大迫力の富士山に会いに。
今回のルート
精進湖駐車場→パノラマ台→精進山→三方分山→精進バス停→精進湖駐車場
▲合計距離 8.4km
▲累積標高差 773km
コースタイム 4時間10分(休憩含む)
いきさつ
山と渓谷『全国絶景低山』特集を眺めながら「冬の間は富士山周りの低山巡りをしたいな~」と思っていたのに、気付けばもう春になっていた3月下旬。
気になっていたのはパノラマ台という富士山の展望台。久々に大きな富士山も見たいし、思い切って出かけてみることにしました\(^^)/
本編
南信州の自宅から車をぴーっと走らせて山梨へ。精進湖からのどどんと富士山。
8:30 反対側が駐車場とのことなので、こちらに置かせていただきますm(__)mではでは行ってみましょう。
道路沿いに少し進めばパノラマ台入口。ここから山道スタートです。
緩やかな登りをさくさくと。陽がたくさん入って明るいなぁ。
所々に眩しい緑。お花も咲いていたのでよくよく見てみたら…
おお、アセビだ。陽に当たってキラキラしています。道中の看板に書かれていましたが、アセビって毒があるんですね。恥ずかしながら知りませんでした…だから馬が酔うって書くのかなぁ。
ちなみにアセビの名前の由来には「悪しき実(アシキミ)が変化してアセビになった」という説もあるそうです。恐ろしや…。
突如現れる崩壊気味の木道。三伏峠への道を思い出してちょっと親近感(いや親近感は違うか)。
お、分岐に到着しました。まずはパノラマ台を目指すので左へ。戻ってきたら次は右の三ッ沢峠方面ですね。
またもゆるゆる登り坂。前に先行者さんがいますねぇ。ここで初めて人の姿を見かけました。
この先にも分岐があったので看板の通りに進んだのですが…
突如ヤマレコアプリが「道外れてますよ!」と騒ぎ始めました。え??と思って地図を確認すると、ヤマレコ上ではなぜかこの辺りがパノラマ台になっていたのです。
えーでもまだこの先だよね?と話しながら進む私たち。「道間違えてるってば!」と騒ぐヤマレコ。「あのね、お前が間違えてるんだからね?」とスマホに話しかけてみたけど…まぁそれで止まるわけはなく(;'∀')※結局アプリを開いて警告を止めました
うっすらと向こう側が明るくなってきたのでパノラマ台は近いはず。
そして…
あっ、ここだ!雑誌で見た風景!!
9:28 パノラマ台到着であります。富士山大迫力だな~~~。
元々静岡県民だけど西のはずれで生まれ育っているせいかあまり富士山に馴染みがない私。山登りを始めてから山梨側から富士山を見る機会の方が圧倒的に多くなったなぁ…。
方位盤によるとこちら側に南ア方面が見えるそうだけど、この日は雲の中。
そしてこれから向かうのは方角的にあちら側(北東)だけど…あのピークが三方分山なのかな。
では先へ進みましょうか~というわけで先程の分岐までトットコ戻ってきました。ここからしばし尾根伝いに歩いていきます。
…おや。パノラマ台まではゆったりとしたハイキングコースだったけど突如ゴツゴツゾーンのお出ましです。
歩きながらふと下を見ると…あっ、これは!!この間標石について調べた時に見たやつだ!確か山梨の恩赦…じゃなくて恩賜林がどうのこうのって…。
うろ覚えだったので改めて検索してみました(;'∀')こちらのガイドさんのブログにとても詳しく載っています。ご興味のある方はぜひ↓
記事の中に出てくる「境界見出標」という赤い標識。言われてみれば山で何度も見たことある…!今まで気にしたことなかったけど恩賜林の境を表しているのか。
まだまだ知らないことがたくさんありますねぇ。そんなことを思いつつサクサクと歩いていきます。この辺はルンルンロードだな、と思っていると
ゴロゴロードになったりして、思っていたより変化に富んで楽しい道だわ。
またルンルンロード。
おっ、木々の向こうにおにぎりみたいなピークが見えてきた!時間的にもあそこが三方分山かな。
さてさて精進峠までやってきました。他の方の山行記録によるとこの辺りに富士山がよく見える展望台があるそうです。ただ登山道からは少し外れた場所にあるのだとか…。どこかな?とキョロキョロしながら登っていくと、
あっ、ちーっちゃい看板見っけ!これは知らなければ見落とすかもなぁ(;'∀')
登山道から外れて数十メートルひょこひょこ進むと(ここはヤマレコに怒られなかったな)、
おおー抜けた!これは確かにいい眺めだなぁ~~~。
眼下に精進湖。麓がすぐそこに見える山歩きって不思議な安心感があるなぁ。
貸し切り状態の展望台で少しのんびりしたあと、登山道に復帰しました。うーむ登りがだんだんきつくなってきたな。
この辺りにも所々にアセビの木。姿はとても可愛いですね(なるべく近寄りたくはない)。
おお…なかなかワイルドなところも。
ワイルドといえば(?)。イノシシが派手にほっくり返したような跡がいくつもありました。登山道脇がボコボコです(・_・;)そういえばいつだったか茅ヶ岳に登ったときも大荒れに荒れていた箇所があったなぁ…あれはヌタ場っぽい感じだったけど、こちらはエサを探したあとなのかなぁ。ミミズや植物の根っこを食べるとかどうとか…
イノシシが荒らした周辺にニリンソウがあったけど、この根っこも食べたりする?ネットで検索したらギボウシの根っこが好きというのが出てきたけど、他は根菜類の話ばっかりだったからよくわからず。
さて、どんどこ登りまして…ここは先程見えていた山頂らしき場所かな?でもまだ三方分山ではないみたい。ニセピークだったのか~(;'∀')と思いながら進むと、
あっ精進山だったのか!立派な名前がついているのにニセピーク呼ばわりしてすみませんでしたm(__)m
しかも祠まである…なんだかかっこいいな。どなたが祀られているんだろう(調べてみたけど結局わからず)。
木々の向こうに山頂らしきものがありました。今度こそあそこが三方分山だな。高さは同じくらいに見えるけど…
一度下って登り返しかぁ…向こうまでながーい橋でもかかっていれば平坦ルンルンロードなんだけどな、と軟弱な妄想をしてしまったけど、実際はそんなにキツイ登りではなく
ゆるゆる歩いているうちに山頂標識が見えてきた~。
11:20 三方分山に到着です\(^^)/
この看板可愛い。
ところで三方分山ってちょっと変わった名前だなと思ったのですが、どうやら『八坂・精進・古関の三村の境になっている』ところから名付けられたそうです。
山頂は樹林帯の中だけど、富士山側が開けていて良い眺め!とてもいい休憩ポイントでした。
さてさてあとは精進バス停方面へ下るだけ~、と歩き始めたのですが…右へ曲がるところをなぜか直進してしまい、???な状況に(;'∀')元の道まで戻ると、
あれ、ちゃんとピンクテープあるじゃん…なんで見落としたんだろうな。こういうちょっとしたきっかけが遭難につながるんですよね、改めて気を付けねばm(__)m(そういえばこの時もヤマレコに怒られなかったわ)
こちらの道も全体的に歩きやすい…かと思いきや
ちょっとだけ細いトラバースも。
崩れかかっている箇所もあり。普通に登山道を歩く分には問題ないけどうっかりつまずきでもしたら下までざざーっと行っちゃいそうですね…。
よくわからない写真になっちゃったけど、崩れた斜面がなかなかの高度感。
そしてこちらにもイノシシがほっくり返した跡が。
更に下って女坂峠。甲斐と駿河を結ぶ交通の要衝だったそうですね。魚や塩を運ぶのにも使われ、当時は「魚道」とも呼ばれていたとか。
分岐を精進湖方面へ。
とても歩きやすい道をゆるく下っていきます。
あら、道の脇に石仏様が…
味わい深いお顔をされているなぁ。以前はこの石仏様の前を通るように道がついていたのかな。なんとなくそんな雰囲気でした。
小さな木の橋を渡ります。だいぶ下りてきました。
頭上には小さなお花がちらほらと。
こういうのを見かけると全部「キブシだ」で済ませているんですが合ってるのかな…。
こちらはダンコウバイ(仮)。違っていたらすみません。葉っぱが出てくれれば私でもわかるのに(;'∀')ダンコウバイは恐竜の足跡だもんな。
金平糖のような、夜空に散らばる星のような。春先の木につくお花って可愛いですよね。
おお、山道が終わって里に下りてきました…!静かで雰囲気のある集落です。お邪魔しますm(__)m
バス停のある角を右に曲がって、駐車場までトコトコ戻ります。桜がきれい。
湖で遊ぶ人たち。楽しそう。
12:42 無事に駐車場まで戻ってきました~お疲れ様でした\(^^)/
富士山はだいぶ雲に隠れちゃったけど、今日は何度も富士山のきれいな姿が見られて良かったな~。登山道も思った以上に変化に富んでとても楽しいルートでした。また富士山に会いたくなったらぜひ訪れたい山です。