 648m

▲コースタイム 03:22(休憩含む)

 

先日、今年初登りでの傘山山行記録を書いたところですが、今回は昨年7月の傘山山行記録です_(._.)_季節感がめちゃくちゃでスミマセン。

普段なら盛夏に里山ハイクをすることはほぼないのですが、この時は翌週にテント泊縦走を控えていたのでそのためのトレーニングとして決行したのでした。

ちなみにいつもの御嶽山コースピストンではなく、できたばかりの連結ルートを初めて歩いてみましたよ。これから歩いてみようという方の参考に少しでもなれば幸いです。

8:57 町民の森駐車場よりスタート\(^^)/

御嶽山コース同様、こちらでもやはり貸し切り状態…!?そもそもこんな暑い日にわざわざ里山へ来る人もそうはいないか。

登山口には立派な看板が。地元の里山クラブの皆さんが設置してくださいました。

傘山に登るには町民の森コース御嶽山コースの2つがあります。

町民の森コースは距離やコースタイムが短く、道中に展望台が3ヵ所あり初心者に人気のコース。

御嶽山コースは急登やアップダウンが多くてなかなか大変だけど変化に富んだ楽しいコース。

で、この度2つのコースをつなぐ連結ルートなるものができたのです!里山クラブの皆さんありがとうございますm(__)mつながったのは御嶽山コース岩場展望台と町民の森登山口の間。

今回私たちは町民の森からスタートし、従来のコースで山頂を目指したあと御嶽山コースを下り、途中の分岐から町民の森へ戻ってくるという計画にしました。周回だと時計回りと半時計回りのどちらがいいかという問題がありますが、コースの状況や登り下りの得意不得意もあるから悩ましいところですよね(;'∀')

ちなみにこの連結ルートはなかなか急だと聞いております。急な下りが苦手な人は登りで使う方が安全かも… うーん、でも急な登りも大変ですけどね…

 

ところで御嶽山コースの途中から横根山へ行くコースも数年前に新設されましたが、展望台の先はどうなったんだろう?と気になっていました。上の看板をよく見てみると…

展望台の先は私有地につき通行禁止となっていました。なるほどそういうことなのね!了解しました。

前置きが長くなりましたが出発します。町民の森エリア内はいいじま森の会の皆さんが整備されていて遊歩道もできたのですよね。季節によっては確かイベントも行われていたような。

初めはこんな林道をひたすら歩いていきます。危険箇所は皆無ですがじわじわとしたゆる~い登り。

道の脇には時々山野草が。おお、ホタルブクロ。

このお花はウマノアシガタと雑に覚えていますが違っていたらすみません。この手の黄色いお花は種類がありすぎてどうも苦手なのですよね…ちなみにスミレとリンドウ類ははなから同定を諦めている私です。

今回は縦走前のトレーニングなのでテント泊装備であります。この2週間前にもテント泊(常念・大天井)しているので多少はマシだけど、おっも…。

ちなみに私たちは十数回傘山に登っていますが、2017年に初めて登った時のみ町民の森コースを利用。それ以降はずっと御嶽山コースばかりでした。だから6年ぶりになるのか~…だいぶ記憶がおぼろげだな。

緑に覆われた道を抜けて開けた場所に出ました。

第一展望台に到着であります。いい眺め!

この雲の感じ、夏山感満載でいいですね。

こういう看板ありがたい。アルプス主稜線はいいものの一般ルートのない里山の名前はどうしても解像度低めなので。

展望台周辺にはネジバナの群生が。決して派手ではないけど可愛くて面白いお花ですよね。

林道が終わりようやく登山道に入ります。ヤッター!

光と影の強いコントラスト。山の中はいいなぁ…。

さてここまでずっとゆるゆるとした道が続いてきましたが、登山道に入ると早速急登ゾーンが現れます。ここは確かそのまま登っていくのですが

この道は巻き道があったはず。

直登と巻き道があったら?それはもちろん直登一択ですよね(個人の感想です)。

夏の陽射しを浴びる木々が美しい。いやぁしかし暑いですね。純粋に気温が高い上に風がまったくありません。

おお、第2展望台だ!

わっほ~~~い… ??? あれはどこがうっすら見えているんだっけ、烏帽子よりはもっと南っぽいけど。

さて気を取り直してどんどん登っていきましょう。わー、私の好きな感じの道だ!

いやそれにしてもシダがデカい!!!あちこちでわさわさしておりました。生命力に満ち満ちていますね。

そんな時にひらひらと舞い降りた一頭の蝶… ア、アサギマダラだ!!(さっきから情緒が忙しいな)

よく見たらこの辺りにはアサギマダラが好きなヨツバヒヨドリがたくさん自生していました。実は我が家の庭にもこの仲間のフジバカマを植えてあるんですよ~いつかうちにも寄ってくれたらいいな。

いやぁ本当に優雅でありながら可愛い蝶ですよね。お会いできて光栄だわ。

第3展望台までやってきました。

わぁ、今度は烏帽子が見えているんだったかな?色々記憶が曖昧ですみません…。

先程の看板によると山頂まであと10分とのこと。がんばろー。

草モリモリで見通しがあまりよくないけど、心なしか向こう側が開けてきたような。

お、見えてきましたよー。

10:45 傘山山頂到着しました\(^^)/

おおおーーー相変わらず素晴らしい絶景!!

この眩しさがまさに夏ですね。

千人塚の池の青さよ。

仙丈と甲斐駒の稜線も雄大だな。

それにしても静かです…。風もないため完全な無音で、アゲハチョウが空中で小競り合いをする羽音がパタパタ聞こえるほどでした。

ところでこの三角の傘山ボードはこの時が初見だったかな。

とりあえず持ってみる\(^^)/

さて山頂でのんびりしたらぼちぼち先へ進みましょう。周回ルートなので御嶽山コースを下っていきます。

まずは山頂直下の急坂から…って夏は本当にすごい草だな。鬱蒼としています。

 

下り始めて少し経った時、先を歩いていたオットがぴたっと立ち止まりました。「…どっちだろう、あ、カモシカだ」と言うので前を見てみると、狭い登山道をのっしのっしと歩いていく大きなカモシカのお尻が。色も黒っぽいし一瞬クマに見えちゃうんですよね(;'∀')びっくりしたー。

登山道を外れ、左の斜面へ下っていったカモシカをカシャッとな。どこにいるかわかりますか?

ここです。といってもまだわかりづらいですね。

ズーーーム。黒いお目目がこっちを見ていますねぇ。静かに過ごしていたのにいきなり人間が来てカモシカもさぞびっくりしたことだろう。申し訳ない。

いつものブナの木までやってきました。

冬にばかり見ていたから、葉っぱが茂っている姿はなんだか新鮮。ブナの緑はみずみずしいなぁ。

名残惜しいけれどさらば。また来ますね。

ザックが重いので急坂は慎重に…。

下りの途中にもアサギマダラと遭遇!何度も会えて嬉しいな~。

大山祇命碑。今日もお邪魔しておりますm(__)m

緑あふれる小鳥の森を通過。

そうそう、展望台手前で分岐ということは…例の登り返しを通らなきゃいけないんですよね~。いいトレーニングになると思って頑張ろう。ゼェゼェ。

わー分岐に着いた!なるほどーあの岩々ゾーンがこんな感じになったのね。

それにしてもここの岩は本当に面白い形をしているなぁ。

さてここからは未知の領域。急坂らしいので気を付けていきましょう。

この2023年7月の時点で、まだ連結ルートが開通してほんの2~3ヶ月だったような。新ルートというとわかりづらい・歩きづらいのかなという印象がありましたが、すごくしっかりとした道でびっくり!

テープやロープがたくさん設置されているので迷わず歩けます。ありがたや。

とはいえ看板にあった通り確かに急ですね…足元注意。

そういえば途中に残置ワイヤーがあったなぁ。御嶽山コースにあったものと同じかも。もしかしたら昔は林業で使われていた道を部分的に利用しているのかしら。

おや、どこからか水の流れる音が… 下りていくと

小さな沢があり、木の橋がかけられていました。

おお~傘山にはこんな風景もあったんですね。

沢があるとつい手を浸けてしまう。冷たくて気持ちいい~

橋を渡る直前、ロープに捕まった私。何をやっているんだ。

そこから更に下ったところに、また小さな沢がありました。

ここが辰巳ヶ沢と書かれていた場所かな。とても静かで心が落ち着くような風景。

この連結ルート、馴染み深い里山の新たな一面が見られてとてもいいなぁ。

ここまで来ればゴールは近いかな?

分岐からずっと下りが続いていましたが、この辺りから登山口駐車場に向かって登りに変わりました。

そしてだんだんと右側が開けてきて…

12:17 おお、着いた!町民の森駐車場に戻ってまいりました\(^^)/最初の状況から何も変わらず我が家の車だけぽつんと。今回も静かな山行だったなぁ…。

新しくできた連結ルート、新鮮でとても良かったです。御嶽山コース起点でも一度歩いてみなければな(^^)

下山後はやっぱり〆のソフトクリームですよねぇ。七久保田切かどちらの道の駅に行こうか迷いましたが、今回は最寄りの七久保へ。ごちそうさまでした!