ひねもすのたり。

日々と山と猫と蕎麦屋のこと。

久々、オットによる蕎麦の話。


ひねもすFacebookの方で久々にオットが蕎麦の話を投稿したので、こちらにも転載しますね。
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ひねもすオットです🤠

ありがたいことに、日頃ひねもすに足を運んでくださるお客様の中には

「こんなに風味の濃い蕎麦、はじめて」
「今まで食べてた蕎麦は何?」
「他所の蕎麦と違うはじめて食べる蕎麦」

こんな嬉しいお言葉をかけてくださる方もいます。
特に変わり蕎麦で売っている店ではないはず、逆に天麩羅も蕎麦前(お酒)も無い直球勝負蕎麦屋
感じ方や好みは人それぞれなので一概には言えませんが、全国各地にある蕎麦屋さんと当店では何か違う点があるようです…。

ずっと考えてました。

なんでなんだろう?
何が違うのだろうか?


他所のお蕎麦屋さんに行ったり、本なんかを参考に思うこと。

・玄蕎麦の品質の違い
・製粉方法の違い
・保管管理の違い
・打ち方の違い
・加水量の違い

どれもあるのかな〜とは思うけど…


元々、ひねもすの十割蕎麦は浜松市で両親と共にやっていたお店「身麻呂」から引き継いだもの。元祖は父で、それを私があーしたりこーしたりひねくり回したものです。江戸蕎麦の名店で修行をしたり、蕎麦教室で指導を受けたなんて全くありません。なので普通の蕎麦がわからない💦
知り合いのお蕎麦屋さんにもいろいろ聞いて結局何が違うのかあれこれ考えて、明確な答えが出ずにモヤモヤしてました。ずっと🙄😶😒😖😵

玄蕎麦の品質。確かに美味しい蕎麦のもっとも基本的で必要条件です。でも田切産の蕎麦だけがずば抜けている訳ではない。(残念ながら…)特に作り手(農家さん)の思いがのっている蕎麦はやっぱり美味しい


製粉方法。

ひねもすの製粉は、これも我流。製粉の度毎回実験しているような^^;この蕎麦だったらこんな感じに挽いたらどうかってな設計図を自分なりに頭に描いてやっている。でも他所で分けてもらった蕎麦粉で打った蕎麦もいつものひねもすの蕎麦と大差なかったように思う。


保管管理。

特別なことはしていない。普通に低温貯蔵している。蕎麦粒は冷蔵、蕎麦粉は冷凍がひねもす流。


打ち方、加水量。

この辺が他所とはだいぶ違うのかも。ちなみに加水量は一般的な量に比べたら多いです。打ち方は、生地にストレスをかけないように丁寧に時間をかけて打ちます。(皆さんが想像される手際よくかっこいーそば打ちとは違いますヨ〜😌


結局、これって断定できることはないのですが、製粉にしても機械任せで原料投入しておしまいではなく、つきっきりで挽かれてくる粉の状態をみながら手篩いで蕎麦粉を作る。時間も手間もかかる地味な作業です。粉だらけだし…😷

実は、そば打ちも他所の倍くらいの時間がかかっています。1回1.4kgで大体16人前を打ちます。わたしは約1時間40分。手際のよい方なら2kgを40分くらいで打つそうです。(;´д`)トホホ…
いろいろと時短出来ないかと工夫もしてみましたが、ひねもすの十割蕎麦を打つにはやっぱりそれだけの時間が必要なようです。


結論、農家さんが美味しい蕎麦を手間ひま愛情かけて作るのと同じで、その蕎麦粒を美味しい蕎麦にするにも何かと手間と思いが必要ということで、、、ちっとも結論になってないですが、

ひねもすでは、今後もじっくりと時間をかけて丁寧に他所では味わえない蕎麦を作っていきたいと思います。


そーいえばもう一つお客様からよく言われる言葉、

「通り沿いに大きな看板立てて、店員増やしてバンバンやればいいのに」😎

トーンデモナイ💦
上記のような訳なので、ひねもすは夫婦二人でのたりのたりとやらせていただきます。🎎

どんな風に違うのか、まだ確かめてない方、ご来店お待ちしておりまーす!😉



この蕎麦、粗挽きの玄。近々期間限定で出せるかな♪



丸抜き(岸野さんお見事)

挽き割り。これで1回打ってみようと水廻しまでしたけど
あまりのえげつなさに戦意喪失😵
(蕎麦の形になったとしても美味しくなさそう…)

丸抜きのひきぐるみ(粗挽き)

加水多めで括り。

1.4kgで打つ理由。のし板いっぱいいっぱい。
巻取りながらののしはしません><

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以上、Facebookからの転載でした\(^^)/


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