梅雨の晴れ間。五年ぶりの三ノ沢へ。
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定休日といっても家のことや畑&庭仕事、あるいは仕込みなどで
なんだかんだ時間を持っていかれる日々。
でも17日はぽっかり晴れ予報!こりゃ山に行くしかない。
「え~午後から家でやりたい仕事があるのに」と渋るオットを説得して
三ノ沢といえば飯島に引っ越してすぐ、地元の方から
「お花がきれいだし静かでいいところなのよ~」と紹介された山。
ロープウェイで
千畳敷まで上がり、そこから往復6時間ほど。
5年前に一度行ったきりなんだけど今年はロープウェイの年間パスもあるので
(あ、今年9月で切れるわ・・・)久々に行ってみました。
お花はどうなんだろうな。5年前は7月下旬に登ったんだけど
お天気もいいし混んでるかな・・・と思いつつ朝6時ちょい前に自宅を出発。11分頃に菅の台に着いたら「15分のバスがもうすぐ来ますよ~」と駐車場のスタッフさんに言われ大急ぎで靴をひっかけ、チケットをゲットし、バス待ちの列へ。・・・あれ?空いてる。20人くらいしか人がいない。そうこうしている内にすぐに15分のバスが来て一台で全員乗れました。その後ロープウェイの乗り換えもすんなり。
そしてあっという間に千畳敷・・・
ずっと梅雨らしいどんよりしたお天気が続いていたけどこの日の朝はすっきりピーカン\(^^)/
山もお花も楽しみだな~。そういえばうちのオットが家を出る前に「クロユリってまだ見たことないよね。今日見れたらいいなぁ。」と言っていたのですが・・・
↑上の神社にお参りして さあ登るぞ~ というときにとあるおじさまから声をかけられ「見ました?ここにクロユリが咲いてるんですよ~」と・・・
えっ!?
ほんとだ、こんな近くに・・・!!出発前にあっさり本日の目的を達成したのでありました('◇')ゞ教えてもらわなければ、恥ずかしながら気付かなかっただろうな・・・
あのときのおじさまありがとうございます。
ではでは、のんびり出発します~。↑クロユリの隣で咲いていたキバナノコマノツメ。
可愛いミヤマキンポウゲ。
やけに鮮やかなコイワカガミ。
あちこちで咲いていたナナカマド。
出発直後からたくさんのお花が出迎えてくれて全然前に進みません・・・。
あ、ちなみに今回は三ノ沢を目指すので乗越浄土ではなく極楽平へ上がっていきます。
これはミヤマキンバイ?(黄色い花ってたくさんありますよねぇ。)
千畳敷の駅が遠くなっていきます。あ、ガスがだいぶ上がってきましたね。
ほとんどの登山者は八丁坂から乗越浄土へ行くので混むときは渋滞気味になることもありますがこちら方面は人が少ないのでスイスイです。
上の方に雪渓が見える・・・。5年前に来たときもこの辺りに雪渓があって、それもちょっと急なところだったのでヒヤヒヤしながら通った記憶。下から見ると、登山道には雪渓はなさそうだな~。
・・・いやあるじゃん!
冬場のちょっとしたスノーハイクは好きだけど夏山で出くわす雪渓はちょっと苦手です・・・。
テケテケわしわしと雪渓を越えたら、極楽平はもうすぐそこ。以前来たときもそうでしたが、極楽平から三ノ沢分岐への道はお花が多くてとても楽しいのです。
早速会えました、コマウスユキソウ。ウスユキソウはエーデルワイスの仲間で、日本には5種類あるそうです。そのうちの一つであるコマウスユキソウはここ木曽駒ヶ岳周辺にしかないとのこと。絶滅危惧植物に指定されているので希少な花なのですがこの稜線ではたくさん見ることができます\(^^)/
ふわふわの綿毛が朝露をまとってキラキラ。可愛らしいお花です。
タカネツメクサもつやつや。
こちらはイワツメクサ?儚げで可愛らしい。
ミヤマシオガマが登場。黄色いのはミヤマダイコンソウ?
朝陽を浴びるツガザクラも。
花びらがひらひらしていて可愛いハクサンイチゲ。
こんな感じで時々「?」マークを飛ばしながらも(お花の名前違ってたらスミマセン)静かな静かな稜線を歩いていきます。
来た道を振り返る。向こうは檜尾岳や空木岳へ続く道。いつか、休みを取って向こうも歩いてみたいな~。
左手にはこれから目指す三ノ沢。かっこいい佇まい。
そして宝剣岳と三ノ沢の分岐に到着。誰もいない宝剣を見るのは初めてかも。今日は本当に人が少ないんだなぁ。
いざ、三ノ沢へ。ここ山頂までは2時間ほどだけどアップダウンが結構きつかった記憶。がんばろー。
早速、ハイマツの海。そしてガンガン下る・・・え、こんな下ったっけ?復路ではまたここを登るんですよね・・・うへ~。
でも素晴らしい眺め!夏山よこんにちは。
右手に見える尾根の途中に山小屋発見。木曽側からの登山道にある玉ノ窪小屋かな?
木曽側からのコースもいくつかあるんですよね。上松Aコースとか・・・福島なんとかコースとか・・・向こうもいつか歩いてみたいなぁ。
よいしょっ。時折大きな岩を越えながら、まだまだ下ります。
岩々したところにひょっこりハクサンイチゲ。
そしてまたハイマツの海。私の顔の高さまで迫ってくることも・・・背の低い女性や子供さんは埋まりそうですね。しかも人が一人ぎりぎり通れるくらいの狭さで両側から飛び出た枝が体にビシバシ当たるのが地味に痛い。こういう道があるというのをすっかり忘れていた私はサポートタイツ+ハーフパンツで来てしまいました。長ズボン必須ですね、次回は必ずそうしよう。サポートタイツ破れてないかな・・・と心配になったけどそれは大丈夫でした(;´Д`)ヨカッター
ざざっとハイマツ帯を抜けたらぽつんとコバイケイソウ。嬉しい驚き!
どんどこどんどこ下って(そろそろ勘弁してください)上の稜線が遠くに感じられます。
あちこちにシャクナゲも。癒されますね。
面白い形の岩。
ようやく登りかーと覚えば、また下ったり。そしてまた登る。そうそう、こんな感じだったっけ。
あれ、でもこんな岩場もあったっけ?(;´Д`)
そして、ちょっとした分岐がちょこちょこ現れます。この道どっちだ?と迷っているとほんの数メートル先で合流していたり。上の写真は、別ルートを歩いてなぜかはしゃいでいるオット。
ようやくちゃんとした登りです。山頂まではそんなに遠くないはず。
足元にチングルマたち。
ここでもコイワカガミがたくさん。
今まで歩いてきた稜線がよく見える。本当にいい眺めだな~。
あの岩の向こう側が山頂だったかな?ということは、この先に・・・
わあ!(本当に声が出た)
山頂直下のお花畑~~~\(^^)/ここがすごく印象に残っていたのです。また来られて嬉しい!
ズームレンズがないのでこれが私のカメラの限界だけど・・・コバイケイソウの大群生。肉眼だとそれはそれは素晴らしかったです。
おお、ガスに覆われてしまう・・・。
ここで今日初めてお目にかかりました、ハクサンチドリ。
ちなみにこの辺りから上に伸びているルートがあって(多分すぐ先で合流する)オットがそっちで行ってみるーと張り切っていたのですが少し歩いたところで上から「下の道の方が良さそう・・・」という声が聴こえました。お花がほとんどなかったのかな?
下の道は、こんな素晴らしいフラワーロード。
あっち見てこっち見て写真を撮って全然進まなかったのですが、それでもまぁなんとか山頂へ到着。
お疲れ様でした~。前回の記憶よりだいぶ楽に登れたような気がするなぁ。
「この剣を抜いた者が真の勇者だ!」的なものが。だれが持ってきたんだ?神か?
飛び込み台のような岩。その向こうには
木曽谷が少し見えました。良い眺めです。前回は確か真っ白でした。良い時に来られてよかったなぁ。
山頂で少し休憩したら、のんびりと戻ります。早速お花につかまってなかなか動けない・・・。
帰ってしまうのがもったいない景色です。
あの道を越えたらまた稜線に戻ってしまう。
もう一度振り返ってみる。名残惜しい・・・またいつか来ます( ノД`)
さあ、稜線に戻ってきました。またアップダウンを繰り返して上の分岐まで戻りましょう!(真っ白で何も見えん)
歩いているうちにガスが晴れて宝剣岳の辺りが見えてきた~。
往路で気付かなかったゴゼンタチバナ。品のあるお花ですね。
このあともひたすら登り、下り、また登り・・・最後の登り返しがやっぱり一番きついな。前回も今回も、前後にいた人たち(少人数だけど)が「これ思ったよりきついな~ゼエゼエ」と言いながら登っていたのでそうだよね、そうだよね?私だけじゃないよね!?と心の中でぶんぶん頷きながら分岐を目指しました。
そして分岐に到着・・・はあ、いい運動になりました。
ここからはもう余裕ですよ。ゆるゆると極楽平へ戻り、
雪渓を越えて、
千畳敷に戻ってまいりました~お疲れ様でした。午後13時頃だったかな。やはり花を愛でつつのんびり歩いて往復6時間ですね。ちなみに山アプリで確認したら累積標高差は800mちょいでした。
そんなにたいして登ってないんだけど普段の山登りで800m登るよりもきつく感じるのはなぜ・・・。
あ、ちなみに千畳敷に戻ったときに気付いたマイヅルソウ。こんなところにいたのね・・・!今回はたくさんのお花が見られてよかったです。
次回はどのルートを歩こうかな~。昨年歩いた、伊那前岳から北御所に下るのも良かったからまた行きたいな。檜尾岳を目指すのもいいし、西駒山荘方面にも行ってみたい。
また、計画を立てねば。
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