ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

▲鷲ヶ峰(1,798m)・八島湿原【中編】2022年5月10日

湿原のまわりをのんびり散策。

 

 

前編はこちら

hinemosk.hatenablog.com

鷲ヶ峰でゆるっと絶景ハイキングを楽しんだお話でした。

 

山から下りて、また八島湿原沿いの道まで戻ってきました。とても広々。これでもう少し季節が進んだら緑が鮮やかになってそれもまたきれいなんだろうなぁ。

木道をポクポク歩いていくと…

大きな池が見えてきました。地図を確認するとここは鎌ヶ池というそうです。上から見ると鎌の形に見えるのだとか。

池を眺めながら歩く間、絶えずカエルの声が聞こえています。ここ八島湿原にはシュレーゲルアオガエルという種類のカエルが多く生息しているそうで、コロコロ、コロロロ、という可愛い鳴き声が名物なんですって(^^)環境省の『自然の音100選』にも選ばれているそうです。

木道を更に進んでいきます。途中で「鷲ヶ峰から下りたあと駐車場まで戻ってトイレ寄ってくればよかったかな」とふと思ったのですが、ちょうどその頃…

なんと目の前にお手洗いが出現!!ナイスタイミング\(^^)/山の中にあるお手洗いは大抵チップ制なので100円チャリンしてお借りします。

周囲にはいくつかの建物が。地図を見ると「鎌ヶ池キャンプ場跡」と書かれていました。

この場所はいくつかのルートの分岐になっていました。次は御射山を目指すので私達は右へ。

道中、つぼみをつけた桜の木がありました。山桜は葉っぱも一緒に出るからつぼみの様子もだいぶ違いますよね。

向こう側には先程登った鷲ヶ峰がきれいに見えています。

あ、あんなところに桜が。登山道にたくさん落ちていた桜の花びらはあの木から飛んできたものだったのかな。

そして目の前には淡い緑のカラマツ林。

整然と、まっすぐに立ち並ぶ姿。個人的に大好きな風景です。

また分岐が。ここで右へ下りていくと旧御射山神社に着くのかな。

清らかな流れ。

手が届かないから触れないけど冷たくて気持ちいいんだろうなぁ。

神社の手前にある「ヒュッテみさやま」さんが見えてきました。

素敵な雰囲気のお店で気になる~… でも今日はお昼をしっかり持ってきちゃったからまたの機会に寄らせていただこう。

お店の前には、旧御射山遺跡に関するこんな看板が。その場ではわりと普通に読めたけど、こうして写真にするとわかりづらいですね(;'∀')

ざっくり言うと→ 平安から元禄時代まで下社の祭事が行われていた場所。各地から人が集まり騎射を競った。周囲の階段状の地形はその時の桟敷のあとと言われている…といった内容。

いよいよ神社の入り口です。

神社手前になにやら古そうな木が一本ありまして、横を通りがてら見てみると

おや?木のウロに石が置かれて…それも、何か字が彫られているようでした。気になるなぁ。

さてこちらが旧御射山神社。お邪魔します。

神社の脇にご由緒がびっしり書かれています。うわ~細かいな~帰宅してからネットで見た方がいいかも、と思ったけど意外とすんなり読めて楽しい。

鎌倉時代から江戸時代初期まで、諏訪大社下社にとって重要な御狩神事『御射山祭』が行われていた場所。諸国の武将を集めて鷹狩、騎射、草鹿、相撲などの競技を行い、諏訪大明神(軍神)に奉納する全国規模の祭典だったそうです。武将だけでなくお百姓さんなどの庶民や芸人たちも集まるとても盛大なイベントで、丘を削って何段もの桟敷が作られ今でもその跡が残っているのだとか…

おお、これが。確かにただの斜面ではなく段々になっていますよね。過去には「日本のオリンピア」「日本最古の競技場」と呼ばれ注目されたこともあったそうな。

…そういえば!この風景を見て思い出したことがありました。数か月前に「にっぽん百名山」か「絶景百名山」で美ヶ原の回を見たのですが、「ここは昔の競技場でね、この段々は観覧席だったんですよ~」とガイドさんが説明されていたのです。私は何か作業をしながらちらちら横目で見ていた程度だったので(すみません…)、これは一体どこを歩いているんだろうなとぼんやり思っていたのですが、ここのことだったんだな~。

おまけ。桟敷跡をぐるりと見渡している時、神社の上にあった二つの石が夏毛の雷鳥さんに見えてしまいました。

神社の横の道を登り、神社や桟敷跡を見渡せる場所までやってきました。小さいけれど雰囲気の良い鎮守の森です。

御射山遺跡の案内板があります。…あれ、下社大祝の金刺氏は室町時代に滅亡してしまったんだっけ?(・・;)上社については本などで色々調べてみたけど、事情がだいぶ異なるのかしら…。

おお、こちらが神事の際の図。面白い~。

甲州侍に信濃侍。あれ、上にも鳥居がある…。地図の向きが若干違うようで、頭の中で回転させながら眺めてみたけど筋金入りの方向音痴が邪魔してしまい「???」と固まってしまいました。

向こうが信濃侍…?

こ、こっちが甲州侍…?(全然違ったらすみません)

そしてこっちは…?ま、まぁいいか。とにかく盛大な競技場、祭祀場だったのだということを理解いたしました。「諏訪明神絵詞」によると、なんと10万人もの人が集まっていた時代もあったそうですよ。

諸国から参拝に来ていた武将たちは軍神である諏訪大明神の偉大さを目の当たりにし、「諏訪大明神様の力にあやかりたい!我が国でもお祀りしよう!」ということで国に帰ってから諏訪大明神を祀る神社を建立したのだとか…。こういうことから諏訪信仰が全国に広まったのでは、と考えられているそうです。

こちらの石碑がある場所が休憩するのに良さそうだったので、お昼ごはんを食べることにしました。

今回はホットサンド~~。ひとつは吉田山の時と同じでまたハッシュドポテト(;'∀')実は前回買ったピザソースがまだ余っていたので…。今回はそれにタルタルもプラス(これも冷蔵庫で眠っていたもの)。

焼いている間に、今回の目的だったチョコバナナサンドの準備をば。以前雨池で作ったのは去年のことだったっけ?それとも一昨年?バナナ一本分を適当に切って並べ、板チョコをパキパキ割ってのっけます。

ひとつめが焼けた\(^^)/ちょっと良い色になりすぎたかな…?でもサクサクで美味!

食べている間にチョコバナナの方も焼けました!(なんだか忙しいな)

あっつ!熱を通したバナナがトロトロで甘くて非常に美味しいんだけど、あっつ!!火傷に気を付けながら一気に食べます。美味しい~~~~。

今回はおやつもチョコでした。お客様が大量に持ってきてくださったブラックサンダー!しかも二種類。どちらも美味です、ごちそうさまです♪

実は敷いているベージュの手ぬぐいも他のお客様からのいただきものでして…山のモチーフが描かれていてとても可愛いのです。皆様から素敵なお土産をいただいて(T_T)感涙。本当にありがとうございます。

 

そんなこんなで良い山ごはん時間を過ごした私たちでした。

最後まで書こうと思ったのですがもう少し長くなってしまいそうだったので、続きは次回にしようと思いますm(__)m

 

↓後編更新しました

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